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「津田令子のにっぽん風土記(95)」犬も猫も家族とハッピーに~ 巣鴨・滝野川編 ~

2023年3月11日(土) 配信

16歳のわんちゃんと朝5時のお散歩
ペットシッター 菊地 昌子さん

 「巣鴨、滝野川を基点にペットシッターとして活動を始めたのは昨年です。その前は専業主婦でした。1人でお留守番をしている子(わんちゃん、猫ちゃん)のご飯やトイレ、そしてお散歩などのお世話が中心です」と菊地さんはおっしゃる。

 

 「私自身、愛犬をホテルに預けたことがありますが、旅行から帰ると精神的に参っていたことがありました。ペットの気持ちを考えたら1人の時間は多くても、いつもの環境で過ごせることのメリットの方が大きいと思います」と語る。

 

 この職業を志したのは「愛犬が闘病の末に他界して、私と同じように辛い思いをしている人がいるのではないか。犬猫ちゃん、そして飼い主様を励ましたり一緒に悩んだりすることはできないかと考えているときに、この仕事と出会いました」と話す。「私にとって4人目の子供(と言って過言ではないです)で誰より心の優しい子で、悲しいときは寄り添ってくれて、うれしいときは一緒にはしゃいでくれて、亡くなって1年半になりますが今も家のどこかにいる気がします」。

 

 現在、東京と千葉県上総一宮の2拠点生活をしている菊地さん。「千葉に行くと、うちの子がとてもうれしそうにしていました。お散歩は長いリードで田んぼの畦道を自由に歩けるし、家族みんなが居間にいて『誰のとこに行こうかな』って楽しそうにくしゃみをしながら(うれしいと鼻がむずむずする子でした)ぐるぐる回って最終的に家族みんなの中心に鎮座していました。彼にとっても私たち家族にとっても楽しい思い出です」と振り返る。「滝野川では、桜の花びらを蹴散らしたり花びらの中にお鼻を入れたりしていました。私は彼の後ろから片付けて歩いていました。くんくんと春の匂いを嗅いで楽しそうに石神井川に真っ直ぐ向かって行く姿が今も鮮明に思い出されます」。

 

 滝野川へ移る前には、ご主人の仕事の関係で9回も引っ越しをされてこられた。そのなかでも現在の家が一番長く住んでいるという。「住んでみて気づいたのは西巣鴨という場所がものすごく便利だということ。この辺の人は『西巣鴨最強説』を唱えています」と地元愛を語る。

 

 「夢の夢ですがパピーティーチャーになりたいと思っています。パピーのときに社会性を身に着けることができれば、わんわん人生が素晴らしいものになると思うからです。そのお手伝いができたらしあわせです」。菊地さんの弾けるような笑顔が印象的だった。

 

津田 令子 氏

 社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

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