デジタルノマド誘致第3弾、コミュニティ単位の受入で地域交流促進、琴平バス
2026年5月11日(月) 配信

香川県・琴平町を拠点に交通や観光、関係人口創出事業を手掛ける琴平バス(楠木泰二朗社長)は5月12日(火)から6月11日(木)まで、タイ・チェンマイを拠点とする国際コリビングコミュニティ「Alt_(オルト)」を運営する Coliving Concept社 と連携し、デジタルノマド向け国際実証プログラム「Alt_ PopUp in Kotohira」の第3弾を実施する。
同プログラムは、世界各地を旅しながらリモートワークを行うデジタルノマドが約1カ月間、琴平町に滞在し、地域住民との交流やコミュニティ活動を通じて地域との関係性を深めるもの。今回のテーマは「1200年の歴史が息づく琴平で、自分の核を見つける」で、タイから2人、オランダから1人の計3人が参加する。10日間コースの参加者も募集しており、今後増える可能性がある。
全国各地でデジタルノマド誘致が進むなか、琴平バスの取り組みの特徴は「個人」ではなく「コミュニティ単位」で受け入れる点だ。今回のオルトのように、既成コミュニティごと誘致することで、参加者同士の相互支援が働き、長期滞在や地域交流の促進につながるという。現地では琴平バスのDMC(デスティネーション・マネジメント・カンパニー)事業チームが運営を担い、常駐コーディネーターが生活支援や地域との橋渡しを行う。
プログラム期間中には、町内の「Kotori coworking & hostel 」で、地域住民を招いたコミュニティディナーや交流イベントを開催する予定。滞在者が単なる観光客ではなく「一時的な住民」として地域に関わることで、住民側にも国際交流の機会を提供する。
琴平バスでは2023年以降、台湾やタイなどからのリモートワーカー受け入れを計6回実施し、累計受入人数は約70人に達した。2025年度の実証では35人が平均3週間、最長3カ月滞在し、金刀比羅宮周辺の観光エリアにとどまらず、周辺地域での飲食や体験にも波及効果が見られたという。
楠木社長は「目指しているのは、一度きりの来訪者を増やすことではなく、琴平に愛着を持ち、何度も訪れ、地域と継続的につながる仲間を世界中につくること。滞在者が観光客ではなく町の一員になっていくことに、地方の新しい可能性がある」と話す。







