阪急が動画で「旅行のしごと」を紹介 次世代の業界担う学生に広く発信

2025年10月31日(金) 配信

 

 阪急交通社(酒井淳社長、大阪府大阪市)はこのほど、学生に向けて、「旅行のしごと」を紹介する動画「阪急交通社のひと」総集編の配信を開始した。若手社員の業務に密着し、旅行業の「やりがい」「よろこび」「おもしろさ」を知るきっかけを伝える動画となっており、次代の業界の担い手となり得る、旅行業に興味を持つ学生に向けて広く発信していく。

 動画では、企画から事前調査、下見、募集広告の作成、添乗業務など、一連の業務を上司に相談しながら担当者が中心となって仕事を進めるようすを紹介している。2023年9月に配信した「メディア販売編」「メディア販売(支店)編」「訪日外国人旅行編」に、「法人団体旅行編」と「4部署まとめてご紹介」(総集編)を追加し、各部門4編と総集編による5つの動画で構成する。

 仕事のやりがいや面白さのほか、人とのつながりについても触れており、同社は「『顧客満足』を重視しながら、『地域貢献』や『地域密着』といった新しいテーマや課題に向き合う今の旅行業の姿が理解できる動画となっている」とアピールする。

JTA初の国際定期便が26年2月3日に運航開始 那覇―台北(桃園)線を新規就航

2025年10月31日(金) 配信

台北へ初の国際定期便を運航

 日本トランスオーシャン航空(JTA、野口望社長、沖縄県那覇市)は2026年2月3日(火)から、初めての国際定期便となる台湾線を新規就航する。路線は那覇―台北(桃園)で、航空券は12月3日(水)の午前10時から売り出す。

 沖縄から地理的に近い台北への就航により、両地域の観光・経済交流の活性化や那覇空港を玄関口としてJALグループのネットワークと組み合わせることで、周辺離島や日本各地への周遊・地方誘客にもつなげていきたい考え。

 同社は「これまで『うちなーの翼』として、沖縄と日本各地を結ぶ路線を担ってきた。国際線においても、機内サービスやさまざまな提供サービスに沖縄らしさを取り入れ、沖縄の魅力を世界に発信していく」とコメントしている。

 2月3日~3月23日までの運航スケジュールは那覇発が午前8:00・台北(桃園)着8:45、台北(桃園)発が午前10:00・那覇着午後0:30。サービス内容や今後のキャンペーン情報などは特設サイトで発信していく。

国際興業、ロンドンマラソン出走権付きツアー発売へ 世界遺産のロンドン塔やビッグベンを駆け抜ける

2025年10月31日(金) 配信

ロンドンマラソンのイメージ

 国際興業(黒滝寛社長、東京都中央区)は11月7日(金)から、ロンドンマラソン2026の出走権付きツアーを売り出す。

 同マラソンは、例年春にイギリス・ロンドンにおいて毎年5万人以上のランナーが参加する大会で、42.195㌔を走るフルマラソンとして行われる。走行コースは、世界遺産のタワーブリッジをはじめ、ロンドン塔、ビッグベン(国会議事堂)などの歴史ある名所を巡るよう設定されている。同社は、毎年抽選となるエントリー枠を既に確保。ツアー参加者は必ず大会に出場することができる。

  ツアーは4月24日(金)~29日(水)に4泊6日の日程で実施。ホテルは、ゴール地点から徒歩約15分(約 1.5km)の場所にある4つ星ホテル「ウェリントン・ホテル・バイ・ブルー・オーキッド」を利用する。羽田空港発着で、日本航空(JAL)を利用。添乗員が同行する。料金はマラソンエントリー費用を含めて、97万円(燃油サーチャージ・諸税込)。申し込みは同社のホームページで受け付けている。 

YI管財(旧商号:鷹泉閣岩松旅館) 特別清算開始へ(帝国データバンク調べ)

2025年10月31日(金) 配信

 YI管財(旧商号:鷹泉閣岩松旅館、代表清算人=岩松廣行氏、宮城県仙台市青葉区)は10月14日(火)、仙台地裁から特別清算開始命令を受けた。帝国データバンクによると、負債は約9億3100万円。

 同社は、1985(昭和60)年3月に設立。200年以上の歴史を持つ作並温泉で「鷹泉閣岩松旅館」を運営していた。源泉掛け流しで開湯当時の面影を残す岩風呂や、51の客室に加え、最大250人を収容できる大宴会場を完備し、2002年3月期には年間収入高約15億円を計上していた。

