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〈旬刊旅行新聞2月21日号コラム〉――動物との触れ合い  癒しや教育旅行で動物園や牧場へ行こう

2024年2月18日
編集部:増田 剛

2024年2月18日(日) 配信

 物心ついたころから、親に連れられて北九市小倉にある到津遊園地と併設する動物園に行くことがとても楽しみだった。それだけでなく、小学校の遠足や社会科見学には必ず立ち寄る場所で、北九州市周辺の子供たちは皆、この動物園にお世話になって大きくなっていく。

 

 高校生になっても、社会科見学だか、遠足だか忘れたが、到津の動物園を訪れた。「小さな子供じゃないんだからさっ、キリンさんやゾウさんを見てもワクワクしないぞ」と照れながらも、無邪気にはしゃいだのを覚えている。2000年には西日本鉄道(西鉄)から北九州市などに経営が移り、「到津の森公園」という名前になったが、想い出たっぷりの動物園が存続しているのはうれしいものだ。

 

 社会人になってすぐのころ、東京都三鷹市に住んでいたことがある。近くに井の頭自然公園(動物園)があったので、休日には歩いて動物園に行き、のんびりと過ごした。当時は、2016年まで62年間にわたって生きていたアジアゾウの「はな子」もいた。園内には小さなサル山もあり、たくさんのサルたちを眺めていると、辛い毎日を忘れることができた。

 

 

 自分が親になると今度は子供たちを動物園に連れて行った。東京の上野動物園や、横浜のズーラシアなどにも訪れた。人気テーマパークに比べて入園料が安いのが理由だったが、園内の芝生で弁当を広げて食べると十分に楽しむことができた。

 

 子供はライオンやトラ、アフリカゾウ、キリン、ゴリラ、シロクマなど、メジャーな大型動物が好きである。でもアフリカゾウやライオンなど人気動物の周りには人だかりができる。小さな子供を抱っこして見せてあげることで精一杯。親という立場では、動物たちをゆっくり見ることは難しかった。

 

 

 だが最近、休日は身が自由になった。横浜市の野毛山動物園や多摩動物公園に行って、あまり人気の高くない動物などを丁寧に見て回ることが増えた。かつて、人間社会に疲れたのか、老人が独りで動物園のベンチに座って、ぼんやりと小動物を眺めている光景を目にしたが、今は自分がそうなりつつある。

 

 神奈川県の相模原麻溝公園動物ふれあい広場や、愛川町の服部牧場は無料で入れる。オートバイで立ち寄ってのんびり過ごすと心が豊かな気分になる。

 

 

 旅先で動物園に行くことも増えた。沖縄に行くと、ネオパークオキナワで時間を過ごすことが楽しみだ。私の大好きなリクガメがいるので、頭を撫でたり、山のように大きな甲羅をさすってあげたりすると癒される。

 

 先日、群馬県・伊香保温泉の近くにある伊香保グリーン牧場の鎌田俊一社長にお話を伺う機会があった。

 

 牧羊犬が広い放牧場でヒツジたちをコントロールする「シープドッグショー」が目玉の一つで、ヒツジやヤギと一緒に園内を散歩することも可能だ。

 

 動物とのさまざまな触れ合いができるプログラムを用意しており、鎌田社長は「子供たちの教育旅行の一環として、ぜひ利用してほしい」と語った。隠れた桜の名所でもあり、花見だけでも訪れる価値はある。

 

 私も小さい子供を連れて伊香保温泉に宿泊したとき、伊香保グリーン牧場に立ち寄ったことを思い出した。栃木県・那須もそうだが、温泉地の近くに動物園や牧場があるのはいいな、と思った。

(編集長・増田 剛)

 

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