科学的な根拠で温泉の効能を「見える化」 別府の「新湯治・ウェルネス」
2026年1月20日(火) 配信

大分県は1月20日(火)、東京・有楽町の同県アンテナショップ「坐来大分」で観光PRイベント「新湯治・ウェルネスツーリズム」を開いた。集まった報道関係者に向け、別府市が推進する温泉の科学的根拠に基づく体験の取り組みや、温泉の美肌効果を研究するポーラの取り組みなどを紹介した。
冒頭、大分県東京事務所の平川暢教所長は「温泉は全国各地にあるが、科学的アプローチによるエビデンスの提示やプロの視点による美容との関係性の深掘りなどで、“おんせん県おおいた”の魅力を際立たせていきたい」とあいさつした。

別府市東京事務所の岡田菜穂所長は同市が掲げる「新湯治・ウェルネス」について、「別府市の温泉資源を最大限に活用し、科学的な根拠に基づいて温泉の効能を『見える化』すること」と説明。「データをもとに、個々人の体質や健康状態に合わせた最適な温泉入浴や食、文化体験などを心身の健康増進のため、パーソナライズして提案していきたい」と注力する取り組みについて語った。
推進の背景には、別府が抱える観光課題として、宿泊日数が主要温泉地の平均よりも少ないことや、国内外客ともに観光消費単価が平均を下回っていることがある。新湯治により、滞在時間や観光消費を拡大していきたい考え。
岡田所長は「別府は温泉地ながら都市機能が整っている」とポテンシャルが高いことをアピール。一方で、温泉施設や旅館・ホテル、飲食店、運動施設など各施設をつなぐコントロールセンターの役目を持つ研究・実践拠点が不足しているとし、現在、新たな施設を作る計画があることを発表した。構想しているのは、研究エリアを中心に、民間エリアやゲストエリア、市民エリアなどを設け、研究エリアで得た個人の健康データを基にしたコンテンツが各エリアで体験できるというもの。「時期などはまだ未発表だが、数年後には実現したい」(岡田所長)とした。

また、2024年に5月に別府市と包括連携協定を結んだポーラのBtoB事業部管理・企画開発チームの湯本幸子氏が登壇し、同社が取り組む「美肌温泉認証」などを紹介。同社は自社調査で「温泉の美肌作用」のエビデンスが不足していることが判明したことから、2022年から温泉の美肌効果を科学的に分析する取り組みを始めた。
「よく『温泉でお肌がつるつる』などといわれるが、研究でさらに踏み込んだ具体的な表現ができるようになった」とし、別府でも13施設の美肌作用が解明されていると報告した。「別府にはエビデンスのある美肌温泉が日本一多い。別府の特徴はバラエティ豊かな美肌泉質が多いことと、湯上り後に明るい印象の肌に整える温泉が多いこと」と解説した。湯本氏は 「まだイメージで語られることが多い温泉の美肌効果だが、我われがお手伝いすることで、観光地の発展に寄与していきたい」と述べた。





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