第51回「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」決まる 12月11日(木)、旅行新聞HPで発表

2025年11月11日(火) 配信

第51回「100選」選考審査委員会のようす

 旅行新聞新社(石井貞德社長)は11月11日(火)、東京都内で「第51回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」の選考審査委員会を開き、総合100選と、選考審査委員会特別賞「日本の小宿」10施設を決定した。

 また、今回から観光・食事、土産物施設を「観光施設」に一本化する「第46回プロが選ぶ日本の観光施設100選」、「第35回プロが選ぶ優良観光バス30選」「第9回プロが選ぶ水上観光船30選」などを加えた主なランキングは、12月11日(木)に更新する旅行新聞のホームページで発表する。

 表彰式は来年1月16日(金)に、東京都新宿区の京王プラザホテルで開く。なお、表彰式後には受賞者を中心に祝賀パーティーも開催する。

 「第51回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」は、全国1万4296の旅行会社(支店や営業所を含む)を対象に、9月21日~10月31日まで専用ハガキおよびWebによる投票を募った。

 集計結果を後援団体の全国旅行業協会(ANTA)や日本旅行業協会(JATA)、旅行ライターや旅行雑誌編集者らで構成される選考審査委員会で審査し決定した。

 旅行会社の皆様からのたくさんのご投票をありがとうございました。

ぐんまの秘境 「上野スカイブリッジイルミネーション」 11月29日から3月1日まで開催

2025年11月11日(火) 配信

上野スカイブリッジイルミネーションをこの冬も開催

 群馬県・上野村では、今年で4回目となる冬の風物詩「上野スカイブリッジイルミネーション」を、2025年11月29日~26年3月1日まで開催する。

 全長225メートルの吊り橋のイルミネーション化は日本でも例がなく、夜空に浮かび上がる光景はまさに圧巻。吊り橋だけでなく周辺のまほーばの森もさまざまな電飾、オブジェで彩られ、電飾の総数は約90万球のLED使用と群馬県内最大規模。「恋人の聖地」にも認定されている天空回廊エリアにロマンチックなオブジェやイルミネーションが飾られる。

 点灯時間は午後5時30分~9時。入場料金は大人(中学生以上)1000円、小学生500円、未就学児無料。

 なお、イルミネーション実施期間中は、会場への一般車両の乗入を制限するため、道の駅上野からスカイブリッジまでの無料シャトルバス(午後5時15分から)が運行される。

 関連イベントでは、26年1月24日・25日に「いのぶた祭り」が開かれる。

 問い合わせ=上野振興公社(まほーばの森) ☎0274(59)2146。

島根・松江の「月照寺」ライトアップ、 小泉八雲のAIアニメも放映

2025年11月11日(火) 配信

ライトアップした大亀の石像

 島根県松江市の月照寺で11月8日(土)から、夜間ライトアップイベント「ライティング月照寺~夜に描く KWAIDANと灯り~」が始まった。12月14日(日)までの午後5時から9時まで開催する(毎週火曜日は休み)。TSKさんいん中央テレビ(田部長右衛門社長、島根県松江市)の主催。

 月照寺は、松江藩主・松平家の菩提寺として知られ、連続テレビ小説「ばけばけ」の放送で注目が集まる小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)がこよなく愛した場所。境内には八雲が随筆に記した大亀の石像があり、「一番好きです。私もここに埋めてほしい」と語ったほど思い入れが深い。

 今回のライトアップでは大亀の石像や境内、紅葉シーズンの木々を幻想的な光で彩り、怪談の世界を演出する。

 拝観受付エリアとなる書院では、同社が映像制作会社「ディー・エル・イー」(東京都千代田区)とタッグを組んで制作したAIアニメ「小泉八雲のKWAIDAN(怪談)の世界」を特別上映。月照寺にまつわる怪談も取り入れ、AI技術による臨場感あふれる映像で八雲の幻想的な物語を再現している。

