道後アートに新作「椿」、蜷川実花さんらが生命の美しさ表現
2026年11月5日(木)配信

愛媛県松山市の道後温泉で、写真家・映画監督・現代美術家の蜷川実花さんとクリエイティブチームEiMによるアートプロジェクト「蜷川実花 with EiM × 道後温泉 DOGO ART」が行われているなか、10月16日(金)に新たなインスタレーション作品「椿」の公開が始まった。
新作は、道後の上人坂入口にある旧床屋の1階を活用した作品で、床などに赤や白の椿の花々を配置。それらが壁面の鏡に映り込み、室内全体に投影される映像と一体となって幻想的な空間を生み出す。枯れた花や落ちた花も作品の一部として取り込み、「終わってもなお咲き誇る」という生命の美しさを描き出している。
午後2時から同9時まで公開され時間帯によって変化する作品の表情も見どころ。日中は椿の花そのものの色彩や造形を楽しめる一方、日没後は投影映像の光と色が際立ち、部屋全体が映像に包まれる。ガラス越しに漏れる光は、離れた場所からも灯籠のように見えるという。蜷川さんは「昼と夜の見え方の違いを楽しんでほしい。夜の道後散策の一つの目的にしてもらえれば」と話す。展示期間は2027年2月28日(日)まで。鑑賞無料。
「蜷川実花 with EiM × 道後温泉 DOGO ART」は、国の重要文化財である道後温泉本館をはじめ、道後温泉別館 飛鳥乃湯泉などで作品を展開するプロジェクト。2025年10月に始まり、会期は2027年2月まで。コンセプトは「いのちの咲く湯 -A Place for Blooming-」で、道後の歴史や文化、土地に根差した記憶とアートを融合させている。道後での蜷川さんのアート事業への参加は今回で4度目となる。







