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「津田令子のにっぽん風土記(68)」街が好き、旅が好き。街歩きに夢中~ 街歩き編 ~

2020年12月13日(日) 配信

街歩きを楽しむ斎藤さん
NPO法人ふるさとオンリーワンのまち 会員 斎藤 順子さん

 3歳の時に父親の仕事の関係で東京に出て来た小倉(福岡県)生まれの斎藤順子さん。「今まで暮らしてきた街、すべてがふるさとなんです」と話す。ご主人も転勤族ということもあって、これまでに暮らした街は12にものぼる。「どの街も『住めば都』で好きでした」と振り返る。

 
 今は、千葉県佐倉市にあるユーカリが丘に居を構える。ユーカリが丘は成長管理型の街づくりを行っている街としてグッドデザイン賞や日本都市計画学会賞計画設計賞など数々の賞を受賞する誰もが憧れる街の1つだ。

 
 「街」を歩き「街」を見て「街」を知ることがライフワークの1つになったと斎藤さん。その延長線上に「旅」があるとおっしゃる。先日も、3密を避け夏季だけお孫さんたちが山遊びをするために借りている群馬の片品村に数日滞在し、家族そろってコロナ禍を意識しつつアクティブで楽しい旅を満喫された。

 
 「日本国内は安全で清潔ですね。どの観光地も進化と自然の共生が上手くいっているように感じます」。日本ならではの文化と歴史と雅な世界観を持ち合わせ、どの季節に訪れても美しい風景に出会える京都は繰り返し訪ねているという。

 
 幼少時から楽しい旅行の思い出がたくさんある斎藤さん。ご主人が毎年企画する「大探検、冒険、夏休み」がビッグイベントで、なかでもカーフェリーで行く北海道は大人気で6年連続で夏を過ごしたほど。「子供が巣立った後は夫婦2人で京都で新年を迎えたり贅沢な大人旅に出たりしていました」。やがてお孫さんが生まれ旅先もディズニーリゾートや、海、スキーへ。寝袋キャンプも初体験。来年はサーフィンに挑戦する計画だという。

 
 「国内で訪ねていないのは長崎県だけ」という斎藤さんは「身近にこそ行ったことがない場所がまだまだある」と気づく。「いつでも行けそうな場所は行かずに終わってしまうかもしれない」。そんな時に見つけたのがカルチャーセンターの街歩きだ。

 
 「講師の先生の案内でプチ旅を愛する方々と住宅地にひっそり佇む小さな美術館で感動したり、歴史を語る建造物や邸宅を訪ねたり。老舗の味を堪能し、新しいお洒落なお店の味を知ることもできます。いつもはいただき物の銘菓を、お店に足を運んで買い求め、地元で愛される品を家族へのお土産にできるのですから」と語る。

 
 「手軽に過ごす至福の時間。私は今、街歩きに夢中なんです」。満面の笑みと青いコートが印象に残る。

 

津田 令子 氏

 社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

 

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