 しかし、設備の老朽化に伴う各種投資により経費がかさむなか、新型コロナの影響で22年3月期の年間収入高は約2億4700万円に落ち込み、1億円を超える最終赤字を計上していた。

 コロナ禍の終息に伴い、24年3月期は年間収入高約5億900万円に回復したものの、「近隣温泉街と比べ集客回復に遅れが目立ち、自力での再建は困難と判断」(帝国データバンク)。24年9月には、大手リゾートホテル運営業者の大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツと業務提携を結んでいた。

 その後、同年12月5日に新設分割によって設立された鷹泉閣岩松旅館に事業を譲渡するとともに、当社は現商号に変更、25年2月1日に開いた株主総会の決議により、解散していた。

 なお、温泉旅館は新会社で運営を継続している。

共通ロゴマークで豪へのSDGsツアー促進 JATAのオセアニア・太平洋州部会

2025年10月30日(木) 配信

秋山秀之部会長(左)とデレック・べインズ局長が共通ロゴマークを披露

 日本旅行業協会(JATA)のアウトバウンド促進協議会(JOTC)オセアニア・大洋州部会(部会長=秋山秀之日本旅行取締役兼常務執行役員)は2025年度の活動として、SDGsの取り組みでオーストラリアへの送客増加を目指している=既報。10月30日(木)に開いた定例会見で、秋山部会長が取り組みに賛同しているオーストラリア政府観光局のデレック・べインズ日本・韓国地区局長とともに、このほど完成したロゴマークを紹介した。

 秋山部会長はオーストラリアに注力する理由について、日本からオーストラリアへの昨年の海外旅行者数は約40万人に対し、オーストラリアからの訪日客は約90万人と倍以上の開きがあることを改めて強調。 「伸び率では双方約110%と近いが、今年はオーストラリアからの訪日客は100万人を超えそうだ。一方、日本からの旅行者は50万人に届かないだろう。差が開いている」と危惧した。経済環境などを要因に海外旅行全体が伸び悩むなか、「JATAとして海外旅行復活を大きな課題としている」とし、部会の活動により海外旅行全体の需要拡大に貢献することも目指す。部会メンバーは10社ほどだが、取り組みを海外旅行委員会に共有することで、JATA全体の大きな枠組みにしていきたい考え。

 SDGsをテーマに据えることについては、「取り組み先進国のオーストラリアは企業が訪れる動機づけになる」とし、近年は企業の研修旅行やMICE、教育旅行でもSDGsを注視することが多いことから「世の中の機運に応えていきたい」とした。

  べインズ局長は同局が行った調査で、7割が旅行においてサステナブルが重要な要素だとするほか、8割近くが観光事業者や政府がサステナブルな観光に責任を負うべきだと回答したことなどを紹介。「渡航者のニーズと合致させていくことが大切だ」と述べた。また、日本からの旅行者については「近年は教育旅行が復活してきている。教育旅行で最も重要な安心安全な観光ができるのがオーストラリアであり、米ドルやヨーロッパのユーロに比べ、豪ドルは安価なのも魅力だ」とアピール。今回の取り組みで旅行者のさらなる増加を期待した。

 具体的な活動は、個人旅行のワーキンググループと今回新設した団体ワーキンググループの2部制で進めている。個人旅行は25年度商品に反映できる取り組みとして展開しており、11月から共通ロゴマークを掲げた商品を売り出す。商品はグレートバリアリーフかブルーマウンテンズ、ロットネスト島のいずれかを日程に含むことが条件。参画予定の旅行会社はANA Xとエイチ・アイ・エス、近畿日本ツーリストブループラネット、JTB、ジャルパック、日本旅行、阪急交通社、読売旅行の8社で、各社が随時対応の企画商品を売り出す。販売期間は26年3月31日まで。

 団体旅行は26年度以降の取り扱いを目指し、各社が企画書に反映できるような企画を含んだ提案書を部会としてまとめ、参画旅行会社のサポートを行う。オーストラリアの企業や団体と提携し、植樹による森林再生プロジェクトへの参画、苗木購入やクレジットでのオフセットでカーボンオフセットツアーの実現をはかる。また、グリーンキーなど世界的な認証機関に認証されている宿泊施設やサステナブルな取り組みを行っている観光施設の情報を共有していく。

