ミキ・ツーリスト、イースタン・ビーナス取扱開始 日本と韓国近海をクルーズ船で巡る

2025年11月14日(金) 配信

イースタン・ビーナス

 ミキ・ツーリスト(日根克巳社長、東京都港区)はこのほど、韓国のクルーズ船「Eastern Venus(イースタン・ビーナス)」の取り扱いを始めた。

 同クルーズ船は1998年、日本で建造され、「ぱしふぃっく びいなす」として20年以上、日本籍船として運航されていた客船。現在は「イースタン・ビーナス」として、主に韓国・釜山を基点として韓国近海のクルーズで運航されている。

 ミキ・ツーリストは日本の正規販売代理店として、国内の旅行会社と商品展開を進めている。現在、クルーズのゆたか倶楽部(松浦賢太郎社長、東京都千代田区)と読売旅行(岩上秀憲社長、東京都中央区)の共同企画によって、年末年始と1月に福岡県・博多港や広島県・広島港から愛媛県松山市や韓国・釜山などを巡るクルーズツアーが発売されている。

 両社は「ぱしふぃっく びいなす」のクルーズを長年にわたり多数取り扱い、同船のファンも多かったことから、「郷愁クルーズ」として“思い出探しの船旅”を提案する。特別クルーズには、元ぱしふぃっく びいなすの船長である松井克哉氏が乗船予定となっている。

「こころに響く瞬間を」 日本旅行グループ理念を新たに策定

2025年11月14日(金) 配信

 今年創業120周年を迎えた日本旅行(吉田圭吾社長)はこのほど、新たな日本旅行グループ理念を策定し、シグネチャーメッセージを「こころに響く瞬間を」とした。

 「人」と「こころ」に焦点を当てた本質的な価値観は、同社が大切にしてきたホスピタリティにもつなり、「創業以来変わることのない日本旅行グループ理念の根幹」としている。

 新たな理念のもと、「人と人をつなぐ」「人と地域を結ぶ」「想像を超えた世界を紡ぐ」ことによって「心豊かで躍動する未来」を築いていく決意を強くしている。

㈱全旅、ネットスターズと業務提携 海外旅行会社との取引決済サービス開始へ

2025年11月14日(金) 配信

中間幹夫社長(左)と李剛CEO

 ㈱全旅(中間幹夫社長、東京都中央区)はこのほど、ネットスターズ(李剛CEO、東京都中央区)と宿泊事業者を対象とした企業間決済のキャッシュレス化の推進に向けて、戦略的業務提携を結んだ。この一環で12月、ネットスターズが提供する企業間キャッシュレス決済ソリューション「StarPay-Biz for Hotel」を活用し、宿泊事業者向けに海外の旅行会社やOTAとの取引決済サービス「全旅グローバルペイ」をスタートする。

 訪日客が増えるなか、宿泊事業者に対し海外の旅行会社との精算業務や新しい取引先との審査業務をサポートすることで、インバウンド客のさらなる取り込みをサポートする。

 両社は今後、観光業界の決済のDX化を加速し、全国の宿泊事業者や関連事業者の成長を支援していくため、新たなサービスや価値の創造を目指す。

名鉄バスセンター、「59年間ありがとうイベント」11月29日に

2025年11月14日(金)配信

59年の歴史を振り返るパネルや、協賛各社によるバス車両を展示する

 名鉄バス(瀧修一社長、愛知県名古屋市)は11月29日(土)、現バスセンターの営業終了にあたり、これまでの感謝を込めた記念イベント「ありがとう名鉄バスセンター ~思い出を乗せて、未来の街へ~」を開く。現バスセンターは名古屋駅地区再開発に伴い、2026年3月中に営業を終了する予定。

 当日は、1967年に日本初の本格的なバスターミナルとして開業し、「東洋一」と呼ばれた当時の貴重な写真や資料を展示し、59年の歴史を振り返るパネル展示を行う。また、名鉄バスのほか、バスセンターに乗り入れしているジェイアール東海バス、岐阜乗合自動車、三重交通といった協賛各社の高速バス車両の展示や、各社オリジナルグッズを販売する。