 さらに、イベント期間中はオリジナルアクリルお守り(800円・200個限定)を販売。期間中の土曜日には同市の老舗・中村茶舗による八雲に着想を得た特製コーヒー、中浦食品の「ほういちの耳まんじう」も販売する。

 入場料金は大人1000円、中高生500円、小学生以下無料。売上の一部は保全・改修支援のため月照寺に寄付する。

【はとバス】新体制スタート

2025年11月11日(火) 配信

 はとバス(武市玲子社長、東京都大田区)は9月26日(金)に開いた株主総会と取締役会で選任された新体制が、10月からスタートした。

 新体制は次の各氏。

 【代表取締役社長】武市玲子

 【代表取締役専務】グループ営業戦略・情報戦略担当 広瀬正彦

 【専務取締役】経営戦略・内部統制担当 田中康之

 【取締役】ホテル事業本部長 出井弘俊▽観光バス事業本部長 岩脇明宏▽経営本部長 危機管理担当 サステナブル経営推進室長 打矢基洋▽路線バス受託事業本部長 坂田直明▽経営本部副本部長 財務・不動産担当 宮城浩志▽いすゞ自動車常務執行役員 能登秀一(新任・非常勤)

 【常務監査役】鈴木尚志

 【監査役】JTB執行役員 ツーリズム事業本部事業企画部長 中神佳章(非常勤)

【同行取材】佐藤工業、インフラツアー事業化へ ”公共事業の意義”を楽しく学ぶ 

2025年11月11日(火) 配信

川治ダムの管理用通路「キャットウォーク」を歩く参加者

 総合建設会社の佐藤工業(平間宏社長、東京都中央区)は10月30日(木)、土木技術者の案内で栃木県日光市の五十里ダムや川治ダムなどを巡るファムトリップを実施した。同社の企画「土木技術者の知見を活かしたインフラツアーで鬼怒川上流ダム群を観光資源化し、地域の魅力向上を図る事業」が観光庁の「地域観光魅力向上事業」に採択されたことを受けての試み。同ツアーに同行取材した。

 公共投資が減るなか、多くの人にインフラの整備や維持、管理の必要性を楽しみながら旅行を通じて深く理解してもらおうと、 佐藤工業は社内にインフラツーリズム事業化研究会を発足。同会のメンバーが国内旅行業務取扱管理者の資格を取得するなど、事業化を進めている。こうしたなか、今回は旅行会社やメディアなど約20人を招待し、インフラツアーの催行に向けた課題の抽出や、収益化に向けブラッシュアップが狙い。

 ツアーの冒頭には30年以上、土木事業本部で現場を担当してきた岩橋公男ゼネラルマネージャーが国内にあるダムの種類や目的などを説明。日本では、主に重力式コンクリートダムとアーチダム、ロックフィルダム、アースダムの4種類の型式が採用されている。目的は、洪水調節や河川の正常な流れの維持、農業用水、上水道、発電、渇水対策など。

 初めに訪れた五十里ダムは、重力式コンクリートダム。ダムの重さで水をせき止めている。洪水調節と河川の正常な流れの維持、発電を目的としている。1956年に完成し、高さは112㍍で、工事完了時は日本一だった。

五十里ダム

 現地では、ダムを管理する国土交通省鬼怒川ダム統合管理事務所の伏見一徳課長がガイドを担当した。雨量によって川の水量を調節していることや、下流域のアユに最適な水温となるよう放流水温を管理し、生息環境の向上をはかっていることなどダムの役割を説明した。

 続いて、参加者は伏見課長の案内で川治ダムも見学。同ダムは洪水調節、河川の正常な流れの維持、農業、上水道、工業用水の確保のために建てられたアーチ式で、ダムの両側の岩盤で水圧を支えている。重力式と比べて少ないコンクリートで建設することができ、ダムの厚さは薄くなる。このため、重力式ダムなどはダム本体の内部に点検用通路が設けられているなか、川治ダムは外部に張り出す形で地面から30㍍、60㍍、90㍍の高さに、管理用通路「キャットウォーク」が設置されている。

