今後の農泊の可能性探る 農泊みらい交流フォーラムを開催、JTB
2026年3月12日(木) 配信

農泊の関係者が一堂に集う「農泊みらい交流フォーラム」が2月27日(金)、東京都内で開かれた。農林水産省の農山漁村振興交付金を活用し、JTBが主催した。会では、特色ある農泊地域の関係者らの取り組みなどから、今後の農泊の可能性やあり方について考えた。
あいさつに立った、農林水産省の坂本慶介大臣官房審議官は「農泊は素晴らしい。これからは農山漁村だと常々訴えている」とし、「ぜひ日本を訪れた外国人の方にも体験していただき、喜んで帰っていただきたい」と述べた。

基調講演は九州のムラ代表理事で「NipponノMURA」編集長の養父信夫氏が「1軒の農泊がムラの未来を拓く~半農半X 新規就農の入り口としての農泊~」と題して登壇。長年全国の“ムラ”を見てきた養父氏が、「中山間地の田舎の担い手をどうするか」をテーマに説いた。
養父氏は、日本のムラの原型は平安時代から変わらず、「人群れるところ、すべてムラである」と定義した。古来からのムラは山からの湧き水があるなど、水がある場所で、域内で生産・消費活動が完結しており、そういった地は根強いという。ただ、全国を見ると限界集落が多いのも現状だ。「日本の原風景が残る村々はギリギリのところ。これをどう次世代へつなげるか」と問題を提起した。
このため、ムラの担い手として養父氏が提案するのは、新規就農の若者や、農的な暮らしに興味のある人を「半農半X」のライフスタイルで呼び込むこと。「半農半X」は京都府綾部市で活動する塩見直紀氏が提唱するもので、専業農家ではなく自分で食べる分ほどの農業と別の職(X)を組み合わせた働き方、生き方のことだ。
「田舎であればあるほど企業誘致は難しい。企業誘致よりも、起業家誘致。都会にはそれ志している人が必ずいる」とし、「ここで重要なのが農泊。想いを持った人にとって1軒の農泊の存在は大きい。農泊があれば訪れる機会になる」と力説。それを機に「半農半X」で若者が移住し、Xの部分で新たな農泊やゲストハウスを営むなどツーリズムの拠点ができる可能性も示唆したうえで、「1軒の農泊が新しくムラを拓く可能性がある」と力を込めた。
講演後は養父氏がコーディネーターとなり、パネルディスカッション「農泊の可能性 これからの農泊~これまでの経験を活かしながら、未来につなぐ~」を実施した。特色ある農泊を実施している地域の代表者らが登壇し、それぞれの取り組みや理念を語り合った。


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