〈観光最前線〉大阪で大原美術館の名画を

2026年1月31日(土)配信

泰西名画を巡る旅へ「いってらっしゃい」

 3月29日まで、中之島香雪美術館(大阪市)で特別展「大原美術館所蔵 名画への旅―虎次郎の夢」が開かれている。改修工事で大原美術館(岡山県倉敷市)が休館することから、企画が実現した。

 目玉の1つ、エル・グレコの「受胎告知」は、聖母マリアが大天使ガブリエルからイエスを身ごもったことを告げられる、聖書の場面を描いたもの。昨年、黄ばんだ古いニス層や後世の加筆部分を取り除く修復が行われ、当初の姿を取り戻した。その過程では、他者が描いたとされる、マリアの頭上に描かれた12の星の冠をあえて残すなど、修復作業への興味は尽きない。

 企画展では1900年代初頭、単身欧州に渡り絵画や彫刻を買い付けた洋画家・児島虎次郎の足跡を辿りながら、西洋絵画の傑作を紹介している。

【鈴木 克範】

京都府旅行業協会 新春賀詞交歓会開く 「京都観光を盛り上げる」

2026年1月31日(土)配信

あいさつする森野茂会長

 京都府旅行業協会(森野茂会長)は1月20日、京都府京都市内のホテルで、会員や協定機関などを集め、新春賀詞交歓会を開いた。

 森野会長は「昨年の紅白歌合戦のテーマが、“つなぐ、つながる”だった。これは私たち旅行業者の仕事そのもの。地域と人をつなぐ、人と人をつなぐ、旅行を通じて何かと何かをつなげる。まさに私たちの役割だ。今回、京都のDMOと観光協会の皆さんと、私たちの旅行業者が集まって商談会をするという新しい試みを行ったところ、地域の熱い想いと旅行業者の知恵が混ざり合って、すごい熱気に包まれた。今年の京都の観光の盛り上がりにつながると確信している」とあいさつした。

 来賓の西脇隆俊京都府知事は「昨年は大阪・関西万博で大変盛り上がり、2025年の訪日外国人数が4270万人と国土交通大臣から発表された。京都市の松井市長とは2年前からトップミーティングを重ねており、『まるっと京都』というキャッチフレーズのもと周遊観光を促進している。今日のDMOとの商談会という新しいチャレンジも周遊観光につながっていくと感じている」と述べた。

 松井孝治京都市長は「私の実家は旅館で、観光や旅行というのは、人と人をつなぎ、日常とは違う出会いや気づきを生む仕事だと、子供のころから感じてきた。3月1日から宿泊税をいただき、市民にとっても本来の観光の喜びを再発見する機会をつくっていきたい」と話した。

【土橋 孝秀】

越前鳥の子紙 ユネスコ文化遺産に 手漉きの保護姿勢評価

2026年1月31日(土)配信

登録を祝う産地の職人ら

 福井県越前市が誇る伝統的工芸品「越前和紙」の1つ、「越前鳥の子紙」が昨年12月11日、ユネスコ無形文化遺産の「和紙:日本の手漉和紙技術」に追加登録された。手漉き技術の保護・伝承に熱心に取り組んでいることや、原材料となる植物を過度に採取しない姿勢が、持続可能性を体現していると評価された。

 「越前鳥の子紙」とは、奈良時代から漉かれてきた、雁皮という植物を原料とする手漉き和紙「雁皮紙」の一種。越前の地では、室町時代には既に漉かれていたという。繊維が短い雁皮を均一な紙に漉きあげるには、高度な技術が必要とされる。

 かすかに黄みを帯びた色合いで、表面は滑らかで光沢があるのが特徴。「鳥の子」という名前は、卵の殻の色に似ていることが由来ともされている。虫害に強く耐久性に優れていることから、古くは経典や貴重な書物、かな料紙などに使われていた。

