鈴和観光(富士市)、再生手続き開始決定受ける(帝国データバンク調べ)
2026年10月30日(金) 配信

鈴和観光(鈴木秀一代表、静岡県富士市)は10月15日(木)、静岡地裁富士支部から再生手続き開始決定を受けた。監督委員には、弁護士が選任されている。帝国データバンクによると、負債は約18億円。
同社は1957(昭和32)年創業、69(昭和44)年に法人改組された。創業時はドライブインを運営していたが、70年にボウリング場運営に転業。その後、81年には本店地に「ホテルフジ」を開業し、ホテル業態に転業した。
91年にホテルを増築し、ホテル名を「フジポートホテル」に変更。さらに2003年にはホテルを活用したブライダル事業に進出し、06年に再びホテル増築。09年10月期には年間収入高約5億円を計上していた。
しかし、「設備投資を金融機関からの借り入れに頼ったことで、返済が負担となっていた」(帝国データバンク)。
さらに、観光やブライダル需要、地元企業の出張需要の減少などから、宿泊客の獲得に苦戦。14年に大手ビジネスホテルのフランチャイズに加盟し、再起をはかっていたが、近隣に大手ホテルチェーンの出店が相次ぎ競合が激化するなか、20年以降はコロナかの影響を受けて大幅な業容縮小を余儀なくされていた。
観光や出張需要の回復により、25年10月期の年間収入高は約4億円を計上していたが、最低賃金の上昇や水道光熱費の高騰を背景に、ホテル運営コストが増加。「低採算が続き、業績改善の見通しが立たなくなったことで、自主再建を断念した」(同)としている。