 JATA海外旅行推進部の大久保英男副部長は「実例を多くつくりながら進めていく」とし、団体は26年度で30団体以上の取り扱いを目指してきたいとした。

HIS、ふるさと納税サイト開設 旅行商品など幅広い返礼品用意

2025年10月31日(金) 配信

サイトのイメージ
 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長、東京都港区)はこのほど、「ふるさと納税」のポータルサイト「HISふるさと納税」をオープンした。
 
 2024年度のふるさと納税は寄付受入額が約1兆2000億円と5年連続で過去最高を更新し、今後さらなる成長が見込まれるなか、HISは同サイトでパッケージツアーや宿泊券などの旅行商品をはじめとした幅広い返礼品をそろえる。
 
 同サイトで用意する返礼品は76万点以上で国内最大級という。さらに、寄付者が抱える「返礼品がいつ届くか分からない」などの不安を解消するため、配送日数がわかる絞り込み機能を搭載している。

2つの新レストラン11月1日オープン、本格和会席と個室焼肉、別府温泉杉乃井ホテル

2025年10月31日(金)配信

「和料理彩 SAI」の店内イメージ

 大分県別府市の「別府温泉 杉乃井ホテル」は11月1日(土)、館内に「和料理彩 SAI(わりょうり さい)」と「亜李蘭 離宮(ありらん りきゅう) 杉乃井ホテル店」の2つの新レストランをオープンする。

 「和料理彩 SAI」は今年1月に開業した「星館」12階に位置し、別府市街の夜景を望む上質な和会席レストラン。関あじや豊後牛フィレステーキなど、大分の旬の素材をふんだんに使用し、季節の移ろいを五感で楽しめるという。

 内装には、別府の伝統工芸「竹細工」や県の焼き物「小鹿田(おんた)焼」を取り入れ、温もりある空間を演出。個室や半個室も完備する。営業時間は午後5時30分から10時。5時30分、7時30分からの2部制を導入する。「宙館」「星館」の宿泊者のみ利用可能。

 杉乃井パレス1階に新設する「亜李蘭 離宮」は、完全個室で懐石スタイルの焼肉を提供する。同県中津市で創業し50年以上地元から愛される老舗焼肉ブランド「亜李蘭」が手掛ける店舗で、四季折々の食材を用いたコース料理を展開する。宿泊者はもちろん、ランチ・ディナーともに日帰り利用も可能だ。営業時間は午前11時から午後3時、5時から11時。

「亜李蘭 離宮」エントランス(イメージ)

【第50回旅館100選】石川県・山代温泉 「ゆのくに天祥」

2025年10月31日(金) 配信

「悠幻の湯殿」露天風呂

2つの源泉を贅沢に楽しむ「一泊三湯十八ゆめぐり」

 2023年に60周年を迎えた「ゆのくに天祥」は、開湯した「自家源泉」と宿の歴史を育んできた「引き湯源泉」がもたらす温泉三昧の愉しみが魅力の宿だ。

プレミアムスイート客室(3タイプ)
「滝見の湯屋」露天風呂

 大浴場は「悠幻の湯殿」、「滝見の湯屋」、「九谷の湯処」の3カ所。桶風呂や石風呂、五右衛門風呂などがあり、湯船には天然温泉があふれている。男女時間帯入替制の「一泊三湯十八ゆめぐり」は、その贅沢な充実度が好評を博している。

「九谷の湯処」露天五右衛門風呂
「滝見の湯屋」内湯
「然-Zen」スイート客室(リビング)

 建物は「天祥の館」、「白雲の館」から成り、「天祥の館」特別フロアの「然Zen」はすべてスイートタイプの客室となっている。2022年には、「白雲の館」に露天風呂付客室「温泉露天プレミアム」(3タイプ/24室)がリニューアルオープンした。

「コンベンションホール天祥」
「ゆのくに天祥」全景
茅葺の古民家を移築した加賀伝統工芸村「ゆのくにの森」では、50種類以上の伝統工芸が体験できる

 料理は、山海の幸を生かした加賀の伝統料理や創作料理。旬を感じさせるとともに種類豊富で、料理長考案の「縄文蕎麦」や「天祥棒茶うどん」もおすすめだ。コンベンションニーズには、大規模な各種会議(最大スクール形式400名収容)から、展示会、見本市、学会、少人数のセミナーまで細やかに対応している。

