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サービス連合、最高となるベア3%要求へ 「他産業との人材獲得競争に勝っていける」

2024年1月25日
編集部:木下 裕斗

2024年1月25日(木) 配信

櫻田あすか会長

 サービス・ツーリズム産業労働組合連合会(櫻田あすか会長)は1月22日(月)に会見を開き、2023年秋闘の結果と24年春闘の方針を発表した。24年春闘では、定期昇給分で2%と、過去最高になるベースアップ分3%を合わせた5%の改善を要求する。

 櫻田会長は「人手不足は喫緊の課題。働きやすい労働条件と環境が整うことで、他産業との人材獲得競争に勝っていける」と述べた。

 23年春闘の賃金改善率は、コロナ禍からの復調や人手不足を受けた企業側の人への投資に対する理解などが進んだことで、最高の3・23%となった。同連合はこれを一過性で終わらせず、持続的な発展のための賃上げを目指す。

 櫻田会長は「24年春闘は持続的な賃上げへの正念場で、大きな転換点になる」との考えを示した。

 定昇制度のない組合は、ベースアップで5%を求める。パートや契約社員は平均賃金の5%分の昇給を要求する。

 労働条件については、「人手不足が長時間労働につながっている」(櫻田会長)として、総実労働時間を1800時間、1日の所定時間を7時間30分以内、1カ月の時間外労働を45時間以内にすることも目指す。

 22年秋闘では、昨年12月20日までに集計できた45組合の冬期一時金支給月数の単純平均は、前年同季期比0・37カ月増の1・66カ月だった。このうちホテル・レジャー業の26組合は、同0・50カ月増の1・48カ月。ツーリズム・航空貨物業の77組合は同0・19カ月増の1・55カ月と増加した。

 櫻田会長は「人手不足と長時間労働が産業全体の課題となるなか、年収と労働環境の改善に向けて企業側と認識を共有できた」と説明した。

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