ガストロノミーツーリズム推進事業、6件を採択(観光庁)

2025年6月11日(水) 配信

 観光庁は4月14日~5月14日まで公募を実施していた、「『食』の力を最大活用したガストロノミーツーリズム推進事業」において、有識者会議による選定を経て、このほど6件の採択事業を決定した。

 採択された事業は次の通り。

 いきかえりの宿滝波「里山ガストロノミー“食材”の聖地から“食”の聖地へ、上杉家がもたらした“かてもの文化”及び伝統野菜をイノベイティブに再構築し、置賜盆地全体でその価値を共有する。 ガストロノミーを通じたローカルリバイタライゼーション(山形県南陽市、米沢市)

 しあわせデザイン「コンパクトながら高低差4000㍍のダイナミック地形が生み出す『海寿司・山寿司』美食地質学ツーリズム推進事業(富山県射水市)

 八ヶ岳ツーリズムマネジメント「『大地の恵み×多様な酒類』による八ヶ岳ガストロノミーツーリズム事業」(山梨県北杜市 長野県・富士見町、 原村)

 西伊豆みらい創造協議会「鰹節文化の源へツーリズム&スペシャリテ」(静岡県加茂郡西伊豆エリア)

 国際ふぐ協会「下関“FUKU”を世界へ! 地域一体となった、世界を迎え入れる“FUKU”美食創造プロジェクト」(山口県下関市)

 五島列島観光コンベンションビューロー「恵み豊かな国境の島々を巡る~五島ブランド食材と歴史・文化を五感で味わう旅~」(長崎県五島市、 新上五島町)

俵屋旅館(山梨県)、破産手続き開始へ(帝国データバンク調べ)

2025年6月11日(水) 配信

 俵屋旅館(望月千代子代表、山梨県・早川町)は5月22日(木)、甲府地裁から破産手続き開始決定を受けた。帝国データバンクによると、負債は約1億3900万円。

 同社は1989(昭和64)年1月に設立された旅館の運営業者。日蓮宗の霊山である七面山の登山口に立地し、登山する参拝者を主な顧客として、ピーク時には年間収入高約8000万円を計上していた。

 しかし、参拝者数が伸び悩んでいたなか、コロナ禍で宿泊者数が大きく減少。2021年12月期の年間収入高は約1700万円に落ち込んだ。「新型コロナ収束後も宿泊者数が回復せず、債務超過に陥っていた」(帝国データバンク)としている。

松江城に国内最大級の人工雲海設置、いけうちと由志園が共同で

2025年6月11日(水)配信

「八雲立つ雲海・松江城~光と詩で紡ぐ物語~」

 いけうち(中井志郎社長、大阪府大阪市)は、日本庭園由志園(門脇栄一社長、島根県松江市)と共同で、松江城で6月28日(土)から行われるイベント「八雲立つ雲海・松江城~光と詩で紡ぐ物語~」に、国内最大級となる人工の雲海システムを設置する。

 松江城天守の国宝指定10周年および天守保存150周年を記念するイベントで、最新のスプレーノズル技術を用いた人工の雲海と、プロジェクションマッピングや立体音響などの演出を組み合わせ、幻想的で没入感のある空間を創出する。

 開催期間は8月17日(日)までの土・日・祝日と7月8日(月)。8月2日(土)、3日(日)は開催しない。午前10:00~午後6:00までの「昼の部」と、午後7:20~9:00までの「夜の部」に分かれる。昼の部は毎時0分から雲海の演出、夜の部は20分間隔で雲海とプロジェクションマッピング、立体音響で演出する。

 夜の部の観覧は「日付指定券」の事前購入が必要。大人1000円、小・中学生500円、未就学児無料。昼の部は観覧無料(天守登閣の場合は登閣料が別途必要)。

 いけうちは、国内トップクラスの産業用スプレーノズルメーカーで、暑熱対策のミストや景観演出としての霧を各施設に提供してきた実績を持つ。これまでに京都の仁和寺や熊本城などでも雲海演出を手がけており、今回の松江城ではこれらの経験と技術を結集し、大規模の人工雲海システムを構築した。

「ホテルリブマックス多賀城」(宮城県)、リブランドオープン

2025年6月10日(火) 配信

ホテルリブマックス多賀城

 全国177のホテルやリゾートを展開する「リブ・マックス」(有山憲社長、東京都港区)は2025年6月に、宮城県多賀城市にビジネスホテル「ホテルリブマックス多賀城」がリブランドオープンする。

