10月11日から「刀剣」テーマの企画展 一乗谷朝倉氏遺跡博物館
2025年10月6日(月) 配信
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福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館の湯川直館長と田島美玖主事がこのほど来阪し、10月11日から11月24日まで実施する秋季特別展「一乗谷と戦国のかたな」をPRした。同博物館としては初の「刀剣」をテーマにした特別展となる。
「日本刀」は、武器としての役割はもちろん、武家にとっては家格を表す権威の象徴でもあった。同企画展では、将軍家や公家、大名間で贈答が盛んに行われ、戦の変化に応じて、その形状や生産体制が大きく変化した戦国時代における刀剣に着目。一乗谷朝倉氏遺跡から出土した刀装具などの考古資料や、中世から近世にかけて制作された刀剣類をはじめとする美術資料の展示を通して、戦国時代における一乗谷と朝倉氏の刀剣文化の全体像を紹介する。
展示品は、重要文化財に指定されている鎌倉時代に制作された「太刀 銘 一(いち) 助成(すけなり)」(リードケミカル社蔵)や、一乗谷朝倉氏遺跡で出土した刀身など、どれも貴重なものばかり。一乗谷で活動したと伝わる刀工の1人「兼植(かねたね)」が制作した「脇指 銘 越前國兼植/元亀二年三月十八日」(個人蔵)も初公開する。
ほかにも、一乗谷朝倉氏遺跡で出土した目貫(めぬき)や小柄(こづか)といった刀装具類、京都の町中を描いた「東山遊楽図屏風」(個人蔵)など、延べ約100点を展示。期間中は、各種関連イベントも行う。観覧料は、一般・大学生1000円、高校生700円、小中学生400円、70歳以上600円(基本展示観覧含む)。
湯川館長は「11月3日には、大河ドラマ風俗監修の経験を持つ立正大学佐多芳彦教授を招き、本展を記念した講演会『戦国時代の武家故実と刀剣』を開催します。予約制ですので、当館HPからお申し込みのうえ、ぜひご参加ください」とアピールした。

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