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越前鳥の子紙 ユネスコ文化遺産に 手漉きの保護姿勢評価

2026年1月31日
関西支社:塩野 俊誉

2026年1月31日(土)配信

登録を祝う産地の職人ら

 福井県越前市が誇る伝統的工芸品「越前和紙」の1つ、「越前鳥の子紙」が昨年12月11日、ユネスコ無形文化遺産の「和紙:日本の手漉和紙技術」に追加登録された。手漉き技術の保護・伝承に熱心に取り組んでいることや、原材料となる植物を過度に採取しない姿勢が、持続可能性を体現していると評価された。

 「越前鳥の子紙」とは、奈良時代から漉かれてきた、雁皮という植物を原料とする手漉き和紙「雁皮紙」の一種。越前の地では、室町時代には既に漉かれていたという。繊維が短い雁皮を均一な紙に漉きあげるには、高度な技術が必要とされる。

 かすかに黄みを帯びた色合いで、表面は滑らかで光沢があるのが特徴。「鳥の子」という名前は、卵の殻の色に似ていることが由来ともされている。虫害に強く耐久性に優れていることから、古くは経典や貴重な書物、かな料紙などに使われていた。

 2014年に「和紙:日本の手漉和紙技術」がユネスコ無形文化遺産に登録された際、越前和紙は紙漉きの技術を保存・継承する団体が無いとの理由で選ばれなかった。

 その後、越前和紙職人らにより保存会が発足。鳥の子紙を漉く技術の継承や、原料となる雁皮の栽培などに取り組み、10年の歳月を経て、あらためて、その活動が認められ、今回の追加登録となった。

 越前市では昨年11月、越前和紙を体感できる工芸宿「SUKU(スク)」がオープン。和紙に囲まれた空間で宿泊できるだけでなく、簡単な和紙作りも体験できるなど、越前和紙の魅力を満喫できる宿として、注目を集めている。

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