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「津田令子のにっぽん風土記(101)」「安曇野暮らしツーリズム」を掲げて(後編)~長野県安曇野市編 ~

2023年9月10日(日) 配信

美しい冬の安曇野の風景
安曇野市商工観光スポーツ部観光課長 下里 強さん

 かつて日本を代表する3人の巨匠(東山魁夷、川端康成、井上靖)は長峰山(標高933㍍)に集い、“残したい 静けさ 美しさ”と感嘆したと言われているが、文人墨客だけではなく、これまで多くの人々を虜にしてきた安曇野。この地には人をひきつける風景が当たり前のように散りばめられている。

 

 安曇野市の観光振興ビジョンには、「安曇野暮らしツーリズム」を基本理念に、来訪者との関わりを通じ市民や観光事業者も当地の良さを再認識し、地域を磨き上げ、観光地としてブランド向上をはかっていくことと書かれている。

 

 「観光で訪れ、最終的に移住につながった方からは、『会いたいと思う魅力的な人との交流がきっかけ』だと聞いています。まず安曇野で暮らすように旅をしていただくことで『暮らしツーリズム』を体感していただきたい」と長年安曇野市で観光を担当してきた下里課長はおっしゃる。

 

 最近とくに女性からの支持が高い理由を、「最大の魅力である北アルプスを眺めながらのどかな田園地帯の心地よさを感じつつ、点在する隠れ家のようなカフェやショップの中からお気に入りのお店や場所を見つけたり、自分だけの時間を過ごせたり、リフレッシュできるまさに暮らすように旅をすることができることではないでしょうか」と分析する。

 

 秋も魅力的なイベントが目白押しだ。なかでも女子注目の安曇野の味めぐりが楽しめる、恒例の「安曇野やさいスイーツフェア」は10月開催予定だ。市内の菓子店や飲食店などが地産地消にこだわり、野菜を使った新作のスイーツを作るもので、「安曇野やさいスイーツプロジェクト」と銘打っている。14回目の今年のテーマは「夏秋イチゴ」。加盟する店のセンスと技がキラリと光る一品を味わいながら、街を歩き、綺麗な景色も楽しめる。

 

 下里さんは地元の八幡宮の祭りで小学生にお囃子を教えている。ご自身も小学生のときにお囃子をやるようになり、学生時代から指導を始め、40年近くになる。「譜面もなく、子供たちの手で連綿と引き継いできたお囃子は地域の宝。近年は少子化で継承が難しくなっていますが、次世代につなげられるよう頑張りたい」と明日の安曇野を担う人材育成にも力を入れている。

 

 「朝が美しい街・安曇野で、朝焼けの3000㍍級の山々を眺めて驚嘆したり、北アルプスを映し出す田園風景に感動したり、心を揺さぶり続ける安曇野で暮らしてみてはいかがでしょうか」と話す。

 

津田 令子 氏

 社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

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