150mウォータースライダー&プール
アトリウム・ロビー
「九谷の湯処」露天風呂

交通:《車》北陸自動車道 加賀ICから国道8号を金沢方面へ10km、約15分、P300台(無料)
   《電車》JR・IRいしかわ鉄道 加賀温泉駅からタクシーで約10分※送迎有
チェックin15:00 out10:00 食事:《夕・朝食》食事処
部屋:全156室(天祥の館48室〔うち和洋室28室〕、白雲の館88室、洋室20室)
風呂:男女時間帯入替による大浴場3(露天風呂付)、サウナ2
泉質:ナトリウム・カルシウム―硫酸塩・塩化物泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
料金:2万5,300円~6万8,750円

〒922-0298 石川県加賀市山代温泉19-49-1
☎0761(77)1234 FAX0761(77)1260
https://yunokunitensyo.jp/
Wi-Fi:使用可 外国語対応:英・中(常駐ではない)

 

 

 ※この記事は、旅行新聞新社主催「第50回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に選出された施設で、書籍「2026年度版 プロが選んだ日本のホテル・旅館100選&日本の小宿(BEST100 HOTELS&RYOKANS IN JAPAN)」(自由国民社)に収録されている内容を紹介しています。

京都祇園に高級割烹「割烹 吾汝」 26年秋開業へ、ハイアット新ブランド体現

2025年10月30日(木)配信

「割烹 吾汝」の外観イメージ

 ハイアット ホテルズ コーポレーション(マーク・ホプラメジアン社長、米国・シカゴ)とKiraku(サンドバーグ・弘・ウィリアム社長、京都府京都市)は10月30日(木)、両社の合弁事業により展開するハイアット初のラグジュアリー温泉旅館ブランド「吾汝 Atona(あとな)」の世界観を体現する飲食店「割烹 吾汝」を、2026年秋に京都・祇園白川で開業すると発表した。

 「割烹 吾汝」は、京都の歴史的景観を残す祇園白川エリアに位置し、全国の生産地から厳選した食材を用い、日本各地の文化や四季の移ろいを映す料理をモダン割烹として提供。和酒を中心としたバーを併設する。

 店舗デザインは、乃村工藝・A.N.D.の小坂竜氏・田中悠史氏が担当。アートディレクションは日本デザインセンター代表で「吾汝 Atona」プロジェクトのブランドディレクターを務める原研哉氏が手掛ける。伝統と現代性が調和する空間づくりにより、ブランドの世界観を来訪者がいち早く体感できる場となる。

 温泉旅館「吾汝 Atona」はすでに発表済みの由布、箱根、屋久島に加え、新たに大分県・久住および北海道・余市を開業予定地として追加。

 各地で2028年以降、順次開業を予定しており、1施設当たり30~50室規模のラグジュアリー温泉旅館として展開する計画だ。

はとバスが今冬の個人向けバスツアーを発表 東京の冬の夜を楽しむコースがもりだくさん

2025年10月30日(木) 配信

庭紅葉の六義園 夜間特別観賞(イメージ)

 はとバス(武市玲子社長、東京都大田区)は、2025~2026 年冬の個人向けバスツアーを発表した。高まりつつあるナイトタイムエコノミー(夜間経済)の需要に応えるため、紅葉のライトアップ特別観賞や、エンターテインメントショーを楽しむ東京の冬の夜を楽しむコースを増やした。

 「庭紅葉の六義園 夜間特別観賞と大人気の海鮮バイキングのディナー」コースは、東京駅丸の内南口午後5時半に出発。六義園でライトアップさる庭の紅葉を夜間特別鑑賞した後、今夏オープンした「海鮮バイキングいろは東京ドームシティミーツポート店」での食事を楽しむ新しい企画。丸の内南口への帰着は午後9時10分ごろ。運行日は11月28日(金)、30日(日)、12月5日(金)、6日(土)で、料金は大人1万1000円、子供4750円(土日出発は、大人1000円、子供500円増し)。

 このほか、大井競馬場で開催する「東京メガイルミ」入場とヴィラフォンテーヌグランド羽田空港の「オールデイダイニング グランドエール」でのブッフェを楽しむ「神秘的な彩りの世界…東京メガイルミ(大井競馬場イルミネーション)」コースや、プロダンサーによる圧巻のショーを楽しめる「妖艶な魅力溢れるニューハーフショー!笑座こんぱる」コースが3年ぶりに復活するなど、さまざまなプランを企画している。