ダイブ、持株会社体制へ移行 7月1日付で株式会社ダイブグループへ

2026年7月6日(月) 配信

 宿泊施設への人材派遣・紹介事業とグランピング施設などの運営を行うダイブ(庄子潔社長、東京都新宿区)は7月1日(水)付けで持株会社体制へと移行し、社名を「株式会社ダイブグループ」に変更した。従来のダイブの社名は、リゾート人材サービス事業などを承継した新子会社が使用。グランピング施設などの運営事業は新子会社「ダイブローカル」が引き継いでいる。

 各事業を独立した会社組織に分けることで、時代の変化に合わせた迅速な意思決定を可能にし、それぞれの市場におけるサービス価値の最大化をはかる。

 同日付でダイブグループの社長には、持株会社化前のダイブの社長である庄子潔氏が就任している。取締役の野方慎太郎氏は、新子会社のダイブの社長に就いた。ダイブローカルの社長には、持株会社化前のダイブで地方創生事業部ゼネラルマネージャーを務めていた山田大輔氏が就任した。

 宿屋塾の新たな社長には、取締役の坂下雅行氏が昇格した。取締役会長に取締役の近藤寛和氏が就任。社長の山本拓嗣氏は取締役に就いた。

空港起点に鳴門・南あわじを結ぶ リムジンバス7月20日から実証運行 徳島県

2026年7月6日(月) 配信

 徳島県は、徳島阿波おどり空港(松茂町)と鳴門市エリア、兵庫県・南あわじ市を結ぶ新たなリムジンバス「UZS BUS(ウズバス)」の実証運行を7月20日(土)に開始する。航空便の発着ダイヤに合わせて毎日17便運行し、空港アクセスの利便性向上と、徳島・淡路島両エリアの広域観光促進をはかる。

 運行区間は、徳島阿波おどり空港を起点に、鳴門駅前、アオアヲナルトリゾート前、大塚国際美術館を経由し、大鳴門橋を渡って淡路島南IC、陸の港西淡を経て福良まで。空港発9便、福良発8便の計17便を毎日運行する。

 乗車運賃は空港から鳴門市エリアまで大人800円、淡路島南ICまで同1400円、陸の港西淡および福良まで同1600円。子供は半額。

 車両は、徳島県マスコットキャラクター「すだちくん」と、南あわじ市公式キャラクター「淡路うず助」をデザインしたラッピングを施す。

日本RV協会、ローソンと連携し車中泊施設を拡大 コンビニ駐車場を「RVパーク」に

2026年7月6日(月) 配信

「コンビニRVパーク富津湊店」現地のようす

 日本RV協会(荒木賢治会長、神奈川県横浜市)は7月17日(金)から、ローソン、グローリーと連携し、コンビニエンスストア「ローソン」の駐車場を活用した車中泊施設「RVパーク」の実証実験を埼玉県などへ拡大し、約30店舗規模で展開する。千葉県内のローソン7店舗で約1年間実施してきた実証実験で、利用者の安心につながる利便性の高さや有人であることが有用と判断されたため、エリア拡大に至った。

 コンビニエンスストアは、普段から身近な存在であり、車中泊初心者でも気軽に利用できる施設として期待される。今回、千葉県、埼玉県、静岡県、愛知県に新規開設されるRVパークは、7月6日(月)から予約受付を開始し、7月17日(金)から利用可能となる。千葉県では5店舗が継続展開となり、7月17日時点で合計27店舗となる見込みだ。

 日本RV協会が発表したデータによると、国内キャンピングカー保有台数は増加しており、2025年は前年から約1万台増の17万3000台となった。これに伴い、車中泊施設「RVパーク」の施設数も年間約100施設が新設されるなど伸びており、現在は670カ所以上が設置されている。今回のコンビニRVパークのエリア拡大は、より多くの人々が便利で快適な車旅を楽しめる環境整備の一環となる。

 新規開設されるRVパークの所在地は千葉県がローソン成田十余三西店など5店舗、埼玉県はローソン秩父皆野北店など5店舗、静岡県がローソン湖西大知波店など9店舗、愛知県がローソン岡崎明大寺町店など3店舗。

東横イン、広島・呉駅前に新ホテル開業 ビジネスや観光需要見込む

2026年7月6日(月) 配信

広島県内10軒目の東横イン

 東横イン(黒田麻衣子社長、東京都大田区)は7月3日(金)、広島県呉市に「東横INN呉駅」(広島県呉市宝町3-33)を開業した。同社にとって国内349店舗目、広島県内では10店舗目となる。JR呉駅南口から徒歩3分の好立地で、ビジネスや観光の拠点としての利用を見込む。

