test

ハードロック 日本でのIR本格参入、新構想を発表

2017年11月15日
編集部:平綿 裕一

2017年11月15日(水) 配信 

新構想第1弾として、MUSEの日本公演に協賛

ハードロック・ジャパンは2017年11月13日(火)に、日本での統合型リゾート(IR)の新構想「ハードロック・エクスペレリエンス」を発表した。日本での IR事業へ本格的に参入する。音楽などのエンターテインメントを軸としたIR施設を、地方型と都市型で展開する。日本でのIR開業をにらみ、続々と外資系のIR企業が日本への参入を表明。今後さらにさや当てが激化しそうだ。

 ハードロック・インターナショナルは日本に6軒のカフェ、世界74カ国に24軒のホテル、11軒のカジノ施設を含む212の施設を展開。音楽ライブイベントは年回3万5千回を超すなど、エンターテインメント分野や施設開発・運営で実績がある。

 米国フロリダのハードロック・タンパは世界のカジノ収益ランキングで6位。全米トップの位置付けだ。16年12月現在で、グループ総売上は5・6兆円に上る。

 これらのノウハウを生かして、日本文化の伝統的要素と、現代的要素を取り入れたIR施設の建設を計画している。

ハードロック・ジャパンCEO兼ハードロック・アジアCEO エドワード・トレーシー氏があいさつ

 今年1月に本格的にIR事業を推進するため、日本法人のハードロック・ジャパンを設立。資本投資は地方型で20億米㌦(約2273億円)、都市型で100億米㌦(1兆1364億円)の範囲を想定しているという。「単にカジノやホテルを建設するだけでなく、音楽などが中心のエンターテインメント施設や、総合的なMICE施設を作り上げる。これによりさらなる集客ができる」(ハードロック・ジャパンCEOエドワード・トレーシー氏)。

 続けて「IRに関して、日本では2年半ほど前から準備を着々と始めていた。すでに2つの都道府県から、IR事業に関してRFC(リクエスト フォー コメンツ)の要請があり実際に提出している」と、話が進んでいる地域があることを明らかにした。

 今回の構想の第1弾で、英国のロックバンドMUSEの来日公演を協賛し、11月13~14日に横浜アリーナで実施。13日に「ハードロック・エクスペリエンス」の新ロゴも発表した。「音楽をDNAとして幅広い年齢層に楽しんでもらえるようなエンターテインメントを提供していく」(同社)と力を込める。

「ハードロック・エクスペリエンス」の新ロゴ

 同社資料によれば、アジア太平洋地域のカジノ市場規模は730億米㌦(8兆2954億円)。米国大手のMGMリゾーツ・インターナショナルや、ラスベガス・サンズなどが日本市場への参入意志を示している。ただ国内では動きが遅れた。

 17年の第194回臨時国会での成立が期待されていた「IR実施法案」は衆院解散で、審議は棚上げとなった。ポスト東京五輪としてIRが注目されるなか、依然ギャンブル依存症対策や区域選定などの課題は残る。

 今後18年の通常国会に上程されればIR開業は早くて24年が目途となる。外資IR企業らが参入に乗り出す構えをみせ、法案成立に向け各社動きが活発になってきた。

※1㌦=113・6円(11月14日現在)

いいね・フォローして最新記事をチェック

コメント受付中
この記事への意見や感想をどうぞ!

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE
TOP

旅行新聞ホームページ掲載の記事・写真などのコンテンツ、出版物等の著作物の無断転載を禁じます。