 2014年に「和紙:日本の手漉和紙技術」がユネスコ無形文化遺産に登録された際、越前和紙は紙漉きの技術を保存・継承する団体が無いとの理由で選ばれなかった。

 その後、越前和紙職人らにより保存会が発足。鳥の子紙を漉く技術の継承や、原料となる雁皮の栽培などに取り組み、10年の歳月を経て、あらためて、その活動が認められ、今回の追加登録となった。

 越前市では昨年11月、越前和紙を体感できる工芸宿「SUKU(スク)」がオープン。和紙に囲まれた空間で宿泊できるだけでなく、簡単な和紙作りも体験できるなど、越前和紙の魅力を満喫できる宿として、注目を集めている。

鹿児島大観協 新年互礼会を開催 最新情報もアピール

2026年1月31日(土)配信

八反田ひろみ会長

 鹿児島県内のホテル・旅館の在阪営業所や観光施設、交通機関などで構成する鹿児島県大阪観光連絡協議会は1月20日、旅行会社やマスコミ関係者らを招き、大阪市内のホテルで新年互礼会を開いた。

 同協議会の会長を務める鹿児島県大阪事務所の八反田ひろみ所長は「昨年の鹿児島県は、6月にトカラ列島近海を震源地とする群発地震や、7年ぶりとなる新燃岳の噴火、8月には霧島を中心とする豪雨など、多くの災害に見舞われたが、実際の被害に加え、風評被害もあり、観光面では非常に厳しい年だった」と振り返った。一方で「2022年の和牛日本一に続き、24年には荒茶生産量が静岡県を抜いて初の日本一に、さらに25年には一番茶の荒茶生産量も初めて日本一に輝いた」と県特産品の躍進をアピール。「協議会としても、皆さんと力を合わせ、今後もこれら鹿児島県の魅力の発信に努めていきたい」とあいさつした。

 会場では、協議会会員がそれぞれのトピックスなどを紹介したほか、来阪した各観光団体が、それぞれ旬の話題をPRした。

 指宿市観光協会は、第5代いぶすき菜の花大使の今村俊吏さんが2月7、8日に開催されるイベント「いぶすき菜の花マーチ」や、2月1日からスタートする指宿の旬の味覚を堪能できる企画「いぶすき春のグルメ祭り」などをアピールし、「身も心も温まる指宿に、ぜひお越しください」と呼び掛けた。

【塩野 俊誉】

東京都旅行業協会、新年賀詞交歓会を開く 訪日旅行への参入やAI活用を支援へ

2026年1月30日(金) 配信

会のようす

 全国旅行業協会東京都支部・東京都旅行業協会(小松信行支部長・会長)は1月28日に、京王プラザホテル(東京都新宿区)で新春賀詞交歓会を開いた。約300人が集まった。会員が成長トレンドを取り込めるよう、支援していく方針を示した。

 小松会長は、訪日旅行者数が4000万人を超え、急成長していることに触れ、「2024年と25年、会員向けに訪日旅行へ参入するためのセミナーを3回開催し、好評を得た」と語った。昨年実施した業態調査で、会員の約4割が訪日旅行を取り扱っていることを説明。そのうえで、さらなる会社の成長手段の1つとして、訪日旅行への進出の検討を促した。

小松信行会長

 また「生成AIを活用した講座なども開催する。会員が成長トレンドを取り込めるよう、さまざまな取り組みを実施していくので、セミナーなどに参加してほしい」と呼び掛けた。

 式典には来賓として小池百合子東京都知事が登壇した。「日本で人口が減少するなか、昨年1~10月の東京都における出生数は10年ぶりに増加に転じた。旅行市場の中心である国内旅行の持続可能性を高め、訪日旅行の発展にも取り組んでいく」と話し、東京の発展に向け、さらなる連携を求めた。

小池百合子知事

 観光庁の田中賢二審議官は「オーバーツーリズム防止のための地方誘客には、各地の魅力を熟知し、観光事業者とのネットワークを持つ皆様によるツアー造成が不可欠。各地と連携し、需要分散に資する商品を企画してほしい」と語った。