 呉市は、かつて軍事産業の拠点として発展し、現在は造船・鉄鋼業などが集積する臨海工業都市。また、大和ミュージアムや音戸大橋など観光資源も豊富で、同ホテルはビジネス・観光双方の拠点として活用できる。

 客室は全218室で、シングルやワイドスペースシングル、エコノミーダブル、ダブル、ツインなどを備える。無料の朝食ビュッフェでは、広島名物の揚げかまぼこ「がんす」や一説では呉市が発祥の地ともいわれる「肉じゃが」、広島特産瀬戸内レモンの「瀬戸内レモネード」などをご当地メニューとして用意。宿泊者向けの無料セルフロッカーも提供する。料金は1人8200円~。

 東横インは全国にホテルを展開し、客室数日本一を誇る。「東横INN高知」オープン(2026年2月)で、業界初となる全国47都道府県すべてに出店を達成した。原則ワンプライスサービスを提供し、全国どこでも利用しやすい安心感を売りとしている。

農旅連が25年度総会を書面決議で開催 9月に創立60周年記念式典を実施

2026年7月6日(月) 配信

正副会長会議のようす

 農協観光協定旅館ホテル連盟(菅野豊会長、826会員)はこのほど、2026年度通常総会は書面決議とし、7月2日(木)に開いた正副会長会議で承認した。今年度は創立60周年記念事業として、「創立60周年記念式典」を9月に岐阜県・長良川温泉で開催する。

 昨年度は農協観光のパートナーとして、団体送客の重点方面である「関西・九州」や「日帰り・1泊バス企画」「国消国産イベント」の商品造成に協力。新たな宿泊券増売運動「ポイントぷらす」を展開し、農旅連施設に対する意識向上と販売意欲拡大をはかった。また、農協観光が推進するDX構想と連携し、農旅連・みのり会と三者一体となる「農旅連・みのり会コミュニケーションツールNcomエヌコム」の利用促進をはかった。

 今年度は宿泊券増売対策として、国内旅行の農協観光重点施策である、地方空港・港を利用したチャーター企画やJR貸切列車の旅など、地域と連携した企画商品の造成販売を支援する。団体送客重点方面の東海・北陸、北関東信越への協賛、主力の「日帰り・1泊バス企画」への協力も強化する。また、JAグループが推進する「国消国産イベント」との連動をはかり、12支部・7仕入れセンターと連携した積極的な誘客活動を展開する。「ポイントぷらす」は継続実施し、2年目として農協観光社員の農旅連に宿に対する意識向上と販売意欲の拡大に努める。

ジャルパックと博報堂、新しい体験型ツアーを企画 参加者同士で価値観を共有

2026年7月6日(月) 配信

リアリティショー旅

 ジャルパック(大村剛也社長、東京都品川区)と博報堂(名倉健司社長、東京都港区)はこのほど共同で、新しい体験型パッケージツアー「リアリティショー旅」を企画した。参加者同士で価値観を共有し、旅仲間を見つけることを目的とした体験型コンテンツ。実証実験として熱海市を舞台にした1泊2日のツアーを企画し、7月6日(月)から売り出した。

 「リアリティショー旅」は、お互いの価値観に触れ、自分の価値観に気づくことで、一生モノの「旅仲間」を見つけられるかもしれない体験型パッケージツアー。参加者に知らされるのは集合場所と集合時間のみで、リアリティショーのような非日常の環境でさまざまなミッションに挑戦する。今回の舞台は東京駅から約40分の熱海市で、昭和レトロな街並みに囲まれながら参加者同士で交流を深める内容となっている。

 ツアーは、博報堂の知見を生かしたトークテーマカードや、対決・協力を通して絆を深める9つのミッションに挑戦する。旅行企画・実施はジャルパック、設計は博報堂が担当し、テレビ朝日、熱海市、熱海観光局が協力する。ツアーは2026年7月30日から2027年3月27日までの特定日発で、最少催行人数は6人、最大受入人数は12人。予約はジャルパック公式サイトの専用サイトで行う。

