山代温泉 次の100年へ街づくり 今年開湯1300年を迎えて
2025年8月3日(日) 配信

石川県加賀市の山代温泉観光協会(会長=和田守弘・たちばな四季亭社長)は6月24日、同温泉の「ゆのくに天祥」で2025年度通常総会を開いた。議事では、すべての議案を承認・可決した。
和田会長は「昨年3月16日に北陸新幹線・加賀温泉駅が開業した。北陸応援割やJRの北陸デスティネーションキャンペーンなど、さまざまな需要喚起策が展開され、24年度は人数ベースで前年度比15%増の約61万人、売上は同24%増の約157億円と素晴らしい結果を残すことができた」と昨年度の状況を報告した。
そのうえで「今年度は各種支援策が終了したため、反動減の苦しい状況だが、今年は開湯1300年の節目であり、8月30日には新たな見どころとなる『萬松園あいうえおの杜』の開園も控えている。能登の復興には、残念ながらまだ時間が掛かるが、山代温泉が石川県、さらには北陸の中心的存在となって引っ張っていけるよう、今後も頑張って盛り上げていきたい」と述べた。
開湯1300年を迎えた今年は、各種プロモーション事業に力を入れる。これとともに、次の100年に向けた始まりの年として、22年に策定した「山代温泉中期ビジョン計画2023―2030」の具現化に向けて、オール山代体制でまちづくりに取り組んでいく。
このうち、コンテンツ開発では、「萬松園あいうえおの杜」の誕生に合わせて、“歩いて楽しむ温泉地”をコンセプトとして、「八十八カ所めぐり(薬王院温泉寺)」や街なか散策などと連動させた、まちめぐり回遊体験の構築をはかっていく。
総会終了後には、昨年12月に設立した山代温泉開湯1300年実行委員会による中間報告が行われた。地元愛を持つ人材育成や、地元6商店街による賑わい創出イベントの実施、温泉街にある真菰ヶ池の回遊性促進など、これまで実施してきた事業などが説明された。

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