 このほか、名鉄バスセンターから高速バスで行くことができる各観光地の紹介ブースを設置。各地のマスコットキャラクターも登場を予定する。

 場所はMeieki Parklet(メイエキパークレット、愛知県名古屋市)。実施時間は午前10時~午後4時。入場無料。雨天決行、荒天中止時。

エイチ・エス損保、書類スキャンシステム導入 海旅の保険金支払までの期間短縮へ

2025年11月13日(木) 配信

 エイチ・エス損害保険(堤信博社長、東京都中央区)はこのほど、海外旅行保険などの保険金支払業務の効率と利用者の利便性向上を目的に、リチェルカ(梅田祥太朗CEO、東京都港区)が提供するシステム「RECERQA Scan(リチェルカ・スキャン)」を導入した。
 
 エイチ・エス損害保険は、海外旅行保険などの保険金支払業務で、事故証明書や診断書、見積書、レシートなど多様な紙ベースの書類の確認を必要としており、入力・確認作業における工数の削減とミスの抑止が課題となっていた。 このようななか、AIによる書類の文字認識と自動仕分けを可能にする「RECERQA Scan」を採用。業務効率化と品質向上をはかる取り組みを始めた。 
 
 同社は書類の仕分けや入力、確認業務を自動化し、保険金支払のリードタイムの短縮をはかる。さらに、 リチェルカ・スキャンを利用客向けに提供し、入力負荷を軽減する。

KNT-CTHD連結第2四半期、旅行回復で増収増益 売上高9.0%増の1465億円

2025年11月13日(木)配信

小山佳延社長

 KNT-CTホールディングス(小山佳延社長、東京都新宿区)が11月12日(水)に発表した2026年3月期第2四半期(25年4~9月)の連結決算によると、国内、海外、訪日旅行が堅調に推移し、増収増益となった。

 売上高は前年同期比9.0%増の1465億4700万円と大きく上回った。営業利益は同33.1%増の29億7800万円、経常利益は同36.3%増の35億2500万円、当期純利益は同23.8%増の31億2200万円と増益。21年度第3四半期以降、それぞれ四半期ベースで16四半期(4年間)連続の黒字となった。

 費用面では、給与のベースアップなどの影響を受けて人件費やシステム経費が増加したが、増収による売上総利益の増加や費用支出の最適化をはかり、増益を計上した。

旅行市場は堅調推移、訪日需要高まり伸長

 同期の国内旅行は、宿泊費を含む旅行代金の上昇や、生活コスト増加による消費者の節約志向が続くなか、需要の伸び悩みが見られた。個人旅行では、クラブツーリズムの添乗員同行ツアーでテーマ性の高い旅行商品を造成。貨物線を走行し京都鉄道博物館へ直接乗り入れる特別ツアーのほか、避暑地滞在や夜間観光を組み合わせた「涼旅」などの旅行商品の拡充に努めた。団体旅行では、近畿日本ツーリストが企業コンベンションの取り扱いに加え、夏の各種スポーツ大会など、学生団体の需要獲得に努めた。

 小山社長は「大阪・関西万博のプラス効果があったものの、物価や宿泊、交通、飲食費の上昇を背景に、全国レベルでみると力強さに欠ける状況が続いた」と話した。

 海外旅行は、円安基調や渡航先の物価上昇、原油価格の高止まりなどで旅行代金の高騰が継続しているが、コロナ禍以前へ回復が徐々に進んでいる。個人旅行では、クラブツーリズムの添乗員同行ツアーで各方面が好調に推移し、とくにヨーロッパ方面のツアーが人気を集めたほか、クルーズ客船「ダイヤモンド・プリンセス」をチャーターするツアーを実施した。団体旅行では、近畿日本ツーリストが企業イベントや報奨旅行などMICE案件や、海外見本市をはじめとした視察旅行などの受注拡大に努めた。

 回復基調である一方、小山社長は「海外旅行に積極的な層と消極的な層の二極化が鮮明になり、コロナ禍前の水準への回復にはまだ時間を要する」と予測を述べた。

 訪日旅行では、円安傾向の継続や航空座席供給の拡大が影響し、長期休暇による訪日需要も高まり大きな伸びを見せた。多言語対応の訪日旅行者向けグローバルサイト「YOKOSO JAPAN TOUR」が活用され、季節商品である日本各地の花火大会を訪れる添乗員同行ツアーが好評だった。