 SNSの普及により、似た価値観を持つ人々との交流が増える一方で、画面の外で初対面の人と語り合い、価値観の合う仲間とつながる機会は限られている。こうした背景から、博報堂は人と人、人と社会をつなぐコミュニケーションデザインの知見を生かし、性別や世代を問わず「価値観の合う旅仲間」を見つけることをテーマにしたツアーをジャルパックと共同開発した。なお、テレビ朝日公式YouTubeチャンネルでは、タレントが旅の一部を体験した動画も公開されている。

「ドーミーイン小松」が7月3日プレオープン 歌舞伎の意匠と九谷五彩で彩る

2026年7月6日(月) 配信

ホテル外観

 共立メンテナンス(中村幸治社長、東京都千代田区)は7月3日(金)に石川県小松市に「天然温泉 碧宝(へきほう)の湯ドーミーイン小松」(石川県小松市日の出町4₋211)をプレオープンした。「石の里」として栄えた地域の歴史や、伝統芸能「歌舞伎」の意匠を踏まえたこだわりの設えを随所に凝らしており、館内は勧進帳の一幕を表現した黒松や鮮やかな九谷五彩、定式幕をモチーフにした色彩空間で彩られている。

 同ホテルはJR小松駅から徒歩約5分、小松空港から車で約10分という好立地に位置し、ビジネス・観光双方の拠点として利用しやすい。客室はシングル、ダブル、ツイン、トリプルに加え、長期滞在に適したレジデンシャルルームや睡眠ととのいルームなど、多様なタイプを用意している。客室数は全171室。

 大浴場「碧宝の湯」では、ナトリウムー塩化物温泉の天然温泉を楽しめるほか、オートロウリュ付きの高温サウナや水風呂も備える。朝食は、地元の食材を使った約50品目の和洋食バイキングを用意。「小松能登牛うどん」や「金沢棒茶プリン」などのご当地メニューも味わえる。

 料金はダブルルーム(朝食付)が1万500円~、ツインルーム(朝食付)が8750円~。

ふるさと納税の共通返礼品「とりで利根川大花火観覧席」開発 茨城県取手市と千葉県我孫子市

2026年7月6日(金) 配信

県境をまたぐ共通返礼品

 茨城県取手市(中村修市長)と千葉県我孫子市(星野順一郎市長)は7月3日(金)から、ふるさと納税返礼品として「とりで利根川大花火観覧席」の提供を開始した。交流を深めてきた両市が県境をまたぐ共通の返礼品を開発した。

 利根川をはさんで隣接している両市は人口規模が近く、JR常磐線での都心へのアクセスの良さや抱える課題など類似する部分が多い。そうしたことから、共通の行政課題を協議する組織として「我孫子市・取手市都市づくり連絡協議会」を設置し、意見交換の場を設けている。両市の公共施設では、各市在住者と同じ条件で利用できるなど相互利用が可能な施設もできるなど、さまざまな交流を深めてきた。

 今回の返礼品は、取手市観光協会が主催する「とりで利根川大花火」を我孫子市の「東我孫子カントリークラブ」敷地内で観覧するもの。同花火大会は、対岸の我孫子市からも見ることができ、両地域の人々にとっては夏の風物詩となっている。これまで取手市では、桟敷席やテーブル席など観覧席を返礼品として提供してきたが、今回は2市の共通返礼品として提供する。

 取手市の中村市長は「これまで交流を続けてきた両市の深い関係性が認められ、『共通返礼品』として結実したことを大変嬉しく思う。多くの皆様に、ふるさと・取手の夏の風物詩である「とりで利根川大花火」を楽しんでいただきたい」とコメント。

 我孫子市の星野市長は「茨城県・千葉県と県をまたぐが、隣接する取手市とは長年にわたりさまざまな事業で連携を進めてきた。この機会に、取手市と我孫子市の両市を訪れていただき、花火の観覧とあわせて地域の魅力を体験していただければ」と述べた。

 さらに、東我孫子カントリークラブの三俣直樹支配人は「長年にわたり『とりで利根川大花火』に協賛させていただき、ゴルフ場のなかから花火を打ち上げるという取り組みに参加してきた。今後も協力を継続していくので、『ゴルフ場から花火』という全国的に稀な取り組みを観に、ぜひお越しいただきたい」と呼び掛けた。

