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「VIVANT」効果で誘客強化 ロケ地活用で周遊促進、鳥取・島根両県

2026年11月4日
関西支社:土橋 孝秀

2026年11月4日(水) 配信

主人公の実家としてロケ地となった櫻井家住宅(島根県・奥出雲町)

 TBS系日曜劇場「VIVANT」第2シーズンの放送を追い風に、撮影ロケ地となった島根、鳥取両県が観光誘客に向けた取り組みを進めている。島根県はロケ地を巡るスタンプラリーや関連商品の販売で周遊を促進。鳥取県は砂丘のモニュメントやSNSキャンペーン、ドラマの世界観を生かしたユニークな情報発信で注目を集める。作品の話題性を一過性のブームにとどめず、地域の認知度向上や観光消費につなげる狙いだ。

 島根県は10月1日、県庁1階ロビーに「VIVANT」の立体ロゴのモニュメントを設置。記念撮影スポットとして活用してもらう。また、「VIVANT」制作支援実行委員会は11月8日まで、参加無料の「VIVANT×SHIMANE特別任務スタンプラリー」を開催。参加者は「別班島根県支部」の隊員となり、松江、出雲、安来、雲南の各市と奥出雲町に設けられた計10カ所のスポットを巡る。5種類のスタンプを集め、獲得数に応じてオリジナルグッズを受け取れる仕組み。9月1日にスタートしたが、用意した記念品が早々に品切れになり、10月中旬からは新たな記念品に切り替え実施した。

 県は4月にも、ロケ地7カ所の紹介記事に撮影シーンやドラマ画像を加えるなど、公式ロケ地マップのウェブサイトと冊子を刷新。県内の観光施設や道の駅、主要駅・空港などで冊子を配布し、旅行計画の段階からロケ地巡りを促している。

 山陰銘菓「どじょう掬いまんじゅう」との公式コラボ商品も登場した。発売60周年を迎えた同商品は、ドラマのロゴや世界観を取り入れた特別パッケージで、奥出雲の木次乳業の牛乳を使ったミルクキャラメル味。山陰両県の主要土産物店や駅、空港、道の駅などで販売する。

 第2シーズンで新たなロケ地となった鳥取県は、作品の世界観を前面に押し出したプロモーションを展開する。7月22日には鳥取砂丘駐車場に「VIVANT」のロゴをかたどった砂のモニュメントを設置。来訪者が記念撮影を楽しめるフォトスポットとして、ファンを迎えている。

 県庁職員を巻き込んだ発信も話題だ。ドラマに出演する阿部寛さんに似ていると評判の広報課職員を起用し、ドラマを思わせるコピーと写真で多角的に魅力をPR。SNS上の話題を単に拡散させるのではなく、観光や地域振興、県政施策への関心につなげることを重視。第1シーズンの放送時から続けてきた「VIVANTごっこ」を、第2シーズンの実際の県内ロケを機に発展させ、自治体や地域をまたいだ情報発信を進めている。

 さらに、10月3日、ファリド・タリボフ駐日アゼルバイジャン共和国大使が来県し、平井伸治知事と面会した。アゼルバイジャンも第2シーズンの舞台の一つとなっている。両者はドラマをきっかけに生まれた交流を歓迎し、鳥取砂丘では知事と大使がラクダに乗って記念撮影するなど、作品を介した新たな友好関係をアピールした。

鳥取砂丘いある砂モニュメント、中央は平井伸治知事

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