全国のグランドホテル集結 「全国グランドホテル連絡協議会」発足

2025年9月16日(火) 配信

グランドホテル連絡協議会発足後に記念撮影

 「全国グランドホテル連絡協議会」の発会式が9月9日(火)、新潟グランドホテル(新潟県新潟市)で行われた。

 新潟グランドホテルの中山真社長の呼び掛けで、全国の「グランドホテル」の名を冠するホテルが交流しながら、「問題解決に向けた知恵や工夫を共有し、地方ホテルの活性化をはかる」目的で発足した。

 発起人には、新潟グランドホテルの中山社長をはじめ、西鉄グランドホテル(福岡県)の豊福辰也社長、名鉄グランドホテル(愛知県)の山本裕二総支配人、湯郷グランドホテル(岡山県)の峯平ゆかり女将、オブザーバーとして観光ビジネスコンサルタンツ(大阪府)社長の西川丈次氏が名を連ねる。

 発起人代表の中山社長は「地方創生と言われているものの、未だに首都圏と地方のバランスは大きな差がある。各地域の魅力を互いに伝え合うことで、人やコトの新しい流れを作り出していきたい」と協議会の狙いを述べた。

 第1回の会議には発起人に加え、湯沢グランドホテル(秋田県)の大橋靖広社長、長岡グランドホテル(新潟県)の徳永淳一総支配人、栃木グランドホテル(栃木県)の若林明倫社長、志賀グランドホテル(長野県)の中村有希若女将、岡崎ニューグランドホテル(愛知県)の竹内博剛社長、安芸グランドホテル(広島県)の田子直樹総支配人、下関グランドホテル(山口県)の入谷珠代社長、西鉄グランドホテル(福岡県)の十時寛治総支配人、新潟グランドホテルからは渡辺賢一専務総支配人、星野英明取締役副総支配人が出席した。

 当日、廣田幹人新潟商工会議所副会頭、小田佳代子新潟県観光企画課長、小出真吾新潟県観光企画政策企画員、白井健一新潟県観光協会常務理事、堤義高新潟観光コンベンション協会誘客推進部主任も参加した。

 今後の活動方針として①グランドホテルブランドの価値向上②人材育成・研修交流③情報交換と課題解決④食を通じた地域連携⑤将来的な構想――などに取り組む。

 次回は来春に福岡県の西鉄グランドホテルで行われる予定だ。

HIS、子会社が雇調金を不正受給 約1億8400万円を返還

2025年9月16日(火) 配信

 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)は8月14日(木)付で、子会社のツアー・ウェーブ(江口篤社長、宮城県仙台市)が宮城労働局から雇用調整助成金を不正に受給したと判断され、支給決定取消と返還通知書を受け取ったと発表した。ツアー・ウェーブは9月1日(月)付で返還している。

 ツアー・ウェーブは宮城労働局による調査で、特別休業日に一部就労していた事実が判明し、不正受給として判断された。返還金額は、違約金や遅延金を含め1億8406万2660円。

 これを受け、HISは江口社長に10~12月、月額報酬の30%を減額する処分を決議した。HIS内部監査部による調査の結果、江口社長を含む役員の関与は認められなかった。

鉄道応援の「テツふる」、日本鉄道賞「特別賞」を受賞(旅行読売出版社など)

2025年9月16日(火) 配信

地方鉄道と沿線自治体の支援への特化などが評価

 旅行読売出版社(長谷川由紀社長)が中心となって取り組んでいる鉄道のあるまち応援プロジェクト「テツふる」が、第24回日本鉄道賞で日本鉄道賞表彰選考委員会による特別賞を受賞した。

 日本鉄道賞は、「鉄道の日」創設の趣旨である鉄道に対する国民の理解と関心を高める優れた取り組みを表彰するもの。日本鉄道賞表彰選考委員会によって、全応募案件32件を各委員が評価・議論のうえ、「日本鉄道大賞」および「日本鉄道賞表彰選考委員会による特別賞」が選定された。

 「テツふる」は、現地消費型ふるさと納税を活用して日本各地の「鉄道があるまち」への訪問と、現地にある店舗などでの購買を通して、沿線地域の活性化を目指すプロジェクトの総称。専用サイトから「テツふる」に参加している自治体にふるさと納税すると、寄付額の30%相当のデジタル商品券が返礼品として即時発行される。デジタル商品券はその自治体にある加盟店で1円単位から利用でき、鉄道グッズや特産品、特別な鉄道体験の購入に充てられる。