 小山社長は訪日事業を成長領域と定め、2030年度までに海外拠点を30カ所まで開設していく計画と説明した。

通期連結業績予想、公表数値を据え置く

 通期連結業績予想は、今年5月に公表した予想数値を据え置く。売上高は同8.6%増の2980億円、営業利益は同7.6%増の65億円、経常利益は同7.7%増の73億円、当期純利益は同11.5%減の68億円を見込む。

28年最短登録を改めて決議 「温泉文化」議員連盟が総会開く

2025年11月13日(木) 配信

約30人の議員メンバーが参加

 「温泉文化」ユネスコ無形文化遺産登録推進議員連盟(菅義偉会長)は11月6日(木)、衆議院第一議員会館で総会を開き、最短2028年でのユネスコ登録実現を目指すことを改めて決議した。28年登録に向けた国内候補は年内にも決定される見通し。

 会には菅会長をはじめ、赤羽一嘉会長代行ら30人以上の議員が参加したほか、「温泉文化」ユネスコ無形文化遺産登録を応援する知事の会から山本一太事務局長(群馬県知事)らが参加し、現在の状況などを説明した。石川県の馳浩知事は、和倉温泉など能登復興についてプレゼンテーションを行った。これを受け、赤羽会長代行は「和倉温泉の復興のためにも最短での登録を頑張りたい」などとコメント。山本事務局長も「登録は能登の復興支援の大きなシンボルにもなる」と述べた。

山本群馬県知事が環境大臣、文部科学大臣を訪問

山本一太知事(左)と松本洋平文部科学大臣(中央)

 山本一太群馬県知事は10月30日に石原宏高環境大臣、また翌31日には松本洋平文部科学大臣を訪問し、「 温泉文化」のユネスコ無形文化遺産登録に向けた要望を行った。今回は群馬県知事として訪問したが、今後、改めて知事の会として要望を行う意向を示している。

ホテル偕楽苑(岩手県・鶯宿温泉)、自己破産申請へ(帝国データバンク調べ)

2025年11月13日(木) 配信

 ホテル偕楽苑(小田弘輝代表、岩手県・雫石町鶯宿)は11月4日(火)に事業を停止し、事後処理を弁護士に一任して自己破産申請の準備に入った。帝国データバンクによると、負債は2025年7月期末時点で約1億3000万円。

 同社は、別法人が1977(昭和52)年9月から運営していた「ホテル偕楽苑」の事業を分割し、96(平成8)年8月に設立された。鶯宿温泉に位置する和風数寄屋造りの本館は、県内外の観光客やスキー客などに好評で、2012年7月期には年間収入高約1億8000万円を計上していた。

 しかし、13年8月の集中豪雨で旅館設備が一部被災。その後も「鶯宿温泉全体の集客低迷や、コロナ禍での観光需要の減少で、近年は業績が悪化していた」(帝国データバンク調べ)という。

みのりカフェ福岡パルコ店で11月16日まで特別メニュー提供 JA全農

2025年11月13日(木) 配信

福岡県産富有柿のタルトのスイーツプレート

 全国農業協同組合連合会(JA全農)は直営飲食店舗の「みのりカフェ福岡パルコ店」(福岡県福岡市・天神)で11月13日(木)~16日(日)まで、特別メニューを4日間限定で提供する。同店は福岡県を中心とした、九州地区の旬の食材を使用した軽食やスイーツが楽しめる地産地消カフェ。今回、開業11周年を迎えたことを記念して限定メニューを企画した。

 フェアでは、旬の福岡県産富有柿のタルトとソフトクリームのスイーツプレートを1100円(税込)の特別価格で販売する。また、フェアで使用する食材はJA全農が運営する産地直送通販サイトJAタウン「博多うまかショップ」で購入できる。

休暇村協会が「休暇村那須」建て替え 27年秋にグランドオープン予定

2025年11月13日(木) 配信

2027年秋グランドオープン予定の休暇村那須

 休暇村協会(小野寺聡理事長、東京都台東区)は2027年秋に、栃木県・那須町の「休暇村那須」を建て替え、グランドオープンすると発表した。10月29日に起工式を行い、工事の安全と地域の繁栄を祈願した。

 ホテルの所在地は栃木県那須郡那須町湯元137-14。建物は鉄筋コンクリート造りの5階建て。総客室数は40室を予定する。工期は27年7月31日まで。設計は石井建築事務所で施工は東部建設が担う。