川治ダム

 参加者はダムの概要について説明を受けたあと、ヘルメットを装着し、非公開のキャットウォークを歩いた。高さ60㍍にある格子状の床版から下を覗き込むと足が竦んだ。上を見上げるとダムの迫力に圧倒された。

 昼食は川治ダム資料館で、同ダムを再現したダムカレーが提供された。

ダムカレー

 その後、見学した両ダムの下流域を流れる各河川が合流する場所にある川治温泉を、日光市観光協会の案内で散策。温泉街の中心を流れる男鹿川沿いには、足湯や川を泳ぐ魚を見ることができる遊歩道が整備されている。また、2つの川が合わさることから、出会いや縁結びの願いを込め、各河川の石を抱き合わせた道祖神を設置している。

足湯から眺める男鹿川

 最後に、川治温泉街にある「祝い宿 寿庵」で、参加者と佐藤工業がファムトリップの課題や今後の改善策について話し合う意見交換会が開催された。

 佐藤工業は11月10日(月)と17日(月)にもモニターツアを実施し、今後収益を得ることができるツアーの造成に向けて、一層磨き上げを行っていく。

浅草ビューホテルとアネックス 六区で「高知・味の紀行」開催中 11月30日まで

2025年11月11日(火) 配信

依田卓也総料理長

 ヒューリックホテルマネジメント(大町祐輔社長、東京都中央区)は11月30日(日)まで、東京・浅草の浅草ビューホテルと浅草ビューホテル アネックス 六区のすべてのレストランで、日本の食文化を発信する特別企画「高知・味の紀行」を開催している。浅草ビューホテルは年に一度、日本各地の魅力を料理で伝える「食紀行」を実施しており、今年は高知県をテーマに据える。総料理長の依田卓也氏が実際に高知県を巡り、生産者の声を聞きながら食材の選定やメニューを構想した。

 11月10日(月)に開いたメディア向けの説明会で、佐藤和彦総支配人は浅草ビューホテルは40周年を迎え、「我われはホテルが提供できるサービスで日本の伝統文化をいかに体験いただくかを考えている」と企画の趣旨を紹介。今回の食紀行を通し、「高知の良さを感じていただき、魅力を知ってほしい」と呼び掛けた。

 高知・味の紀行の対象店舗は、浅草ビューホテル26階の「スカイグリルブッフェ武蔵」と27階の「THE DINING シノワ唐紅花&鉄板フレンチ蒔絵」、1階の「THE LOBBY BAL」「THE LOUNGE」、スイーツベーカリーの「穂乃華」の5店舗とアネックス 六区の「レストラン ブロードウェイ 六区」。各店舗で、使用する食材は異なる。

プレミアムディナー高知コース

 食材の一例は黒毛和種「四万十麦酒牛」のウチモモ肉。四万十麦酒牛はビールの搾りかすを飼料にしているため、肉特有の臭みが少なく甘みとコクが特徴という。こちらは「THE DINING シノワ唐紅花&鉄板フレンチ蒔絵」のプレミアムディナー高知コース(1万8000円)で提供する。地鶏「土佐ジロー」は「THE LOBBY BAL」で、卵と胸肉が一度に味わるメニュー「土佐ジローの卵と胸肉の炙り汲み上げ湯葉ソース(1450円)」で登場する。また、「レストラン ブロードウェイ 六区」では「土佐ジローで仕立てたちゃんこ鍋(1800円)」が味わえる。

西川きよさん

 会には高知県から生産者も駆け付けた。グアバを農薬や化学肥料などを一切使わず自然栽培で育てている有機JAS認証農園の「南国にしがわ農園」からは、西川きよさんが登壇。同園は就労勤続支援B型事業所として農福連携で運営しており、丁寧に高知県産グアバを生産していることや、グアバ茶やピューレなどの加工品製造、販売と6次産業化を実現していることなどを紹介した。「グアバは甘すぎずすっきり爽やかな果実」とし、健康に優れている点もアピールした。グアバは「穂乃華」で「高知グァバとバニラブランマンジェ(560円)」として利用している。