 同取り組みは、旅行読売出版社をはじめ、読売新聞大阪本社やTOPPAN、TOPPANデジタル、エスツー、DGフィナンシャルテクノロジーの6社が連携して運用している。

 選考委員からは、疲弊する地方鉄道と沿線自治体の支援という喫緊の課題に特化していること。加えて、初期費用やランニングコストが不要で小規模からの導入も可能なことなどから、自治体や鉄道会社、地元店舗、利用者にとって、「四方よし」の関係を作っていることが高く評価された。

屋形船「晴海屋」 安田賢一会長の「お別れの会」開く

2025年9月16日(火) 配信

お別れの会のようす

 7月22日に死去した、「晴海屋」(東京都江東区)の安田賢一(享年87歳)取締役会長のお別れの会が9月15日(月)、東京都江東区のホテルイースト21東京で開かれ、200人を超える故人にゆかりの関係者が献花に訪れ、故人を偲んだ。 

 喪主の安田進社長が、参加者に対して会長の功績とお礼と述べた。

 晴海屋は1901(明治34)年に開業。1988(昭和63)年に釣船業に併行して屋形船をスタート。会長の賢一氏は“江戸らしさ、屋形船の素晴らしさ”の基礎を築いた。

 通夜、告別式は近親者のみで行われていた。

令和トラベル、9月18日から秋セール ソウル1万8800円から

2025年9月16日(火) 配信

セールのイメージ

 令和トラベル(篠塚孝哉社長、東京都渋谷区)は9月18日(木)から、秋の旅行をお得に販売する「オクトーバーSALE」を行う。

 今回は、韓国・ソウルに3日間滞在する商品を1万8800円から、台湾・台北への3日間のツアーを1万9800円から、グアムで3日間過ごす商品を6万9800円から用意。いずれも2人1室利用、東京発着、燃油サーチャージ込の価格となっている。

東武トップなど、奥日光の早朝紅葉 ハイグレード貸切バスで

2025年9月16日(火) 配信 

明智平展望台からの紅葉の眺望

 東武トップツアーズ(百木田康二社長、東京都墨田区)は、東武鉄道と日光交通と共同で、10月から日光エリアにおける新たな2次交通サービスとして、ハイグレード貸切バス「SPACIA X NIKKO CRUISER」の運行を始める。同バスの運行開始を記念し、「SPACIA X NIKKO CRUISERが紡ぐ 早朝紅葉鑑賞の旅」を企画し、9月12日(金)から売り出した。

 乗車する新バス車両は、スペーシアXのデザインコンセプトを受け継いだデザイン。座席数は18席で、スペーシアXのコックピットスイートやコンパートメントなどの貸切利用にも対応できる。グループ旅行や少人数の団体利用などを想定し、3 列シートや国内線ファーストクラスと同様の座面幅を確保。ゆったりとした快適な移動を実現している。

 ツアーでは、早朝に特別運行する明智平ロープウェイに乗車でき、静寂に包まれた早朝の展望台から、眼下に広がる紅葉と華厳の滝の圧巻の景色を楽しめる。午前中のうちに「いろは坂」を往復して宿泊施設へ戻るため、紅葉シーズンにとくに混雑が予想される道路の渋滞を回避。チェックアウト後の時間を有効に使い、日光東照宮周辺の散策など、午後の予定を自由に計画できる。

 出発日は10月19日(日)、23日(木)~26日(日)、30日(木)~11月3日(月・祝)。早朝紅葉鑑賞ツアーは宿泊の翌日に実施する。日光東観荘の宿泊、浅草駅発着の特急スペーシア X スタンダードシート往復利用、1泊夕食付きの場合、旅行代金は税込で2万8800円~3万6600円。

 詳細や申し込みは同社サイト内の特設ページ(https://tobutoptours.jp/nikko-kinugawa/spaciaxnikkocruiser/)から。

岩手県・金ケ崎町に「ホテルルートイン金ケ崎」開業 ルートインジャパン

2025年9月16日(火) 配信

「ホテルルートイン金ヶ崎」

 ルートインジャパンは9月14日(日)、岩手県・金ヶ崎町に「ホテルルートイン金ケ崎」(岩手県胆沢郡金ヶ崎町三ケ尻勘九郎東87)を開業した。岩手県内では11軒目。

 新ホテルへのアクセスはJR東北本線・六原駅から車で約5分、東北自動車道・北上金ヶ崎ICから車で約7分。北上金ケ崎工業団地をはじめ、周辺エリアへにも便利な立地で、ビジネス利用に最適という。

