エムズホテルマネジメント(京都市)、特別清算開始へ(帝国データバンク調べ)

2025年10月20日(月) 配信

 エムズホテルマネジメント(代表清算人=辻井康平氏、京都府京都市)は9月26日(金)に、京都地裁から特別清算開始命令を受けた。帝国データバンクによると、負債は約12億円。

 同社は2016(平成28)年4月に設立。京都市内の不動産業者からホテルの運営事業を承継した経緯があり、19年3月には京都市内の同業者が同社を買収していた。

 同市内で「JAPANING」などのブランド名で、ホテルやゲストハウス(1~50室の中小規模施設)の運営を手掛け、施設の大半は不動産オーナーから借り上げる形態で、ピーク時の19年10月期には年間収入高約7億円を計上していた。

 しかし、20年以降は新型コロナの影響で観光客は急減。「21年10月期の年間収入高は数千万円に落ち込み、その後は運営する施設の大半が契約解除や売却を余儀なくされていた」(帝国データバンク)という。

 22年10月期以降は収入高をほとんどあげられず、23年に入り休眠状態に。25年6月30日に開いた株主総会の決議により解散していた。

第423回JTB旅行文化講演会、講師に水戸岡鋭治氏(12月6日)

2025年10月20日(月) 配信

申込期間は10月27日午前11時~12月1日正午まで

 JTBパブリッシング(盛崎宏行社長、東京都江東区)は12月6日(土)、第423回JTB旅行文化講演会を開く。講師に、全国各地の観光列車のデザインを手掛ける水戸岡鋭治氏を迎え、これまで手掛けた仕事を紹介しながら、デザインに必要な「公共性」について講演を行う。

 1983年から続くJTBの文化活動「JTB旅行文化講演会」は今回、2025年度に「JTB時刻表」が創刊から100年を迎えたことを記念して、「鉄道」をテーマに開催する。水戸岡鋭治氏には、通巻1200号となる「JTB時刻表」26年1月号の表紙を特別に描き下ろしてもらったことから、当日は発売前の表紙デザインが一足早く披露される。

 続けて同会場では、第2部として歴代時刻表編集長によるトークイベントも開く。「JTB時刻表」編集の舞台裏や制作秘話などの質問にも答える。

 会場はゲートシティ大崎(東京都品川区)。講演時間は午後2時~3時20分(1時30分開場)まで、第2部は同3時40分~5時まで。

 申込期間は10月27日(月)午前11時~12月1日(木)正午まで。受講料は無料で事前予約制。定員は会場参加が先着400人、オンラインが先着100人で定員に達し次第、受け付けを締め切る。講演会場などの詳細は参加者に別途メールで案内される。

 申し込みは専用ページ(http://jtbjikokuhyo1200.peatix.com)から。

東武トップツアーズ「秋のフォトコンテスト」 11月30日まで

2025年10月20日(月) 配信

応募期間は10月18日~11月30日まで

 東武トップツアーズ(百木田康二社長、東京都墨田区)は10月18日(土)~11月30日(日)まで、インスタグラムの同社公式アカウントで「秋のフォトコンテスト2025」を実施している。

 同社公式アカウントでは、過去9回のフォトコンテストを実施し、約4万7000件の作品が応募されている。今回のフォトコンテストでは、秋の家族旅行はもちろん、紅葉狩りや果物狩り、秋祭りなど、開催期間に限らず、秋の想い出すべてが対象となる。既に投稿済みの写真にハッシュタグを追加することでの応募も可能。

 参加方法は、東武トップツアーズ公式アカウント「tobutoptours_official」をフォローし、「#スゴ得2025秋」のハッシュタグをつけて投稿すると応募完了となる。後日、当選者にはDMで連絡が送られる。

 賞品として、グランプリ(1人)に旅行券2万円分、準グランプリ(3人)には旅行券1万円分が贈られる。

「誰と行く?冬の秋田」 12月1日から今年度の冬の観光キャンペーン開始

2025年10月20日(月) 配信

秋田犬と散歩(三種町)と森吉山の樹氷(北秋田市)

 秋田県は12月1日(月)から、冬の観光キャンペーン「誰と行く?冬の秋田」を開始する。昨年度開催した秋田県冬の大型観光キャンペーンの成果を踏まえ、さらなる誘客の拡大を目指す。期間は2026年2月28日(土)まで。

 CPでは、秋田ならではのアクティビティや温泉、小正月行事などを通して、秋田の魅力を再発見してもらう。秋田冬のアソビ割として、県内の対象施設で実施される体験やアクティビティを割引価格で提供する。各施設の準備が整い次第、11月1日からOTAサイトで販売を開始するという。