 同返礼品のふるさと納税は、楽天ふるさと納税、ふるさとチョイスで7月26日(日)まで受け付けている。先着30人で1人当たりの寄付額は2万4000円。

宿泊割などを説明 岩手県のキャランバン隊が本紙来社

2026年7月6日(月) 配信

岩手県キャラバン隊

 岩手県の観光キャラバン隊が7月3日(金)に本紙を訪れ、3期に分けて展開する「いわて旅割キャンペーン」などを説明した。

 いわて旅割キャンペーンは対象のOTA(オンライン旅行会社)のサイト内で宿泊施設の予約時に利用できる割引クーポン。6月1日の予約を開始した第1弾(宿泊機関は7月1日~9月29日)、9月1日予約開始の第2段(宿泊期間は10月1日~12月25日)、12月1日予約開始の第3段(宿泊期間は2027年1月4日~2月27日)の3期に分け展開。

 第1弾では1人当たりの割引上限額は県北・沿岸エリア5000円、その他のエリア3000円。第2段と第3段はともに県北・沿岸エリア7000円、その他エリア5000円。 

 なお、対象のOTAはじゃらんと楽天、JTB、るるぶ、ヤフー、一休。

 このほか、県内各地の秋祭りやJRの観光列車、そして東銀座にある同県のアンテナショップ「いわて銀河プラザ」で7月25、26日の2日間開催する秋のキャンペーンイベントの紹介もあった。

「観光人文学への遡航(73)」 エラスムス+プログラムに参加

2026年7月6日(月) 配信

 エラスムスは、ルネサンス期に活動したオランダ・ロッテルダム出身の人文主義者である。北方ルネサンス最大の学識者とされ、ギリシア語新約聖書の初版校訂を行い、キリスト教的人文主義の理念を確立した。

 彼は古典文献の正確な理解を重んじ、聖書を通じて信仰の再生を目指した。

 1509年に著した「痴愚神礼讃」において、彼は教会や聖職者の腐敗を鋭く批判した。この批判精神は宗教改革の気運を高めたが、エラスムス自身はカトリック教会の枠内での改革を望み、プロテスタント運動には合流せず、過激な分裂には反対した。「エラスムスの卵をルターが孵した」と言われるように、彼の思想はマルティン・ルターらにも大きな影響を与えたと言われている。

 ただ、1524年に著した「自由意志論」において、ルターの予定説に反論し、人間の自由意志を擁護した。彼は知性と節度、平和と寛容を重んじる信仰を説き、「理性に導かれたキリスト教的人間性」を理想とした。とくに教育分野での発言も特筆すべきものであり、子供といえども一個の人間であり、中世以来続いてきた学校における鞭による体罰を初めて否定した人でもある。

 晩年までヨーロッパ各地を渡り歩き、教育と出版活動を通じてそれぞれの地域で広範な影響を及ぼした。

 エラスムスの思想はヨーロッパ近代の自由主義・寛容の精神の源流となり、後世に「人文学の王」と称された。

 そのエラスムスの名と意思は、今日欧州の学術交流事業「エラスムス・プログラム」に引き継がれている。

 European Region Action Scheme for the Mobility of University Studentの頭文字を取って、ERASMUSと名付けられたこの学術交流プログラムは、1987年に開始された当初は大学生の留学プログラムであったが、現在では学生だけでなく、大学教員、研究者、大学職員までその対象範囲が広がり、エラスムス+と呼ばれるようになった。

 エラスムス+の目的は、高等教育分野における教育プログラムの共同開発や大学間のネットワーク形成を推進することである。教員や研究者を対象とした交流制度では、海外の大学で講義を行う教育活動や、研修活動が実施される。これらは研究費の提供を主目的とするものではなく、教育活動や人的交流を通じて国際的な協力関係を構築することを重視している。

 日本の大学もEU域外のパートナーとして参加することが可能であり、日本の教員が欧州の大学で授業を行ったり、欧州の教員が日本を訪れたりする交流が進められている。

 このエラスムス+の枠組みで、私は4月11日から19日まで、リトアニアのカウナスコレギア高等教育機関を訪問した。これから数回にわたってリトアニアで見てきたことを綴っていく。

 

島川 崇 氏

神奈川大学国際日本学部・教授 島川 崇 氏

1970年愛媛県松山市生まれ。国際基督教大学卒。日本航空株式会社、財団法人松下政経塾、ロンドンメトロポリタン大学院MBA(Tourism & Hospitality)修了。韓国観光公社ソウル本社日本部客員研究員、株式会社日本総合研究所、東北福祉大学総合マネジメント学部、東洋大学国際観光学部国際観光学科長・教授を経て、神奈川大学国際日本学部教授。教員の傍ら、PHP総合研究所リサーチフェロー、藤沢市観光アドバイザー等を歴任。東京工業大学大学院情報理工学研究科博士後期課程満期退学。