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【精神性の高い旅~巡礼・あなただけの心の旅〈道〉100選】-その57- 銚子の飯沼観音巡礼(千葉県銚子市) 十一面観音のお力に触れる旅 日本百観音の最東端の寺院

2026年1月2日(金) 配信

 東京からみて、一番東になる千葉県銚子市には、鉄道ファンのみならず、多くの人たちに愛されている銚子鉄道があります。銚子駅から終点の外川駅の間には「観音駅」があり、その駅の近くには、「銚子の観音様」と親しまれている、今回の精神性の高い旅先である「飯沼観音」がいらっしゃいます。

 東京駅から、特急しおさいで銚子までは、1時間50分程度で到着。JR総武本線「銚子駅」から徒歩約15分であり、銚子電鉄「観音駅」からだと徒歩5分程度とアクセスが良く、思い立ったが吉日でお参りできます。海辺の近くにありますので、磯の香りを味わいながら、十一面観音菩薩様と静かに心の対話ができて、充足感が深くなるでしょう。心の中に溜まっている不安や悩みを、そっと十一面観音菩薩様に打ち明けてみたら、心身ともに楽になれるかもしれません。

 

 

 飯沼観音は、正式名称は「飯沼山圓福寺」。坂東三十三観音霊場の第27番札所としても知られ、古くから信仰を集めてきました。坂東三十三観音霊場とは、神奈川県、埼玉県、東京都、群馬県、栃木県、茨城県、千葉県にまたがる観音霊場で、祈願の成就を願って巡礼するものです。また、西国三十三観音・坂東三十三観音・秩父三十四観音を総称して「日本百観音」と呼ばれています。

 さて飯沼観音は、約1300年前の神亀5年、観音様のお告げにより、漁夫の清六と長蔵が観音様を引き揚げたことが縁起といわれています。圓福寺にお祀りされているのは「十一面観音菩薩」と呼ばれる頭部に11の顔を持つ観音様です。

 そして、十一面観音菩薩様は病気平癒、財福授与、勝利、延命などの現世利益と、地獄に落ちず極楽浄土へ行けるといった来世の功徳をもたらすとのこと。頭上の11の顔であらゆる方向を見渡し、人々を苦しみから救い、願いを叶える観音様。

 信仰の歴史と広がりとしましては、十一面観音菩薩様は、奈良時代から広く信仰され、延命や病気治療などを願って多くの場所で祀られてきました。千手観音菩薩様と並んで人気の高い観音様であり、六観音の一つとして修羅道に迷う人々を救うとされています。

 

飯沼観音本堂

 圓福寺は、観音様がいる「本堂・飯沼観音」と、歴史的に貴重な寺宝を展示する「本坊・大師堂」の2つのエリアに分かれています。戦後の区画整備の影響で現在は道路で分断されていますが、かつては一つの広い敷地でした。

 本堂は参拝や祈願・祈祷をする場所で、本坊は、納経や御朱印集めを目的に訪れる場所。順序としては、まず本堂・飯沼観音を参拝してから本坊に立ち寄るのが良いとのことです。

 本堂の前には、1711年に造立された約5・4㍍の銚子大仏(阿弥陀如来坐像)がいらっしゃいます。ご本尊の飯沼観音がいらっしゃる本堂にある、賽銭箱の頭上から下がる五色の紐を握ることで、観音様とつながることができます。

 

飯沼観音銚子大仏

 また、賽銭箱の脇にはお釈迦様の弟子の一人「おびんずる様」が鎮座。おびんずる様は「なでると病気が回復し健康になれる」といわれていて、参拝に来た人たちは自身の不調な部分をなでていくようです。

 本堂は自由に見学することができ、中に入ると、圧巻の広間にある天井図をご覧ください。美しく凛とした「坂東三十三観音」のすべての彩り豊かなお姿を鑑賞することができます。反対側の天井には、「四国八十八ヶ所」のすべてのご本尊が描かれています。心機一転、銚子の観音様パワーで新年を迎えてみませんか。

 毎月8の付く日(8日、18日、28日)、土日に加えて、年末年始の12月下旬―翌1月3日は、飯沼観音本堂と五重塔がライトアップされます。

 

旅人・執筆 石井 亜由美
カラーセラピスト&心の旅研究家。和歌山大学、東洋大学国際観光学部講師を歴任。グリーフセラピー(悲しみのケア)や巡礼、色彩心理学などを研究。

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