【精神性の高い旅~巡礼・あなただけの心の旅〈道〉100選】-その61- 射水神社&瑞龍寺 高岡の神仏巡礼(富山県高岡市) 財界人も崇拝 越中総鎮守一宮 前田家ゆかりの国宝の寺院
2026年5月9日(土) 配信

今回の精神性の旅は、北陸の富山県高岡市の越中総鎮守一宮 射水神社&瑞龍寺。周りの人たちから、「高岡市は素晴らしい神社仏閣の宝庫だからおすすめ」と聞かされていて、ぜひ訪れたい旅先でした。高岡市は、「日本遺産のまち」として、文化庁に認定されている古き良き歴史都市です。
あいの風とやま鉄道の高岡駅から、射水神社も瑞龍寺も徒歩圏内でお参りできるアクセスの良さがあります。私自身、富山県には多数、商工会や商工会議所で講演会の仕事で訪れていて、高岡の良さを知っていました。富山駅からも電車でわりと近いので、行きやすいです。北陸新幹線の新高岡駅からも、徒歩やタクシーなどで行くことができます。

そんな見どころたっぷりの高岡市の神仏巡礼に、もう一つ加えるとしたら、射水神社近くの有名な高岡大仏があります。場所的には、射水神社の近くにあり、射水神社に参拝後に訪れてみてください。こちらは日本一の美男と称され、日本三大大仏の1つでもある、阿弥陀如来坐像。青銅で造られていて、高岡の象徴的存在。ちなみに、富山県では、こちらの高岡大仏、小杉大仏、庄川大仏の越中三大仏でもあります。
さて、歴史上の武将もここぞという戦いのとき、勝利祈願を神頼みしたり、経営者や成功者ほど神社仏閣への参拝を大切にされていたりと、よく聞きます。今回の射水神社も、名だたる財界人が参詣されています。その財界人とは、「日本資本主義の父」「実業界の父」「金融界の父」と呼ばれる渋沢栄一や、戦後の日本三大億万長者の一人と呼ばれる「ホテルニューオータニ」の創業者、大谷米太郎です。

そんな財界人に崇拝された射水神社のご祭神は、高岡市と氷見市にまたがる二上山に鎮まる、ニニギノミコトです。祖母である、アマテラスオオミカミの御名代により、葦原中国(あしはらのなかつくに)を治めるために、地上に降臨。これが日本の「天孫降臨」であり、その際にアマテラスオオミカミから託されたのが、「三種の神器」と「高天原の稲穂」でした。射水神社は、この稲穂の豊穣にあやかって、商売繁盛の神と崇められ、金運・開運の神として知られています。
射水神社は、初代加賀藩主・前田利長公ゆかりの高岡古城公園内にあり、歩いているだけで浄化されるようで、居心地の良いところです。高岡駅北口からも、徒歩10分程度。

高岡駅南口から徒歩10分程度で、国宝の瑞龍寺に到着します。新高岡駅からも、徒歩で15分程度。瑞龍寺は、国宝や重要文化財を持つ美しく荘厳な佇まいであり、高岡の開祖、加賀前田家2代当主・前田利長公の菩提寺です。利長公の菩提を弔うために3代当主・前田利常公により建立された、壮大な伽藍配置様式の加賀藩120万石の財力を示す建造物。
重要文化財の総門、国宝の山門をくぐると、静謐で美しい空間が広がっています。山門、仏殿、法堂が国宝であり、総門、禅堂、大庫裏、大茶堂、回廊3棟が重要文化財として指定されています。
とくに、法堂の右の般若の間にある、トイレの仏様の烏枢沙摩明王像は迫力あり、感謝の思いが湧き立つでしょう。不浄を焼き尽くし、清浄に転じる、安産の仏様でもあるようです。仏殿には、ご本尊の釈迦如来、右には文殊菩薩、左には普賢菩薩がいらっしゃいます。こちらの空間にいると、守護力が高まるような安寧な境地になれるでしょう。法堂の格天井には、狩野安信作の「四季百花草」が描かれています。その法堂には、利長公のお位牌が安置されています。戒名は「瑞龍院殿聖山英賢大居士」。この戒名から、「瑞龍寺」という名前が付けられたようです。
■旅人・執筆 石井 亜由美
カラーセラピスト&心の旅研究家。和歌山大学、東洋大学国際観光学部講師を歴任。グリーフセラピー(悲しみのケア)や巡礼、色彩心理学などを研究。

