「3年とらふぐ」紹介 英語ガイド育成も強化へ 淡路島観光協会
2025年11月29日(土)配信

淡路島観光協会(会長=木下学・ホテルニューアワジ社長)は11月11日、兵庫県神戸市の神戸ベイシェラトンホテル&タワーズで、冬の淡路島PRキャンペーン懇談会を開いた。
例年秋に実施している恒例イベントで、今年は過去最多となる約80人の関西メディア関係者などが集まった。
冬の名物となった「3年とらふぐ」や地ビール、地酒、スイーツを振る舞い、食の宝庫・淡路島をアピールした。
3年とらふぐは、島の南端に位置する福良湾で3年かけてじっくり養殖する。鳴門海峡の激しい潮流にもまれることで、2年で出荷する一般的な養殖フグと比べ、身が引き締まり、甘みが強いのが特徴だ。
冒頭あいさつに立った木下会長は「今年4―9月の上半期は昨年を上回る来島者数となり、島内を巡ってもらう周遊の取り組みも成果を上げた」と強調したうえで、「淡路島は引き続き話題が豊富だ。南あわじ市では道の駅うずしおがリニューアルオープンし、洲本市では温泉街と町中を結ぶ自動運転バスの取り組みが進む。大阪・関西万博で賑わったパソナとオランダパビリオンの淡路島移転も進んでいる」と述べた。
懇談会前には、島の最新情報を紹介するセミナーも実施した。セミナーでは、「淡路島カルチャーアテンダント」と呼ばれる英語通訳ガイドの育成に取り組んでいることを報告。今年実施した「島博」によって島内の観光事業者のインバウンド意識が大きく向上し、受け入れの下地が整ったとして、2030年を見据えた本格的なグローバル化を進める方針を示した。
30年は大阪IR開業や神戸空港の国際化が重なる節目の年であり、「世界から選ばれる島」を目指して、戦略を打ち出していくという。
【土橋 孝秀】






