全旅連、井上会長が再任 2期目新役員体制で8部会が始動 「災害時連携システム」整備へ
2025年6月17日(火) 配信

全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(井上善博会長、1万4618組合員)は6月16日(月)、東京都千代田区の全旅連本部会議室で2025年度通常総会を開いた。任期満了に伴う役員改選では、井上会長の再任を決め、2期目は新たな役員体制のもと8つの部会活動などが始動する。
井上会長は、「我われ宿泊業界には多岐に渡る問題が上がってきているが、全旅連が宿泊観光産業の一翼を担い、皆さんとともに(課題解決に)取り組んでいきたい」と語った。
8つの部会は、①組織戦略部会(担当:松山純大常務理事)②「湯・宿」文化推進部会(担当:鈴木治彦常務理事)③観光グローバル人材推進部会(担当:石田浩二常務理事)④宿泊料トラブル対策部会(担当:山本剛史常務理事)⑤シルバースター部会(担当:伊藤隆司常務理事)⑥組織力向上部会(担当:田辺大輔常務理事)⑦地域共創事業部会(担当:塚島英太常務理事)⑧「シン・価値創造部会」(担当:星永重常務理事)――とし、従来の5委員会から8部会へと拡充した。
「災害時連携システム」整備にも力を入れる。大規模災害発生時に登録宿泊施設を2次避難所として迅速に活用できるように、現在の登録率9・2%を10月末までに50%まで引き上げる考えだ。
26年度全国大会の開催地を京都府京都市のウェスティン都ホテル京都とし、6月17日(水)に開く。理事会・通常総会・大会前夜祭は、前日の16日(火)に京都市下京区の「鶴清」に決まった。
総会に先立って開いた理事会では、全旅連規約一部改訂について2月4日の理事会で10、11条を外した内容で承認されたが、4月17日の正副会長会議の場で10、11条について再協議、審議を経て決議されたことを報告し、承認された。
同日には、全旅連顧問に就任した元観光庁長官の和田浩一氏が講演「宿泊観光産業の皆様に対する期待」を行った。
総会後には竹芝桟橋からクルーズ船セレブリティ2号に乗船し、全国大会前夜祭を開いた。
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船上では、台湾全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会前会長、観光産業国際マーケティング協會名誉理事長、台北市観光発展協会副理事長の徐銀樹氏が、台湾花蓮地震の震災復興に全旅連が集めた義援金250万円を花蓮県政府に贈呈したことを報告し、同政府からの感謝状を井上会長に手渡した。