【旅行新聞 創刊50周年メッセージ】 日本ホテル協会 会長 陰山 秀一 氏
2025年10月11日(土) 配信
本紙は今年、創刊50周年を迎えた。共に歩みを重ねてきた観光関係団体や提携紙のトップから、これまでの労いや今後への期待を込めたメッセージをお寄せいただいた。順不同で紹介する。
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課題掘り下げた報道を
日本ホテル協会 会長 陰山 秀一 氏
創刊50周年おめでとうございます。長年にわたり観光産業の発展に貢献されてこられたことに深く敬意を表します。
さて、ホテル業界は、コロナ禍により未曽有の危機に直面しましたが、とくにインバウンド観光客の増加により活気が戻ってきました。大阪・関西万博も賑わっています。
他方、ホテルの財務の改善には長い時間がかかるうえ、深刻な人手不足やインバウンド観光客の大都市集中などの課題があります。また、昨今外国人に対して否定的な風潮が広がっていることも懸念されます。人口が減っていく日本において、インバウンド観光客は数少ない成長マーケットであり、大事に育てていく必要があります。
貴紙におかれては、これからの日本を支える基幹産業たるべき観光産業の諸課題について掘り下げた報道をしていただくとともに、インバウンド観光客がいかに大切か、大いに論じていただきたいと期待しています。