  JR多賀城駅から徒歩5分の立地で、客室数は全93室。ラドン温泉を有し、近隣の人々の交流の場として古くから親しまれてきたホテルに、新たな機能を付加し、生まれ変わる。

跳ねるこころ、ハマる青森! 今年も「のれそれ青森旅キャンペーン2025」を開始 青森×JAL×星野

2025年6月10日(火) 配信

3者が今年もキャンペーン実施

 青森県と日本航空(JAL、鳥取三津子社長、東京都品川区)、星野リゾート(星野佳路代表、長野県・軽井沢町)はこのほど、「のれそれ青森旅キャンペーン2025~跳ねるこころ、ハマる青森!~」を開始した。第1弾として、8月31日まで青森の魅力を食や体験で満喫できるパッケージプランを展開。特設サイトも開設し、さまざまな情報を発信していく。

 同CPは3者が現在、暫定的に1日4便運航している羽田―三沢線の4便化定着を目指し、2022年から行っている。今年は三沢線ジェット化50周年の節目であることから、より多くの人に青森を楽しんでほしいという思いを込め、「跳ねるこころ、ハマる青森!」をテーマにさらに盛り上げていきたい考え。

 食の体験は、旬を迎えるイカとトウモロコシなど夏野菜を使った、季節限定の特別メニューを、青森屋と奥入瀬渓流ホテルのビュッフェレストランで提供する。

 この時期ならではの体験はなんといっても、青森の夏の風物詩である「青森ねぶた祭」。今年は8月2~7日の期間で開催される。「ねぶた」といわれる人形型の山車(だし)と「ラッセーラ」の掛け声で跳ねる「跳人(はねと)」が祭りの熱気を盛り上げる。

 また、SNSで「のれそれ青森旅フォトキャンペーン」を実施する。インスタグラムで公式アカウントをフォローし、6月1日~8月31日までの期間中に「#のれそれ青森旅キャンペーン」と「#青森県」「#JAL」「#星野リゾート」のいずれかを付けて投稿した人のなかから、1組2人に青森旅をプレゼントする。

「観光コンテンツ事業者の収益性改善モデル構築事業」6件を採択

2025年6月10日(火) 配信

 観光庁は4月7日~5月2日まで公募を実施した「観光コンテンツ事業者の収益性改善モデル構築事業」において、有識者の審査を経て、このほど6件の採択事業を決定した。

 採択された事業は次の通り。

金山町観光物産協会(福島県・金山町)「霧幻峡の渡し」潜在需要を可視化・収益最大化検証

山本屋(栃木県日光市)奥日光ネイチャー体験収益改善プロジェクト

安中市観光機構(群馬県安中市)中山道・碓氷峠を活用したコンテンツ収益改善事業

mint(広島県広島市ほか)地域を超えた商品のブランド力スケールメリット実証

隠岐ジオパーク推進機構(島根県隠岐郡)隠岐諸島4町村の事業者が連携したバリューアップ計画

八重山ビジターズビューロー(沖縄県石垣市、 八重山郡竹富町)マリン事業の質・安全性向上と好循環創出事業

【退職自衛官】旅館やホテルで再就職 国交省と防衛省が後押し

2025年6月10日(火) 配信

 国土交通省と防衛省は、宿泊事業者団体との連携を強化して、退職自衛官の円滑な再就職支援を後押しする。6月6日(金)には、「宿泊業及び自衛隊における人材確保の取組に係る申合わせ」を締結した。

  宿泊事業者団体は、日本ホテル協会、全日本ホテル連盟、日本旅館協会、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会の4団体。

 今後、退職予定の自衛官に向けて、採用に関する広報の積極的な実施や、業種説明会、インターンシップの機会などを設定していく。職業訓練などの充実にも努め、担い手不足に直面する宿泊業へ退職自衛官の再就職を強力に支援する。

別府市に「SHONIN PARK」オープン Park-PFIでTKPが複合型リゾート展開

2025年6月10日(火) 配信

宿泊施設やスパ、レストランを設置

 ティーケーピー(TKP、河野貴輝社長、東京都新宿区)は7月24日(木)、大分県別府市に「SHONIN PARK」(上人ヶ浜町504―1)を開業する。同社は同市のPark-PFI(公募設置管理制度)「上人ヶ浜公園設備運営事業」で設置等予定者に選ばれており、公園内で体験型宿泊施設や温浴施設、飲食店など複合型リゾート施設を展開する。

