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27年日本発着クルーズに「ダイヤモンド」「サファイア」の2隻が就航 プリンセス・クルーズ

2025年8月7日
編集部:飯塚 小牧

2025年8月7日(木) 配信

(左から)堀川悟社長、ガス・アントーチャー社長、大桑誠シェフ

 プリンセス・クルーズ(ガス・アントーチャ社長、米国)は8月7日(木)、東京都内で会見を開き、2027年の日本発着クルーズに日本で建造された姉妹船「ダイヤモンド・プリンセス」と「サファイア・プリンセス」の2隻を就航すると発表した。サファイア・プリンセスは東京を母港とする日本発着クルーズを新たに運航する。

 27年は3月6日~11月13日までの期間で全41日間の出発日を設定し、ブランド史上最大定員の24万人規模で展開する。会見でアントーチャ社長は「27年は凱旋といえる。大きな目的意識と新たなパートナーシップを持った特別なシーズン」とし、「単なる規模の拡大ではない。国内外の乗客に日本の核心に触れる機会をより提供する。日本の魅力を世界に発信できることを誇りに思う」と自信を見せた。

 プリンセス・クルーズはカーニバル・コーポレーションの傘下であり、日本法人であるカーニバル・ジャパンの堀川悟社長は「27年はサファイア・プリンセスを加え、多様な航路を提供できるようになり、より寄港地の地域にも貢献できる」とし、「クルーズの魅力を発信し、市場の活性化をはかりたい」と強調した。

 また、同社セールス・ディレクターの船木健氏は日本人のクルーズ人口の22万人に対し、「北米は80倍。まだ拡大の余地がある」とする一方、「日本人はクルーズというと数百万円、数千万円が必要だと思っていて、『自分の旅行ではない』と感じる人がいまだに多いのではないか。サファイア・プリンセスでは土日発着のショートクルーズも用意している。休みも値段も現役世代が参加しやすい」と紹介し、普通の旅行と変わらない期間や価格帯で利用できることをアピールした。

 2つの船には25年秋からスペシャリティ・レストランとして、米国で最も売上が高い日本食レストラン「マコト」のシェフ、大桑誠氏が監修する「マコト・オーシャン」が登場する。会見に登壇した大桑氏は「船上での展開は大きな意味を持つ。日本の伝統文化を世界に発信できる場所。日本の心を伝えられるよう努めていく」とコメントした。

 ゲストとして出席した日本旅行業協会(JATA)の髙橋広行会長は日本人のクルーズ人口について、過去最高を記録した19年の35万人の6割ほどの回復に留まっていることを指摘。「米国のクルーズ人口は1500万人で人口の約5%が利用しているが、日本人は0.1%ほどでまだ市場は未成熟だ」とし、「国土交通省は30年に日本人のクルーズ人口を100万人にする目標を設定した。我われもクルーズ販売に力を入れていきたい」と意気込んだ。

 今後の拡大に向けては、「品質重視のプリンセス・クルーズならではのオプショナルツアーの充実をはかるべき。旅行会社も一緒に取り組みたい。また、プロモーション面で、今後はキャンペーンなどを共同で展開していけたら」と提案も行った。

 27年の日本発着クルーズは先行販売が8月26日から、一般販売が8月29日からを予定する。「ダブル就航記念割」「スーパー早割」「早割」「3~4人目特別料金」など、各種割引プランも用意している。

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