田中賢二審議官

 全国旅行業協会(ANTA)の近藤幸二会長は、2月11日(水)に国内観光活性化フォーラムを開催することに触れ、「1人でも多く参加してほしい」と呼び掛けた。直販が増えるなか、協定会員連盟の宿泊施設が旅行会社からの受け入れを継続していることに謝辞を述べ、「宿泊施設はこれからも、最も大切なパートナー。従来以上に協力していきたい」と語った。

近藤幸二会長

 ㈱全旅の中間幹夫社長は「東京都旅行業協会の昨年4~12月におけるクーポン、ペイメント、保険の売上はすべて1位だった」と報告。また、「5月以降には下呂温泉との包括協定を結ぶ。会員にとって有益な取り組みを展開できるよう、今後交渉していく。AIの研究と開発も進め、皆様が豊かになるよう事業を進めていく」と方針を述べた。

中間幹夫社長

 中華民国観光産業国際行銷協会の徐銀樹名誉理事長は25年の訪台日本人客数は約148万人とコロナ禍前の19年の約70%だったことを説明し、出席した旅行会社へ「お客様に台湾の魅力を一層積極的に紹介してほしい」と呼び掛けた。

徐銀樹名誉理事長

 東京都旅行業協会協定会員連盟の児島博司会長は「現在の観光業界はインバウンドが増え、国内客は減る変革の時期を迎えている。旅行会社の皆様と仲間として、共に頑張っていきたい」とした。

児島博司会長

 その後、中華民国観光産業国際行銷協会や和歌山県観光連盟、群馬県観光魅力創出課、のと里山空港利用促進協議会などによる観光PRや抽選会も交え、懇親を深めた。

台湾の魅力を大阪で体感 3月7・8日に「ビビビビ!台湾₋最愛台湾紀行₋」

2026年1月30日(金) 配信

ビビビビ!台湾

 台湾観光庁は3月7日(土)、8日(日)に大阪府・グラングリーン大阪で台湾の魅力を五感で感じるイベント「ビビビビ!台湾₋最愛台湾紀行₋」を開く。昨年の東京開催に続き、大阪でも実施する。

 イベントでは、台湾茶の試飲や占い体験、台湾夜市風のゲーム、グルメをモチーフにしたキーホルダー作りなど、各自の“偏愛”を見つけられる多彩なプログラムを用意した。台湾への旅行気分でポスター風の記念写真が撮影できるブースも設け、写真は持ち帰ることができる。また、会場で撮影した写真に指定のハッシュタグをつけて投稿すると、オリジナルノベルティがもらえる。

 イベントの開催時間は両日午前11時~午後7時まで。会場はグラングリーン大阪 ロートハートスクエアうめきた(大阪府大阪市北区)。

来島海峡遊覧船や造船所見学、海事都市・今治の強み観光に(しまなみ)

2026年1月30日(金) 配信

造船中の大型船が手の届きそうな距離で見られる遊覧船

 しまなみ海道で遊覧船運航をはじめ、多彩な事業を展開する愛媛県今治市のしまなみ(村上秀人社長)が、海事都市・今治ならではの強みを生かした観光コンテンツづくりで存在感を高めている。

 日本三大急潮流の一つ、来島海峡で運航する「しまなみ来島海峡遊覧船」は、同社の看板商品の1つで、来島海峡の渦潮と瀬戸内の多島美、そして造船所群を間近で体感できるクルーズだ。海事都市・今治の魅力を分かりやすく伝え、自然景観と海事産業を同時に体感できる観光商品として高い評価を受けている。

