「恵那峡グランドホテル」運営のEGH 破産手続き開始へ(帝国データバンク調べ)
2025年1月24日(金) 配信
EGH(青地斉代表、岐阜県恵那市)は1月8日(水)に岐阜地裁多治見支部から破産手続き開始決定を受けた。帝国データバンクによると、「負債は現在調査中」としている。
同社は1970(昭和45)年8月創業の「恵那峡グランドホテル」の運営を譲り受けるかたちで、2015(平成27)年5月に設立された。客室数60室を有し、全フロアの収容人数は300人の大規模観光ホテル。県立自然公園恵那峡の絶景を一望する天然温泉露天風呂などが人気を博していた。宿泊のほか、日帰り利用のニーズなども取り込み、16年9月期には年間収入高約4億3700万円を計上していた。
しかし、それ以降は近隣の観光地との競合激化などで集客に苦戦するなか、20年5月からは岐阜県の要請で新型コロナ感染者向けの宿泊療養施設となったことで、一般客の受け入れを停止。23年4月にホテルとしての営業を再開したものの客足は戻らず、同年9月期の年間収入高は約1億6200万円に落ち込んでいた。