 また、各宿泊施設では、「食」「地酒」をテーマに、特色ある県産食材を活用した宿泊プランを造成。「じゃらんnet」で対象プランに利用可能なクーポンも配布する。予約は10月29日から開始し、宿泊対象期間は11月29日~2月28日まで。クーポンは限定400枚、割引は2000円となり、上限に達した時点で終了となる。

【第50回旅館100選】静岡県・稲取温泉 「稲取 銀水荘」

2025年10月20日(月) 配信

展望ラウンジ「濤の音」

旅行から帰った翌朝、「今日」という1日へ元気に向かう人たちを増やしていく

 伊豆半島の東海岸に建つ「稲取 銀水荘」は、今年法人化60周年を迎えた。変わらぬ「おもてなしの心」をより深化させ開始したラウンジサービス「濤(なみ)のむこう」が好評だ。

「稲取-銀水荘」外観
食後のデザートはビュッフェ形式のラウンジで

 ウェルカムドリンクをさらに深化させ、チェックインから夕食前の「ウェルカムタイム」、空と海が織りなす夕日のドラマを眺める「マジックアワー」、夕食後の「デザートタイム」、夜の語らいのひとときは「ナイトタイム」とシーンに合わせた贅沢な時間を提供。また、「ステイタイム」にはおにぎりやサラダなどの軽食も楽しめる。

旅人をもてなす展望ラウンジ「濤の音」
夕焼けの空のようなキレイなカクテルを
滞在のお客様にちょっとした軽食も

 客室は、自家源泉の露天風呂が備わる17室のスイートルームや、身体に優しく過ごしやすさを追求した14室のアップグレード和室など、旅の目的に合わせてさまざまな客室タイプを用意。シャワーブースや新しい洗面を備え、現代の快適志向に応えている。

17室それぞれが趣の異なるスイートは全室露天風呂付
潮風と波音が心地良い露天風呂

法人化60周年ダイニング記念会席

 銀水荘法人化60周年を記念し、ダイニング「銀の海」の新会席が登場。ライブキッチンで出来たての金目鯛銀鱗焼きや鮑の煮物、戸田塩を使った刺身、季節の天ぷらなど、伊豆の旬と料理人の技が光る逸品を、温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちに提供。

 

交通:《車》新東名高速道 長泉沼津ICから東駿河湾環状道路、国道414号線を経由し約90分、P100台(無料)
   《電車》伊豆急行線 伊豆稲取駅から送迎バスで5分
チェックin14:00 out 10:00
食事:《夕食》ダイニング、部屋食、個室会場
   《朝食》ダイニング
部屋:全99室(和室77室、洋室5室、露天風呂付客室17室) 
風呂:大浴場、露天風呂、サウナ
泉質:ナトリウム・カルシウムー塩化物泉
料金:2万円~18万円

〒413-0411 静岡県賀茂郡東伊豆町稲取1624-1
☎0557(95)2211 FAX0557(95)2521
https://www.inatori-ginsuiso.jp/
Wi-Fi:使用可 外国語対応:中・台

 

 

 ※この記事は、旅行新聞新社主催「第50回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に選出された施設で、書籍「2026年度版 プロが選んだ日本のホテル・旅館100選&日本の小宿(BEST100 HOTELS&RYOKANS IN JAPAN)」(自由国民社)に収録されている内容を紹介しています。

【旅行新聞 創刊50周年メッセージ】 日本ホスピタリティ観光学会 会長 島川 崇 氏

2025年10月20日(月) 配信

 本紙は今年、創刊50周年を迎えた。共に歩みを重ねてきた観光関係団体や提携紙のトップから、これまでの労いや今後への期待を込めたメッセージをお寄せいただいた。順不同で紹介する。

                    ◇

観光産業の羅針盤として

日本ホスピタリティ観光学会 会長 島川 崇 氏

 創刊50周年、誠におめでとうございます。

 先日、日本ホスピタリティ観光学会主催のシンポジウム「観光業界紙誌のこれから」で旅行新聞の増田剛編集長にご登壇いただきました。そのなかで、増田編集長は、記者が丹念に取材をし、多くのスタッフの目を通して推敲したのちに記事になるというプロセスを紙媒体の強みとしてご紹介いただきました。

 確かに最近のネット記事は、誤字脱字も甚だしく、「こたつ記事」という言葉に端的に表されているように、現場を見ずにネット情報のみを見て記事をアップしているものが目立ちます。

