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和紙切り口に朝倉文化紹介 7月19日から特別展、一乗谷朝倉氏遺跡博物館

2026年7月17日
関西支社:塩野 俊誉

2026年7月17日(金) 配信

湯川館長(右)と田島主事が来阪しPR

 福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館の湯川直館長と田島美玖主事がこのほど来阪し、7月18日(土)~8月30日(日)まで実施する特別展「清雅なる紙の往来~紙がつなぐ朝倉文化~」をPRした。

 昨年12月に、越前和紙の1つ「越前鳥の子」がユネスコ無形文化遺産「和紙:日本の手漉和紙技術」に追加登録されたのを記念した特別展。

 越前では古くから上質な紙が生産されていたが、戦国時代に入ると朝倉氏にとって紙は重要な産物となり、とくに「鳥の子」と呼ばれた雁皮紙(がんぴし)は、強く滑らかな紙質から、朝倉氏が発給する文書用紙として用いられるようになった。

 特別展では、朝倉氏のもとで越前和紙が贈答品や文書・典籍の用紙として重宝されていた事例に着目。紙をめぐる交流を通して朝倉文化を紹介するほか、今回は朝倉の女性たちにもスポットを当て、彼女たちが愛読した「伊勢物語」の紹介や、朝倉氏が宝物として大切にしていた名筆の優品も展示する。

 展示の目玉となるのが、初公開となる「千載和歌集」(同館蔵)。平安時代末期に編纂された勅撰集「千載和歌集」の写本で、それぞれ書写年代が異なる上・下2帖から成る。朝倉一族の女性が依頼して書写された本として、現在知られる唯一のもので、1534(天文3)年に書写された下帖の書写用紙には、良質な薄様の鳥の子紙(雁皮紙)が使われている。

 ほかにも、国重文に指定されている書状や初公開となる仮名消息など、延べ約60点の貴重な品を展示。8月29日には、団体戦で歌の勝敗を競う「歌合」儀式を再現したイベントを行うなど、期間中は各種関連行事も実施する。観覧料は、一般1000円、高校生700円、小中学生400円、70歳以上600円(基本展示観覧含む)。

 田島さんは「特別展期間中は、越前和紙で作った迷路も登場するので、ぜひご家族でお越しください」とアピールした。

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