 来島海峡のなかで潮流が速い中水道や西水道の渦潮スポットを通過。とくに中水道は条件が整えば最大10・3ノット(時速19・1キロ)、落差2メートルにも達する迫力の渦潮が見られる。最大の特徴は今治の造船業の原点ともいえる造船業発祥地「波止浜(はしはま)湾」を運航ルートに組み込んでいる点だ。湾内には大小のクレーンが立ち並び、建造中の巨大船舶が手に届くかのような距離感で迫ってくる。この規模の造船現場を、海上から、しかも遊覧船で間近に体感できる例は、日本全国を見渡してもほかに類を見ない。今治の造船業が持つ圧倒的なスケール感と臨場感を、五感で感じられる希少な体験だ。遊覧船は所要約50分間が基本だが、オプションで遊覧ルートの途中にある「小島」「馬島」の上陸コースを設定する。

 さらに、タイミングが合えば、新造船が轟音とともに滑り出し、水しぶきを上げながら海へと送り出される「進水式」を海上から見学することも可能。海事都市・今治を象徴する光景を間近で体感できるのも、来島海峡遊覧船ならではの魅力だ。

 遊覧船の前後には、同社が運営する「道の駅よしうみいきいき館」での海鮮七輪バーベキューがおすすめ。館内には魚市場のように充実した新鮮な魚介類が生け簀で泳ぎ、食材を選んでから屋外の特設バーベキュー場で味わうスタイルは、海を望む絶景と相まって観光客の満足度を高めている。

 また、来島海峡大橋の主塔頂上(高さ約184メートル)に登る「来島海峡大橋搭頂体験ツアー」や、各島でのミカンやイチゴ狩りといった体験型メニューなど、しまなみ海道ならではの体験をワンストップで手配できる点も同社の強みだ。

 こうした観光の枠組みに、新たなコンテンツとして加えようとしているのが、今治市が日本最大の海事都市であるという特性だ。日本と海外を結ぶ物流の99%以上を海運が担うなか、今治市には海運、造船、船用工業など500社以上の海事関連企業・機関が集積する。とりわけ日本と外国との間で荷物を運ぶ「外航海運」においては、国内の外航船3977隻のうち約35%にあたる1385隻(2024年度実績)を、いわゆる「今治オーナー」と呼ばれる船主が保有。北欧、香港、ギリシャと並ぶ世界4大オーナーとして、「IMABARI」の名は世界に知られている。造船業においても、建造量国内首位、世界4位を誇る今治造船をはじめ14の造船所が集積し、市内に本社や拠点を置く造船グループ全体で、日本で建造される船舶の3分の1以上を手がける。

 この今治独自の「海事産業文化」を新たな観光資源として再定義しようと、同社は観光コンテンツとしての価値創造に取り組んでおり、今年2月からツアー商品の販売を始める予定だ。観光庁の令和7年度「地域観光魅力向上事業」に採択されたプロジェクトで、今治明徳短期大学や今治の造船会社数社、今治市海事都市推進課などと連携した産官学協働体制のもと、塩作りや村上海賊に始まる歴史から、現代の造船・海運・船用工業へと続くストーリーを体系的に学べる観光コンテンツを造成する。

 造船会社の工場見学の一例では、造船行程を映像で学ぶ「座学」(約15分)、操業中の工場内見学(約60分)、質疑応答で約90分の行程。平らな鋼板を滑らかな曲面外板に形成する特殊加工「撓(ぎょう)鉄」が見られるケースもある。ほかに、海の安全を守る海上交通機関や海事関連行政機関、船舶会社との組み合わせたプランを予定している。教育旅行を主なターゲットとし、コースや内容はオーダーメイドで対応する。教育旅行を主軸にしながら一般旅行客の参加も可能だ。

 将来的には、舶用工業や海事教育分野との連携を広げ、「しまなみ海道観光×海事産業」というミクスチャー型コンテンツを増やしていく構想だ。観光の力で海事産業の魅力を可視化し、地域への誇りを醸成するとともに、次世代の担い手育成や関係人口の創出、持続可能な地域づくりへと繋げていく。