 今回の企画には全日本空輸(ANA)が協賛しており、味の紀行開催記念としてレストランで食事をした人を対象に、航空券プレゼントキャンペーンを実施。11月30日までの応募期間内に店舗記載のQRコードから申し込んだ人のなかから、抽選で2組4人に航空券が当たる。なお、ANAは東京-高知間を毎日5往復運航している。

【第50回旅館100選】鹿児島県・指宿温泉 「いぶすき秀水園」

2025年11月11日(火) 配信

「いぶすき秀水園」外観

佇寂なる空間と、ゆるやかなひととき、こころ花咲くなごみの宿

 南国情緒漂う薩摩路に、ふと時間を忘れさせるような純和風の宿「いぶすき秀水園」は、上品な数寄屋造りのたたずまい。明治維新を打ち立てた薩摩の先人たちの書や、ゆかりのある調度品の数々を展示しているロビーからは枯山水の庭園を望む。2022年8月に創業60周年を迎え、最上階5階の特別室などのリニューアルを行い、新和洋室「鶴丸」もオープンした。

山水の庭園が映えるロビー
個室食事処「島津藩」
リビング付の貸切湯浴み処「桧」

 約800の源泉を有する指宿温泉。天然保湿成分の含有量が日本でも屈指といわれる美肌の湯を、大浴場と専用リビング付の半露天貸切湯浴み処で堪能できる。

大浴場
個室食事処「四季彩」
足湯と砂足湯

 食事は薩摩の四季折々の山海の幸を、彩り豊かに盛り込んだ会席料理。「薩摩黒豚の柔らか煮」や「あわびの素味噌焼き」、冬季限定「柿釜ふろふき焼き」など、ここでしか味わえない逸品を求めて、全国各地から足を運ぶリピーターが後を絶たない。

指宿の食材が魅せるここでしか味わえない「匠会席」

鰹本枯節「生ふりかけ」

 指宿の宿の料理長らが、アイデアや意見を出し合って作ったこだわりの「生ふりかけ」。南九州を代表する食材とブレンドした「ハイビスカス」、「アオサと味噌」、「ほうじ茶」、「柚子」の4種類があり、指宿の宿でしか購入できない逸品となっている。

 

交通:《車》九州自動車道 谷山ICから国道226号を40km、P50台(無料)
   《電車》JR指宿枕崎線 指宿駅からタクシーで5分
チェックin14:00 out10:30
食事:《夕・朝食》部屋食または個室会食場(個人)、宴会場(団体)
部屋:全46室
風呂:大浴場2、サウナ2、露天風呂2、天然砂むし温泉「砂楽」(徒歩4分)
泉質:ナトリウムー塩化物泉
料金:3万1,000円~6万円

〒891-0406 鹿児島県指宿市湯の浜5丁目27-27
☎0993(23)4141 FAX0993(24)4992
https://www.syusuien.co.jp/
Wi-Fi:使用可 外国語対応:英

 

 

 ※この記事は、旅行新聞新社主催「第50回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に選出された施設で、書籍「2026年度版 プロが選んだ日本のホテル・旅館100選&日本の小宿(BEST100 HOTELS&RYOKANS IN JAPAN)」(自由国民社)に収録されている内容を紹介しています。

東海道を巡る「駿州の旅」、静岡の宿場町と峠歩きを体験

2025年11月10日(月) 配信

天候が良ければ富士山が見える「薩埵峠」

 江戸と京都を結ぶ「東海道五十三次」は、江戸時代に本格的に整備された五街道の一つ。静岡県中部に位置する静岡市、島田市、焼津市、藤枝市、牧之原市、吉田町、川根本町の5市2町は連携事業として、街道観光プロモーション事業を推進している。そのなかでも東海道の真ん中、駿州(すんしゅう)と呼ばれる地域は、旅人に愛された東海道の情緒や面影が今もそこかしこに残っている。このほど事業の一環として、「駿州の旅」を楽しむファムツアーを実施した。

