加賀屋、松乃碧跡地に新館 27年度末開業目指す 和倉の4館を3館に集約
2025年8月5日(火) 配信

石川県・和倉温泉の加賀屋(渡辺崇嗣社長)はこのほど、2024年の能登半島地震で被害を受けたグループ旅館の営業再開計画を発表した。和倉温泉にある4旅館を3旅館に集約。加賀屋とグループ旅館「松乃碧」は解体し、新たに「松乃碧」の跡地と隣接地を合わせた場所に加賀屋新館を建設する。2027年度末の営業再開を目指す。
加賀屋新館は約40室を予定。24年12月の発表段階では、現在の加賀屋から西に約550メートル離れた海岸沿いの所有地に建設する計画だったが、温泉街の賑わい創出なども考慮し、温泉街中心部で同社が所有する土地と隣接する松乃碧の土地とを合わせた場所に新旅館を建設。松乃碧は解体し、加賀屋と松乃碧を集約して営業再開することにした。

「松乃碧」については8月中に解体工事に取り掛かるほか、既存の加賀屋4棟についても今後、すべて解体する。跡地については、今後活用を検討する。
「あえの風」は、客室数を従来の115室から約80室に縮小。被害の大きかった旧館「西の風」は解体し、新たに玄関、調理場、レストランを建設。「東の風」客室とコンベンション、花舞茶寮を中心に営業する。営業再開は27年度上期を予定する。
「虹と海」は、旧館の玄関側を解体し、本館の建物を中心に営業再開を目指す。客室数は既存の49室から約40室に減らす。営業再開は、グループで最も早い26年度下期を予定する。
各館の営業再開に向けて、グループ全体のリブランディングも実施。各館の特徴の明確化・差別化をはかり、時代のニーズにマッチした加賀屋ならではのおもてなしを提供していくとしている。

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