造船所のドック内見学

香川県・豊島でEVトゥクトゥク稼働、島の新たな移動手段に

2026年1月30日(金) 配信

絶景の中を走るEVトゥクトゥク

 瀬戸内海の人気観光地・豊島(香川県・土庄町)で、三輪電動車「EVトゥクトゥク」のレンタルサービスが稼働している。瀬戸内アイランドクルーズ(川口修社長、香川県高松市)が2025年夏から実施しているもので、島内交通の利便性向上とより満足度の高い観光体験を提供する取り組みとして注目を集めている。

 EVトゥクトゥク(3人乗り)は普通自動車免許で運転でき、環境負荷が少なく、静粛性にも優れる。オープンエア構造による開放感も特徴で、移動そのものを観光コンテンツとして楽しめる点が魅力だ。

 レンタルの受付拠点は、島内の複合施設「Teshima Factory」を運営する大手芸能プロダクション、アミューズ(山梨県・富士河口湖町)との連携により、同施設内に設置。料金は2時間4500円から。別途、免責補償1000円。貸し出しは普通自動車免許を持つ20歳以上を対象とする。

和の宿ホテル祖谷温泉、新客室3室を3月オープンへ

2026年1月30日(金) 配信

和室2室を1室に統合した新客室のイメージ

 徳島県三好市の大歩危・祖谷温泉郷の「和の宿ホテル祖谷温泉」は3月、別館6階を全面リニューアルし、新たな客室3室をオープンする。

 別館6階には畳敷きの通常和室5室を備えていたが、今回のリニューアルでこれらを再編。新客室3室のうち2室は、和室2室を1室に統合するかたちでリニューアルし、広さは約36平方メートルを確保する。

 3室すべて和洋室となり、シモンズ社ベッドを導入。和室部分には琉球畳を採用し、木目調の家具を配することで、落ち着きと温もりのある空間を演出する。

 また、高級音響機器向けブランド「テクニクス」のプレーヤーを備え、音楽による癒しの時間を提案。テレビも設置するが、組子細工を思わせる家具の中に収納することで、和の雰囲気を保つ工夫を施す。

 さらに、統合した2室にシャワーブースを新設。海外からの宿泊客を含む幅広い層への対応力を高める。

 同館では近年、リニューアルを積極的に進めている。2024年3月に誕生した展望風呂付客室「天籟(てんらい)」は、室内や展望風呂に大きなガラス窓を配し、祖谷渓谷の絶景を望める点が好評だ。展望風呂には、ラグジュアリーなバスタブで知られる「JAXSON(ジャクソン)」製を採用。同ホテルはジャクソン製を愛用しており、他の客室にも導入している。

 21年3月にリニューアルした展望風呂「雲遊天空の湯(そらのゆ)」も人気で、新緑や紅葉、雪景色など四季折々の祖谷渓谷の風景が楽しめる。

旧房洋堂(千葉県館山市)、特別清算開始命令受ける(帝国データバンク調べ)

2026年1月30日(金) 配信

 大正12年創業の菓子店「旧房洋堂」(長尾典子代表、千葉県館山市)は1月8日(木)に、千葉地裁館山支部から特別清算開始命令を受けた。帝国データバンクによると、「負債は現在調査中」としている。

 同社は1923(大正12)年12月創業、52(昭和27)年4月に法人改組された。各種和菓子・洋菓子を製造して直営店で販売するとともに、大手小売店や土産物店などへの卸売りも行い、業容を拡大していった。

75年に発売した黄身あん入りの焼き菓子「花菜っ娘」は看板商品となり、95年3月期には年間売上高約5億2000万円を計上していた。

 しかし、その後は「小売部門の不振、一部店舗の撤退により売上が次第に減少。この間の設備投資などにより、過剰な債務を抱え、債務超過となっていた」(帝国データバンク)という。加えて、2011年3月に発生した東日本大震災後は、観光客の減少などから厳しい運営が続いていた。

 金融機関などの支援を受け、再建に取り組んでいたなか、2022年に前代表が死去し、現代表が就任。24年9月に会社分割を実施して新会社へ事業を承継し、25年6月30日開催の株主総会の決議により解散していた。

 なお、24年に事業を引き継いだ「房洋堂」は営業を継続している。