日観振、第5次観光立国基本計画に向けて提言 「観光の持続的成長を目指して」
2025年10月14日(火) 配信

日本観光振興協会(菰田正信会長)はこのほど、提言「観光の持続的成長を目指して~第5次観光立国推進基本計画策定に向けて~」を公表した。政府が2030年目標に向けて、「第5次観光立国推進基本計画」を策定中であることから、会員からの意見をとりまとめた。観光産業が自動車産業に次ぐ「第二の輸出産業」として、重要な経済基盤へと成長を遂げるなか、次期の観光基本計画では、量から質への転換のさらなる推進による「持続的成長」と「稼ぐ力」の両立をはかることが求められると訴えた。
観光産業は、国内旅行需要の拡大と海外旅行促進による均衡のとれた双方向交流の実現や、観光客を受入れる地域・住民の理解醸成、インバウンドの急拡大に伴い顕在化しているオーバーツーリズムやマナー違反といった課題解決に取り組むことで、基盤産業としての地位を確固たるものにし、我が国の経済成長に貢献することが期待されていると言及。観光庁には観光戦略を統括する司令塔として強いリーダーシップを発揮することを求めたうえで、「当協会としても、本提言の実現に向け関係各所へ働きかけを行いながら、今後も観光振興に取り組んでいく」とした。
提言の骨子は①国内外への観光需要拡大②自律的観光の推進(観光まちづくり、観光地経営の確立、人材確保と育成・活用及びオーバーツーリズム対策)③観光財源の安定的な確保と観光消費拡大④観光の持続的成長に向けた取組・国際競争力の強化――の4つ。






