MENU

test

観光関係功労者大臣表彰受賞を祝う会、サンプラザ田中了介総料理長の功績称える

2025年5月29日
関西支社:土橋 孝秀

2025年5月29日(木)配信

田中了介総料理長

 兵庫県洲本市の淡路インターナショナルホテル ザ・サンプラザ(樫本文昭社長)は5月27日(火)、国土交通省の「令和7年観光関係功労者大臣表彰」を受賞した同ホテルの田中了介総料理長を祝う会を開いた。旅行会社や取引業者など関係者92人が出席し、田中総料理長の長年の功績を称えた。

 樫本社長はあいさつで「当館は54室の中規模旅館だが、中規模ならではのやり方がある。昨今はとりわけ料理に力を入れており、一品一品を大切に提供することが一番のおもてなしだ」と強調。その中心にいるのが田中総料理長だと語り、「彼はサンプラザがオープンした昭和62年から38年間、ずっと調理場を守ってきた。現在、安心して料理を提供できているのは彼のおかげで、彼の存在なくして、サンプラザの繁栄はないと言っても過言ではない」と述べた。

あいさつする樫本文昭社長

 来賓の洲本市の上崎勝規市長は「技術の高さが改めて評価された。淡路島は食で注目されているが、豊かな食材を際立たせるのが料理人の真骨頂だ。田中総料理長の38年間の功績は本当に素晴らしい」と賛辞を送った。

 田中総料理長は「身に余る賞で、私個人の力ではなく、皆様の温かい支援とご協力のお陰だと思っている。サンプラザに来て38年になった。過去には阪神・淡路大震災があり、大変な時期もあったが何とか乗り越えてきた。この賞に恥じない人間になれるよう努力していきたい」と謝辞を述べた。

 祝賀会では、田中総料理長が手掛けた料理が振る舞われ、参加者はその味に舌鼓を打った。牡丹鱧の椀物や鱧しゃぶ鍋、淡路牛のローストビーフなど、島の豊かな食材を使用した品々が並び、宴席を彩った。

 また、歌手・滝ともはるさんが登場し、1980年のヒット曲「南回帰線」などを披露。懐かしいメロディと渋い歌声で会場を盛り上げた。

《田中了介総料理長プロフィール》

 1950年、兵庫県淡路市に生まれる。1966年に料理の世界に入り、数々の修業を経て、1987年4月、淡路インターナショナルホテルザ・サンプラザのオープンに際し入社。以来、38年間に渡り同ホテルの料理場を仕切っている。2018年洲本商工会議所永年貢献表彰、2023年近畿運輸局長表彰をそれぞれ受賞している。子供のころから絵を描くことが好きで、料理人になってからも業務の傍ら絵を描き続けていたという。淡路島の素材を題材にした点描画は、提供する料理の「お膳掛け」に載せている。それらの絵をまとめた冊子も発行し話題となった。

いいね・フォローして最新記事をチェック

コメント受付中
この記事への意見や感想をどうぞ!

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

旅行新聞ホームページ掲載の記事・写真などのコンテンツ、出版物等の著作物の無断転載を禁じます。