【精神性の高い旅~巡礼・あなただけの心の旅〈道〉100選】-その59- 熱海の來宮神社・心願成就参り(静岡県熱海市) 願いを叶える大楠の木 カフェのあるパワースポット神社
2026年3月8日(日) 配信

熱海を代表とするパワースポットといえば、温泉街からも近く、アクセスしやすい來宮神社。古来より來宮大明神として称され、来福・縁起の神様として多くの人たちから愛されている神社です。日本全国に44社ある神社の総社としても、知られています。
來宮神社へのアクセスは、JR伊東線・来宮駅から、徒歩で5分程度。熱海駅からでもタクシーで約5~6分、バスだと約20分です。

來宮大明神は、熱海の地主神とも呼ばれ、日本有数の熱海の温泉街を守る神様としても親しまれています。
日本随一のパワースポットとしても有名であり、その象徴が、樹齢2100年といわれる大楠の木で、健康や長寿の願いが叶うとして、全国から多くの参拝者が訪れています。奈良・平安期の征夷大将軍・坂上田村麻呂が戦の勝利を祈願し、熱海の來宮神社の御分霊を東北地方はじめ、各地を統制していったと伝えられています。
お祀りされているのは、縁結びや夫婦円満、商売繁盛の神様である大己貴命、日本に樹木を植えて回ったという樹木や病気平癒の神様である五十猛命、古代神話の英雄であり、勝利や出世の神様である日本武尊です。

竹林のトンネルをくぐり参道を進むと、正面に本殿があり、向かって左手には社務所やお洒落なカフェがあります。2018年には、大楠参道「楠への小路」が完成し、人気ジブリ映画の「となりのトトロ」をイメージして作り上げたとのことです。神秘的で幻想的な空間に気分が上がり、日ごろのマイナス感情も浄化されるでしょう。
神社内には、來宮弁財天、來宮稲荷社、三峯神社の3つのお社があります。とくに來宮稲荷社は、フォトスポットとして人気があり、京都の伏見稲荷大社から分霊されたお社でもあります。
さて、願いを叶えるといわれている大楠は、全国で2番目に本州では随一の弥生時代ぐらいからあるという巨樹に認定された御神木です。1933(昭和8)年には、国指定天然記念物として指定。江戸末期まで來宮神社は「木宮神社」と称され、古代の人々が「神にお降り願う木」とされ、聖なる木として崇められてきました。

通年にわたり青々とした葉であり、今でも成長し続けるという強い生命力を持つことから、不老長寿や無病息災の象徴とされています。大楠の周りを1周歩くと寿命が1年延びると信じられ、また心願を心の中で唱えながら、大楠の周りを1周すると、その願いが叶うといわれています。
また、神社内には、心清らかに参拝できる環境作りを目的とした境内の再開発事業の一貫としてオープンした、大楠五色の社。大楠を側面から見られる場所に設置され、休憩所や奉納行事で使用されます。こちらでもゆっくり神聖な空気を吸ってみてください。夜間にはライトアップされた優美な空間での時間も過ごすことができます。
参拝が終わられたら、バリエーション豊富でとてもユニークなお守りを社務所で、購入してみてはいかがでしょうか。そのお守りとは、お酒に関する失敗を防ぐといわれる「酒難除守」や楠の葉は凶虫を退けるといわれていて、泣き虫・賭博虫などさまざまな凶虫除けに良いとされる「虫除け守」など、個性的なお守りが魅力的です。
また、神社内の茶寮「報鼓」でカフェオレや、ほうじ茶ラテなどのドリンクや、結び葉焼きといわれるあんこやカスタードの入ったクロワッサンのスイーツもいただいてみてください。緑にあふれた爽やかな風が心地よい神社内に、一息つける場所もあるので、リフレッシュ&ヒーリング効果でパワーチャージできるでしょう。
■旅人・執筆 石井 亜由美
カラーセラピスト&心の旅研究家。和歌山大学、東洋大学国際観光学部講師を歴任。グリーフセラピー(悲しみのケア)や巡礼、色彩心理学などを研究。