 東海道といえば、作家・十返舎一九(じっぺんしゃ・いっく)による弥次さん、喜多さんを主人公にした滑稽本「東海道中膝栗毛」や、浮世絵師・歌川広重の描いた「東海道五十三次」の浮世絵の舞台としても有名だ。2つの作品は、日本で初めての「旅ブーム」を起こした火付け役とも呼ばれ、現在の静岡市と藤枝市にあった宿場町や峠などが登場している。

 今回、昔ながらの建物が残る宿場町や絶景を一望できる峠を歩き、東海道の歴史や文化に触れ、まるで過去へ遡る江戸時代への時間旅行のような街道観光で巡った観光素材を紹介する。

江戸香る「宿場町」、情緒あふれる街並み

約200年前に建てられたお休み処「旧和泉屋」(蒲原宿)

 「蒲原宿」は、江戸時代の面影を強く残す東海道15番目の宿場町。高波により1701年に現在の位置に宿場を移してから町割りは変わらず、なまこ壁や特徴的な町家建築、和洋折衷の大正モダン建築など、歴史街道に認定されたレトロな街並みが現在も残っている。

 歌川広重の浮世絵作品の傑作の一つ「蒲原 夜之雪」の記念碑のほか、外観は洋風、内観は和風の大正モダン建築「旧五十嵐歯科医院」など、歴史感じる見所が満載だ。

東御門(駿府城公園)

 「府中宿」は、駿府城の城下町として栄えた東海道最大規模の宿場町。徳川家康公が駿府城(すんぷじょう)を築城し、現在は本丸、二ノ丸部分を整備した「駿府城公園」が市民の憩いの場として親しまれている。

 公園内にある風光明媚な「紅葉山庭園」や、2021年に内部の展示を一新した「東御門・巽櫓(たつみやぐら)」は、時間を忘れて見学したくなる。23年に開館した「静岡市歴史博物館」が隣接しており、静岡の歴史を深掘りできる。

とろろ汁の丁子屋

 「丸子宿」は、宇津ノ谷峠の東麓に位置する東海道20番目の宿場町。とろろ汁が名物であり、歌川広重が描いた浮世絵には、現在もとろろ汁を看板料理にする老舗「丁子屋」が描かれている。国の登録有形文化財。

 丁子屋に訪れ、浮世絵から見る歴史やとろろ文化を学び、すりおろし体験でつくったとろろ汁のフルコースを堪能した。自然薯や味噌など素材から味わい、自分の手で仕上げたとろろ汁の味と香りの変化を楽しんだ。

 「岡部宿」は、宇津ノ谷峠の麓に構える東海道21番目の宿場町。旅人や幕府の役人、大名も多く利用する宿場として栄えていた。江戸時代に建てられ、国の有形文化財に登録された「大旅籠柏屋」が今も残っている。

 大旅籠柏屋は、当時の旅籠のようすや人の暮らしぶりが一目でわかる貴重な歴史資料館であり、数多くの展示から当時の面影を楽しめる。

 「藤枝宿」は、東海道22番目の宿場町。徳川家康公が鷹狩りのためにたびたび訪れた「田中城」の城下町として栄えた。

 城主の下屋敷跡に本丸櫓などの建物が移築、復元された「史跡田中城下屋敷」を見学。田中城の歴史や特徴を学び、遠くまで見渡せる本丸櫓の景色に想いを馳せた。

2つの大きな峠、薩埵峠、宇津ノ谷峠

峠の東の麓にある「間の宿 宇津ノ谷」(宇津ノ谷峠)

