Airbnb、空き家を宿に再生する新PJ発表 モデルの水原希子さんとローラさんがデザイン
2025年6月4日(水) 配信
全国古民家再生協会の河野公宏事務局長、ブライアン・チェスキーCEO、水原希子さん、ローラさん -1.jpg)
Airbnb(エアビーアンドビー、ブライアン・チェスキーCEO、米国・カリフォルニア州)は6月3日(火)に東京都内で、ファッションモデルの水原希子さんとローラさんがデザインを監修した空き家を宿泊施設として展開する「Akiya Design Project」を発表した。
空き家は現在、日本で約900万戸となり、今後10年以内に総住宅数の30%以上となることが予想されるなか、使われていない古民家の保全や空き家問題への解決、分散型観光にも貢献する。
チェスキーCEOは日本での事業について「世界のなかで最も伸びている。地域住民や自治体とも調和をとりながら、ビジネスを拡大したい」との方針を示した。そのうえで、今回のPJに対し「地域の空き家を有効活用しながら、日本らしい空間を日本文化への造詣が深いことで知られる水原さんとローラさんが内装を監修することで素晴らしい体験を提供できる。世界中の人々に泊まってほしい」と語った。
同PJでは、全国古民家再生協会(村田智仁理事長、東京都千代田区)が空き家となっている2軒の古民家の修繕に協力。より魅力的な宿泊施設に仕上げるため、水原さんとローラさんがそれぞれ、1件ずつ内装をデザインする。
このうち、水原さんが手掛ける茨城県古河市の宿泊施設は築150年以上の古民家。敷地内には桜など四季折々の草花が植えられている。
水原さんは「居心地の良さを追求し、宿泊客が施設から出なくても充実した時間を過ごせるように仕上げる」と話した。
ローラさんが手掛ける京都府亀岡市の宿泊施設は瓦業の仕事場として使われていた築70年の建物。瓦業の歴史を感じることができるほか、田園風景を眺めることができる。
ローラさんは「海外にいたからこそ日本家屋の魅力に気づいた」と述べ、「縁側にイスを置いて、庭を眺められるように仕上げている。習字体験も提供したい」と語った。
両宿泊施設の予約は今秋ごろ、同社のウェブサイトで開始する。