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島根県立古代出雲歴史博物館、10月1日リニューアルオープン 「丁銀」の通年展示も実現

2026年10月14日(水)配信

石見銀山産の銀で造られた「丁銀」

 島根県出雲市の島根県立古代出雲歴史博物館が10月1日(木)、約1年半の休館を経てリニューアルオープンした。総合展示室や神話シアターなどを刷新し、古代出雲の歴史や神話、伝統芸能をより深く体感できる施設へと進化した。世界遺産・石見銀山で産出された銀を用いた丁銀の通年展示も初めて実現した。出雲大社に隣接する立地を生かし、参拝と組み合わせた文化観光の魅力向上につなげる。

 リニューアルでは総合展示室のグラフィック解説パネルや展示内容を一新。地域を越えた人々の交流や暮らしの変化を俯瞰できる構成とし、古代から続く島根の文化的な奥行きを伝える。「神話シアター」も上映機器と映像を刷新。「スサノオ神話」など4作品を通じて、神話の世界への没入感を高めた。多言語にも対応し、幅広い世代や海外からの来館者にも楽しめる環境を整えている。

 また、石見銀山産の銀で造られた「丁銀」は、特注の窒素充填ケースを導入することで通年展示が可能になった。変色を防ぎ、銀本来の輝きを伝えることで、大航海時代の世界経済を支えた銀の歴史を身近に感じられる展示とした。

 リニューアルを記念した特別展「その後のヲロチとスサノヲ」は11月29日(日)まで開催中。ヤマタノヲロチ退治で知られるスサノヲ神話を題材に、古代から近現代に至るまでの物語の変容をたどる。10月20日(火)、11月10日(火)、17日(火)は休館日。

 同館は出雲大社の東隣に位置し、国宝の青銅器群をはじめとする貴重な文化財を通じて、古代出雲の歴史と信仰を紹介している。常設展示では、平安時代に高さ約48メートルあったと伝わる出雲大社本殿を再現した10分の1スケールの巨大模型や、荒神谷遺跡・加茂岩倉遺跡から出土した銅剣、銅鐸、銅矛などの国宝青銅器419点を一堂に展示している。

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