 「薩埵峠(さったとうげ)」は、江戸時代から往来した人たちを魅了してきた東海道屈指の絶景スポット。天候が良ければ、歌川広重の浮世絵にも描かれた雄大な富士山と深い青色の駿河湾が見渡せ、浮世絵さながらの風景を楽しめる。

 「宇津ノ谷峠」は、静岡市と藤枝市の市境に位置し、現在も多くの人や物の往来を支える交通の要衝。古代から現代における主要な道路6本と、明治、大正、昭和、平成の4つのトンネルが現存し、時代の流れとともに移り変わる峠道のようすを体感できる。

魅力ある歴史を体感、静岡市の観光スポット

 「日本平夢テラス」は、標高300メートルの丘陵地にあり、屋外の展望回廊から富士山や清水港、伊豆半島、南アルプスなどのパノラマビューを楽しめる。「久能東照宮」につながる日本平ロープウェイまで徒歩3分。

 「久能山東照宮」は、家康公の遺言により御遺骸を久能山に埋葬し、2代将軍秀忠公の命で創建された神社。全国で最初に創建された東照宮といわれ、御社殿に家康公を祀る霊廟がある。

 「バンダイホビーセンターPDIIミュージアム」は、今年竣工したバンダイの新工場内に9月からオープンしたプラモデルの体験ミュージアム。生産工程の見学や、自身がデザインしたプラモデルのオリジナルパッケージ箱を持ち帰られる。完全予約制。

トラベルコ、「トラベロカ」と連携 海外航空券の選択肢拡充

2025年11月10日(月) 配信

 オープンドア(関根大介社長、東京都港区)が運営する旅行比較サイト「トラベルコ」は11月6日(木)、海外航空券比較サービスにおいて、東南アジアを代表する総合旅行プラットフォーム「トラベロカ(Traveloka)」と連携を始めた。

 トラベルコの海外航空券比較サービスは、複数の旅行会社や航空会社が取り扱う海外航空券を一括で検索・比較できるサービス。トラベロカと新たに連携を開始し、同サイトが取り扱う世界250社以上の航空会社の航空券もトラベルコ上で検索、比較できるようになり、予約サイトや価格の選択肢が充実した。

 トラベロカは2012年の創設以来、オーストラリア、インドネシア、日本、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムで事業を展開。アプリのダウンロード数は1億4000万件を超え、月間アクティブユーザー数は4000万人以上に達するなど、同地域で最も人気のある旅行アプリの一つ。世界中の何百万人ものユーザーに、信頼される上質な旅行体験を提供している。

鹿児島県志布志市にコンテナホテル デベロップが11月30日に開業へ 

2025年11月10日(月) 配信

「HOTEL R9 The Yard 志布志」外観

 デベロップ(岡村健史社長、千葉県市川市)は11月30日(日)、鹿児島県志布志市にコンテナホテル「HOTEL R9 The Yard 志布志」(鹿児島県鹿児島市志布志市志布志町安楽3652)をオープンする。「HOTEL R9 The Yard(ホテルアールナインザヤード)」シリーズとしては全国で119店舗目となる。鹿児島県内では6店舗目の出店。

 新ホテルは東九州自動車道の志布志有明ICから車で約6分の、国道220号沿いに位置する。JR日南線・志布志駅からはタクシーで約6分。周辺は工業団地などが集積し、出張での利用に便利な立地。観光では、ダグリ岬海水浴場やダグリ岬遊園地、志布志湾大黒イルカランドなどの人気スポットへの拠点として利用できる。徒歩圏内にはコンビニエンスストア、車で5分圏内にスーパーマーケットや飲食店などあり、長期滞在時も不自由しないという。

 また、災害など有事の際には「レスキューホテル」としての役割を担う。

 客室数は全50室でダブルルームが1人6200円~、2人8700円~。ツインルームは1人6200円~、2人9700円~。予約は11月21日(金)の午後3時から開始する。