 「SHONIN PARK」は公園の再生と観光の質的向上をはかるとともに、地域住民が日常的に集える開かれた空間を目指す。同社は「別府市の新たなランドマークとして、訪れる方々に非日常感のある特別なひとときや、新たな出会い・発見を提供していく」と意気込む。

 施設内に設ける、体験型宿泊施設「ISHINOYA 別府」はコンテナを活用した施設で、全室オーシャンビューの離れ形式のコテージタイプとして設計している。全23室で源泉かけ流し温泉を利用でき、一部の客室には専用の露天風呂やバーベキュー設備を備えている。宿泊予約は6月23日から開始する予定。

 「Sand SPA」は最大48人まで利用可能な砂湯を設けた温浴施設。大浴場は源泉かけ流しで、別府温泉が堪能できる。館内にはバーカウンターも備える。

 レストラン「Grill Takka」は地元の食材を生かしたグリル料理を中心に、全時間帯で営業する。テラス席や半個室も備え、宿泊者以外もさまざまな場面で利用できる。

奄美群島をお得に周遊 JALダイナミックパッケージで「しまめぐり割」

2025年6月10日(火) 配信

旅行代金割引と電子クーポンも

 日本航空(JAL)とジャルパックは6月10日(火)から、JALダイナミックパッケージで、鹿児島県の奄美群島を対象にした「奄美群島周遊キャンペーン 奄美群島しまめぐり割」を売り出した。指定の旅行商品を購入すると、旅行代金の割引や電子クーポンが付与される。

 キャンペーンは奄美群島広域事務組合が実施する、奄美群島誘客・周遊促進事業を活用するもの。奄美大島、徳之島の世界自然遺産登録の効果を奄美群島全体に波及させるため、奄美群島国立公園のブランドイメージを創出し、各島の魅力を積極的にPRするのが狙い。

 「しまめぐり割」の対象期間は6月20日(金)出発~12月15日(月)出発まで。ただし、7月20日~8月19日出発は対象外。

 対象となる商品は徳之島と沖永良部島、与論島、喜界島のいずれか1島に1泊以上する旅程で割引前の旅行代金が3万5000円以上の場合、1人1万円割引となる。また、奄美大島と徳之島、沖永良部島、与論島、喜界島のなかから往路、復路で異なる空港を利用し、奄美群島内に1泊以上宿泊する旅程の場合は割引前4万5000円以上の代金で、1人2万円割引が適用される。

 電子クーポンは1人1旅行あたり、5000円分の「奄美群島eしまギフト」が付く。クーポンは奄美群島内の土産物店や飲食店など加盟店舗で利用できる。なお、0~2歳は付与対象外。

今夏も妖怪イベント開催 福岡・柳川藩主立花邸に「妖怪ルーム」出現

2025年6月10日(火) 配信

妖怪ルームイメージ

 藩主の末裔が営む、国指定名勝の料亭旅館・柳川藩主立花邸 御花(立花千月香社長、福岡県柳川市)はこのほど、妖怪をテーマにした毎年人気のアートイベント「妖怪夜行」を今季も開催すると発表した。合わせて、特別な夜を楽しむ客室「妖怪ルーム」と川下り「妖怪舟」の予約も開始した。

 イベントは、八女市で創業200年以上の歴史を持つ提灯づくりの「伊藤権次郎商店」とコラボレーションする企画。同商店の妖怪提灯はすべての工程が手作業で工芸性が高く、今にも動き出しそうな妖怪たちが描かれているのが特徴だという。「妖怪夜行」の展示期間は8月15~17日、8月22~24日の計6日間。

 7月15日~8月31日まで設ける「妖怪ルーム」は大小さまざまな提灯が彩られ、妖怪が描かれた掛け軸、床間には怪しげな花が生けられるなど、装飾にこだわっている。また、「日本の妖怪」をテーマにした書籍も多数用意している。料金は6万5400円~(2人1室利用時)。

 宿泊予約の際にオプションとしてつけられる「妖怪舟」は、妖怪ドリンクを片手に船頭さんの怪談話を聞きながら、夜の“妖怪の世界”が楽しめる。1舟3万円の貸切運航となる。妖怪ルームと同期間の設定だが、妖怪夜行開催中は乗合船のみで、1人4500円となる。