「温泉文化」知事の会が28年登録に向け議論 平井会長「新政権ともいい関係を」
2025年9月8日(月) 配信

「『温泉文化』ユネスコ無形文化遺産登録を応援する知事の会」は9月8日、東京・平河町の群馬県東京事務所で会合を開いた。会場からは会長の平井伸治鳥取県知事と事務局長を務める山本一太群馬県知事が出席し、そのほかの都道府県知事はオンラインで参加した。2028年の最短での登録に向けた今後の取り組みとして、石破茂首相が退陣を表明したことを受け、平井会長は「新しい政権ともいい関係性を築いていきたい」と述べた。
平井会長は「日本の心も体も癒す温泉文化は、世界中の人に受け入れられるのではないか。温泉文化の素晴らしさを継承しなければならない」と無形文化遺産登録を目指す意義を改めて語った。
山本事務局長は、6月30日に国への要望書を提出したことや、7月29日に保全団体となる「『温泉文化』国民会議」(青柳正規会長)が設立され、同日には日本温泉協会(多田計介会長)が設置する「温泉文化のユネスコ無形文化遺産登録に向けた検討会」が提言を発表するなど、スピード感を持った取り組みが官民一体で行われていることを報告した。文化庁では8月19日に第1回目の文化審議会無形文化遺産部会の会合が開かれており、12月ごろ「国内候補」が決定すると見込まれる。
こうした取り組みにより平井知事は「ハードルは高いが手応えを感じている」とし、「そえろえるべきものはそろえて、テーブルに料理は並べた。これをどう評価していただけるか。政権の枠組みは変わるが、これは地域活性化など国のためになること。旅館や観光関係団体とともに取り組んでいく」と意気込んだ。
山本事務局長は現在の感触について「ライバルと同じ土俵で発射台には乗せた。準備はすべて整っている」とし、約3カ月のラストスパートに向け「一生懸命頑張りたい」とした。

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