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島根県立美術館、北斎作品と宍道湖の絶景 2027年秋に大型企画展も

2026年11月4日(水) 配信

北斎展示室

 島根県立美術館(松江市)は、世界屈指の葛飾北斎コレクションと、宍道湖畔の美しいロケーションを兼ね備えた美術館だ。北斎の作品鑑賞はもちろん、湖を望む景観やレストランでの食事も楽しめることから、気軽に立ち寄れるスポットと人気を集めている。2027年秋には、同館が所蔵する「永田コレクション」のうち、北斎の晩年の作品を一挙公開する大型企画展を予定している。

 同館の大きな特徴が北斎コレクションの充実ぶり。同県津和野町出身の北斎研究者、故・永田生慈氏(1951~2018年)から寄贈された「永田コレクション」が中核をなし、所蔵する北斎作品は1600点以上に上り、門人の作品や関連資料を含めるとコレクション総数は2500件を超える。《冨嶽三十六景》や『北斎漫画』をはじめ、各年代の肉筆画、現存が世界で1点しか確認されていない貴重な作品・資料など、北斎の画業を多角的にたどれる内容となっている。

 これら北斎コレクションを展示するのが「北斎展示室」だ。版画や肉筆画など約40点を常時展示。約1カ月ごとに全点の展示替えを行い、年間を通して多彩な作品を紹介する。

 27年9月10日から11月8日までは、企画展「永田コレクションの全貌公開〈三章〉 北斎-『為一期』『画狂老人卍期』編」を開催する。北斎の数え61~90歳に当たる時期の作品を紹介する。

 展示の見どころは、日本美術を代表する傑作《冨嶽三十六景》をはじめ、豪華な摺物《元禄歌仙貝合》《馬尽》、北斎の絵本の最高傑作とも評される『富嶽百景』、さらに《赤壁の曹操図》など最晩年を代表する肉筆画の数々。版画や版本、肉筆画を通して、90歳まで筆を執り続けた北斎の飽くなき探究心と表現の深化に迫る。 

 会期は前期が9月10日~10月11日、後期が10月13日~11月8日。前期・後期で錦絵と摺物は全点展示替えを行い、版本も展示箇所を変更する一方、肉筆画は会期を通じて展示する。

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