 その点、貴紙の記事の的確性・正確性は、50年の歴史が物語っています。1年経ったら目も当てられなくなるような記事が世の中にあふれているなかで、安易に時流に流されず、権力にも迎合せず、本質を突いた記事を執筆された50年だったと断言できます。

 現地・現場に根差した貴紙の存在は、業界の宝です。観光産業の羅針盤として一層のご発展を遂げられることを心より祈念いたします。

【旅行新聞 創刊50周年メッセージ】 サービス・ツーリズム産業労働組合連合会 会長 櫻田 あすか 氏

2025年10月19日(日) 配信

 本紙は今年、創刊50周年を迎えた。共に歩みを重ねてきた観光関係団体や提携紙のトップから、これまでの労いや今後への期待を込めたメッセージをお寄せいただいた。順不同で紹介する。

                    ◇

観光の「旬」の発信を

サービス・ツーリズム産業労働組合連合会 会長 櫻田 あすか氏

 「旅行新聞」創刊50周年、誠におめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。また日ごろより、サービス連合の活動にご理解いただいておりますことに御礼申し上げます。

 この50年、海外旅行が身近になり、相互交流が促進され、2008年には観光庁が発足し、現在に至るまで、観光は成長戦略として位置づけられてきました。一方で、度重なる自然災害、パンデミックという大きな打撃を受けながらも、困難を乗り越えてきました。

 観光のあり方も娯楽から経済の柱へと進化しました。観光は国際平和と国民生活の安定を象徴するものであり、その持続的な発展は、国際社会の自由、平和、相互理解を増進するものです。観光産業は裾野が広く、我が国の経済、人々の雇用、地域の活性化に大きく寄与するものであり、21世紀のリーディング産業として期待されています。

 貴紙が今後も観光の「旬」の発信を通じて、ますます発展されますことを祈念いたします。

【第50回旅館100選】新潟県・赤倉温泉 「赤倉ホテル」

2025年10月19日(日) 配信

開放的な露天風呂

春は花、夏は涼みに秋もみじ、冬はスキーの越の赤倉

 白亜のたたずまいをみせる「赤倉ホテル」は、先々代の社長が詠っていたように、四季を通じて旅する人の心を揺さぶり、高原の景色を堪能しながら心地良い風が味わえる宿だ。客室は心を込めたしつらいで、窓外には多くの神が宿るとされる秀峰・妙高連峰が望める。

「赤倉ホテル」全景

 山奥から引かれている湯量豊富な天然温泉は、肌を潤し身体の中から変化を感じさせてくれる効能豊かな湯。これらは「有縁の湯」、「楽々の湯」、「石割の湯」、「天空の湯」など多彩な湯船で堪能できる。

大浴場「有緑の湯」
夕食には日本海の新鮮な魚介類と地元で採れた野菜が並ぶ

 そして宿自慢の夕食では、すぐそばの日本海で獲れた鮮魚や地場の山菜、丹精込めて育てた農家の野菜など、厳選された素材の数々が食卓を彩る。このほか、各酒蔵自慢の地酒も豊富に揃い、言うことなしの贅沢なひとときに心もお腹も満たされるだろう。

ゆったりとくつろげる「シャドルルーム」

妙高山を望む「屋上展望台」

 360度見渡せる「赤倉ホテル」の屋上展望台からは、国立公園の自然豊かな景色や頸城(くびき)平野、野尻湖なども眺めることができる。天気が良い日には佐渡まで見えることも。特に百名山の一つ、妙高山を間近で見たい方にはおすすめだ(冬季閉鎖)。

 

交通:《車》上信越自動車道 妙高高原ICから国道18号を赤倉方面へ4km、P50台(無料)
   《電車》えちごトキめき鉄道またはしなの鉄道妙高高原駅から市営バス 赤倉温泉行で20分※送迎有(冬季は除く)
チェックin15:00 out10:00
食事:《夕食》メインダイニングルーム 《朝食》バイキング会場
部屋:全111室
風呂:大浴場3、露天風呂、サウナ、ジャグジー
泉質:硫酸塩・炭酸水素塩泉
料金:1万7,000円~3万円

〒949-2111 新潟県妙高市赤倉486
☎0255(87)2001 FAX0255(87)2033
http://www.akakura-hotel.com/
Wi-Fi:使用可 外国語対応:英

 

 

 ※この記事は、旅行新聞新社主催「第50回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に選出された施設で、書籍「2026年度版 プロが選んだ日本のホテル・旅館100選&日本の小宿(BEST100 HOTELS&RYOKANS IN JAPAN)」(自由国民社)に収録されている内容を紹介しています。

