日本ホテルチェーンで初めてGHAに加盟 東急ホテルズ、「世界から選ばれるホテルへ」
2026年3月4日(水) 配信

東急ホテルズ&リゾーツ(武井隆社長、東京都渋谷区)が運営する「東急ホテルズ」は3月4日(水)、日本のホテルチェーンとして初めて、世界最大級の独立系ホテルブランドによるアライアンス「Global Hotel Alliance(GHA、グローバルホテルアライアンス)」に加盟した。ブランドの独立性を維持しながら、持続的な成長を実現し、「世界から幅広く選ばれるホテルチェーン」になるための戦略的な取り組み。
同社は同日、東京・渋谷のセルリアンタワー東急ホテルで、「Global Hotel Alliance加盟」記者発表会を開き、武井社長らがGHA加盟の狙いなどを語った。2004年にGHAが発足した際に設立メンバーであった、パンパシフィックホテルズアンドリゾーツは当時、東急グループだったことから今回の加盟を「Reユニオン」と表現した。
2024年の同社の客室予約数の42%、宿泊収益の53%は外国人観光客が占めており、渋谷は8割、新宿は9割以上が外国人という。地域別にみると、東アジアが46.5%、北米が19.6%、欧州が14.0%と続く。世界の国際旅行は今後益々増加が見込まれるなか、リスク分散などの観点からもGHAへの加盟で顧客層をより幅広い地域に拡大していきたい考え。
GHAは世界100カ国の50ブランド・950を超えるホテルが加盟しており、同アライアンスが展開するロイヤリティプログラム「GHA DISCOVERY」は3400万人以上の会員を持つ。ステータスに応じた特典やリワード通貨「ディスカバリードル」、会員限定プログラムなどを用意。GHAの会員構成は欧州が1110万人と最も多く、アジア・太平洋440万人、北米220万人となっており、同社はこの顧客層に期待を寄せる。
また、GHAは予約サイト、アプリを展開し、販売チャネルを有している。3400万人のGHA会員に直接アプローチできるようになることで、富裕層などの取り込みや直接予約の増加をはかる。武井社長は「近年はOTAなどからの予約が多いが、GHAからの送客を増やすことで手数料の低下を実現でき、利益率が拡大できる」と目論む。現状の予約割合は、同社の会員含め直販が約3割。これを5年のうちに、GHA含めた直販比率を4割まで高めることを目指す。
さらに、同社の会員プログラム「コンフォートメンバーズ」約110万人の会員に対し、世界中のホテルで会員優待料金の適用やリワード獲得・使用が可能になることで、サービスのグローバル化、顧客満足度向上も狙う。
新たな会員プログラムは2027年4月から「TOKYU HOTELS DISCOVERY(東急ホテルズ ディスカバリー)」として順次開始。ザ・キャピトルホテル東急、東急ホテルなどのブランド店舗から先行し、9月には会員プログラムをすべて統合・変更する。
武井社長は「ここ渋谷を拠点に、今後も多様な価値を提供していきたい。グローバルマーケットへの挑戦を進めていく」と意気込んだ。
会見に登壇した、GHA最高経営責任者のクリストファー・ハートリー氏は「日本における観光需要が拡大するなか、東急ホテルズとの提携はまさに時宜を得た戦略的なもの。GHAファミリーに迎えられることを大変嬉しく思う」と喜んだ。


