島根県・堀川遊覧船、乗船者800万人突破 30周年へ新たな魅力も
2026年11月5日(木)配信

島根県松江市の国宝・松江城を囲む堀川で遊覧船を運航する「ぐるっと松江堀川めぐり」(堀川遊覧船)の乗船者数が9月26日(土)、1997年の運航開始以来、累計800万人を突破した。松江市観光振興公社が運営する同遊覧船は、松江城の城下町を水上から楽しめる代表的な観光コンテンツとして定着。2027年7月には就航30周年を迎えることから、大きな節目に向けてさらなる誘客と認知度向上を目指す。
「ぐるっと松江堀川めぐり」は、約3.7キロの堀川を約50分かけてゆっくり1周する遊覧船。城郭のお堀を1周する遊覧船は日本唯一で、城下町ならではの風情を船上から楽しめる。船を操縦する「船頭」のガイドも見どころの1つで、城やお堀のことはもちろん、松江観光の全般にわたり独自色を打ち出しながら案内している。
環境面への取り組みも進め、電動推進機を搭載する電動遊覧船(EV船)2隻も定期運航。低騒音・低振動が特徴で、船頭のガイドや水鳥の鳴き声、水をかく音など、堀川を進む際の音をよりクリアに感じられる。
一方、NHK連続テレビ小説「ばけばけ」の放送(25年9月~26年3月)を契機に、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の「怪談」への注目が高まるなか、25年9月に地元の京店商店街とタイアップのもと怪談の語り部が同乗する特別夜間運航を実施し、大盛況で終えた。
こうした反響を受け、同公社と松江観光協会は、怪談を切り口とした新たな観光コンテンツの開発に向け、共同プロジェクトを始動。26年度春季にはモニターツアーを実施。参加者の意見を踏まえて内容を磨き上げ、26年秋から冬にかけて、最終便で運航する「怪談船」の本格的な事業展開をはかる。旅行会社向けには11月から販売を開始する予定で、堀川遊覧船の新たな楽しみ方を提案していく。