「もてなし上手」~ホスピタリティによる創客~(177) どちらも大切なお客様 「基準」設けて行動に自信を

2025年10月18日(土) 配信

 以前は電車内で「携帯電話での通話はご遠慮ください」というアナウンスを頻繁に耳にしたものです。しかし最近はあまり聞かなくなりました。これは決して、車内で携帯電話を使う人がいなくなったからではありません。多くの人が「車内通話はマナー違反である」と認識するようになり、注意の声を掛けたり、厳しい視線を送ったりする乗客が増えたことが背景にあると考えられます。つまり、マナーが社会に浸透しつつあるのです。

 しかし、携帯電話による通話のマナー違反は、ツアーバスやレストランでも起こっています。静かに過ごすべき空間で携帯電話を使う人がいると、周囲には不快な表情を浮かべる人が少なくありません。多くの場合は、一緒に楽しい時間を過ごしている相手の前で、せっかくの機会を台無しにしたくないという想いから直接注意をすることを避け、添乗員やレストランのスタッフに対応を依頼する人が多いのが現実です。

 ところがサービス提供者にとってこれは非常に難しい問題です。注意しなければならないのは当然ですが、電話をしている人も、迷惑に感じている人も大切なお客様であるため、どちらにも不快な思いをさせずに伝える工夫が求められます。

 この問題に直面したクライアント企業で社内会議を開き、対応の在り方について議論しました。結論として重要なのは、言葉選びと配慮です。「ご遠慮ください」と強く制止するのではなく、「ご協力をお願いします」と依頼のカタチで伝えることです。そして、ほかのお客様に聞こえないよう静かに小さく声を掛けることが望ましいという意見が多く出ました。お客様のプライドを傷つけずに理解を得るための工夫が必要なのです。

 さらに忘れてはならないのが、会計時のひと言です。注意を受け入れてくれた方に対して「先ほどはご協力いただきありがとうございました」と感謝を伝えることで、最後に良い印象を残すことができます。その一言が、お客様が再び来てくださるきっかけとなるのです。

 一方で、昨今話題となっているカスタマーハラスメント対策の観点からも、言うべきことを伝える姿勢は欠かせません。しかし、サービス業において「ダメなことはダメ」と一方的に突き放すことは簡単ではありません。お客様に寄り添いつつも毅然と伝えること。その難しいバランスを意識することこそが、真の接客力であり、信頼を築くために不可欠なことでもあります。

 カスハラ問題の多くは、サービス提供者のその瞬間における行動で起こることです。だからこそ、小さな事例であっても社内的な基準を設けて、取るべき行動に自信を持たせることが大切なのです。

 

コラムニスト紹介

西川丈次氏

西川丈次(にしかわ・じょうじ)=8年間の旅行会社での勤務後、船井総合研究所に入社。観光ビジネスチームのリーダー・チーフ観光コンサルタントとして活躍。ホスピタリティをテーマとした講演、執筆、ブログ、メルマガは好評で多くのファンを持つ。20年間の観光コンサルタント業で養われた専門性と異業種の成功事例を融合させ、観光業界の新しい在り方とネットワークづくりを追求し、株式会社観光ビジネスコンサルタンツを起業。同社、代表取締役社長。

 

 

 

【旅行新聞 創刊50周年メッセージ】 日本添乗サービス協会 会長 金澤 悟 氏

2025年10月18日(土) 配信

 本紙は今年、創刊50周年を迎えた。共に歩みを重ねてきた観光関係団体や提携紙のトップから、これまでの労いや今後への期待を込めたメッセージをお寄せいただいた。順不同で紹介する。

                    ◇

今後も最新情報提供を

日本添乗サービス協会 会長 金澤 悟 氏

 旅行新聞創刊50周年、心からお祝い申し上げます。

 当協会は旅行に同行する添乗員を旅行会社へ派遣する会社を会員に持つ事業者団体でございます。

 当協会では、添乗員志望者に対する旅程管理研修の実施などの人材育成事業や添乗員の社会的地位の向上と魅力ある環境整備に向けたセミナーの開催、各種表彰制度や福利厚生制度などを運営しております。

 旅行もコロナ前に戻りつつありますが、コロナ禍で添乗員数が大きく減少し、私どもの会員会社は人材確保に大変苦慮している現状がございます。また、添乗員の高齢化も当業界の大きな課題であり、協会としてもこの課題に取り組むべく職業の魅力の周知活動なども行っています。

 業界の実態なども含め、現場で奮闘する添乗員に関する記事も紙面にしてもらえると嬉しく思います。

 今後も業界のために、なお一層ご尽力いただきますようお願い申し上げます。