2025年6月4日(水) 配信
サービス・ツーリズム産業労働組合連合会(櫻田あすか会長)は6月3日(火)、東京都内で第2回ジェンダー平等フォーラムを実施した。加盟組合や組合員へジェンダー平等の浸透をはかるため、リアルとオンライン参加を用意し、広く門戸を開いた。
櫻田会長は「産業全体のジェンダー平等の運動推進の機運を高めるほか、サービス連合で推進する男女共同参画計画の着実な定着に向けた取り組みの必要性を、加盟組合に浸透させる」とフォーラムの趣旨を語った。
参加者には「女性参画率は一歩ずつ前進しているが、まだ道半ば。着実に進めていくには各加盟組合のトップが先頭に立って、目標を意識し、取り組むことが欠かせない」と呼び掛けた。
取り組み報告では、矢野勇紀副事務局長兼ジェンダー平等推進局長が、男女平等参画計画をもとに、2021~24年を定着期として位置づけているため、7月の定期大会に向けて次期の計画案を検討していることを説明した。
基調講演には東京大学でジェンダー論を研究する瀬地山角教授が登壇。「なぜジェンダー平等が組織の成長に必要なのか」をテーマに女性参画について、社会の持続に欠かせないことや、企業の成長につながることなどを説明した。

第2部のトークセッション「ジェンダー平等の着実な推進にむけて ~これからの労働組合に求められるものとは~」では、全国労働金庫労働組合連合会中央執行委員長の深見正弘氏と、損害保険労働組合連合会事務局次長の井上雄介氏、藤田観光労働組合中央食事長の小島由貴氏、KNT―CTグループ労働組合連合会事務局長の林容子氏が登壇。コーディネーターはサービス連合副会長の大喜多輝彦氏が務めた。
ジェンダー平等が進まない理由を明らかにするため、他産業の事例などを参考にしながら、女性役員の視点から課題解決に向けて議論。そのうえで、すべての人が働きやすい職場環境の実現に向けて意見を交わした。