観光庁「生成AI」手引書を作成 「必ず人間による判断を」
2025年5月21日(水) 配信
観光庁はこのほど、観光地・観光産業における「生成AI」の適切な活用に向けた手引書を作成した。
生成AIを活用した宿泊施設の生産性向上や、観光地の経営の高度化など、効果的な事例を掲載する一方で、生成AIが有するリスクに対する具体的な対応策や、チェックリストなどをまとめている。
手引書の冒頭では、「生成AIは観光DX推進に大きく寄与する可能性を有するが、急速に発展する技術であることに加えて、学習させる情報の取り扱いや、偽・誤情報がインターネット上に流通・拡散されるなどのリスクを有している」と背景を説明。生成AIについて「あくまでも補助的なツールとして位置づけ、必ず人間による判断を行う必要がある」と強調している。
旅行者には旅行計画などの「レコメンドの提供」による利便性向上や周遊促進が期待され、観光産業や観光地では業務の効率化や経営の高度化が見込まれると、活用を促す。
リスク面では、個人情報や著作権の保護、ハルシネーション(偽・誤情報の生成)の観点から、対策の実例などを紹介しながら、適切な活用ポイントを示している。