 大浴場として光明石人工温泉「旅人の湯」を備える。客室数は214室、収容人数は297人。

 オープンを記念して、ルートインホテルズ公式アプリで宿泊代が1000円割引になるクーポンを配布している。期間は12月31日(水)まで。

【第50回旅館100選】福島県・母畑温泉 「八幡屋」

2025年9月16日(火) 配信

「別館-帰郷邸」天望大露天風呂

山里の自然と人のこころのぬくもりを感じさせる名宿

 母畑温泉のはじまりは、平安時代中期のこと。前九年の役で、八幡太郎(源義家)が負傷した兵馬をこの温泉で癒し、母衣と旗を献じたのが訛り、「母畑」になったという。この霊泉の上に建つ「八幡屋」は、人と湯のぬくもりを存分に感じさせる名宿だ。

「八幡屋」全景
ラウンジ「月の樹」
吹き抜けが開放的なロビー

 部屋の窓からは雄大な阿武隈の自然が望見でき、落ち着いた雰囲気にリラックスできる。大浴場「月待ちの湯」は、天窓が大きい石造りの浴室で、夜には露天風呂の上に「月待ち」の名にふさわしい名月ものぞく。

大コンベンションホール「飛鳥」
大宴会場「磐城」〈240名様収容〉

 阿武隈の山海の贅を尽くした食材を、100余年伝え継がれた技で調理した料理も自慢。趣向を凝らしたお楽しみ処もあり、憩いのひとときに心癒される。

「別館-帰郷邸」天望大露天風呂
「別館-帰郷邸」貸切風呂
高級感あふれる和モダンの客室

 2019年7月には「別館 帰郷邸」がオープン。稲荷山を一望する天望大露天風呂、4つの貸切風呂、食事処が誕生した。

プール※夏期のみのご利用となります

 

交通:《車》東北自動車道 矢吹ICからあぶくま高原道路 福島空港ICより母畑方面へ6km、P200台(無料)
   《電車》JR水郡線 磐城石川駅からタクシーで約10分
チェックin15:00 out10:00
食事:《夕食》宴会場
   《朝食》コンベンションホール 
部屋:全145室(和室112室、和洋室10室、洋室21室、特別室2室)
風呂:男女別大浴場(露天風呂、サウナ付)、帰郷邸・男女別天望大露天風呂
泉質:アルカリ性単純泉
料金:2万円〜6万7,000円

〒963-7831 福島県石川郡石川町母畑字樋田75-1
☎0247(26)3131 FAX0247(26)1220
https://www.yahataya.co.jp/
Wi-Fi:使用可

 

 

 

 ※この記事は、旅行新聞新社主催「第50回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に選出された施設で、書籍「2026年度版 プロが選んだ日本のホテル・旅館100選&日本の小宿(BEST100 HOTELS&RYOKANS IN JAPAN)」(自由国民社)に収録されている内容を紹介しています。

「もてなし上手」~ホスピタリティによる創客~(176) ロープレ研修が生み出す効果 納得し自ら生み出す行動を

2025年9月15日(月) 配信

 「その言葉」を期待していたわけではありません。だからなのかもしれませんが、その簡単な言葉を聞いたときの感動がいかに大きかったことか。

 強い雨が降りしきる夕刻の銀座界隈でのことです。私はホテルへ戻るためにタクシーを探していました。しかし、こうした日には当然のことですが、目の前を通るタクシーはどれも乗車中でした。

 ようやく見つけた空車も、他の通行人に先を越されるなど、そんなことを何度も繰り返しているうちに、気づけば20分以上が経過しイライラ感は増していきました。

 しかし、大きな荷物を抱えて歩く気にもなれず「あと1台だけ」と自分に言い聞かせ、雨の歩道に立ち続けました。そしてついに、目の前に1台の空車が停まりました。助かったと安堵して乗り込んだ瞬間に、運転手から思いがけない一言が投げかけられたのです。

 「お待たせいたしました」。その言葉に胸が熱くなりました。この車を私は待っていたわけではありません。ただ通りかかっただけなのに。「どうして今の言葉をかけてくださったのですか?」と尋ねると、運転手は「今日のような日は、なかなかタクシーがつかまらなかったのではと思いまして」。その一言に、それまでのイライラしていた気持ちが落ち着いていくことを感じていました。

 単に利用者を運ぶ人ではなく、目の前の人を見て、その背景を想像し、気持ちに寄り添ってくれるプロだと思いました。この体験をクライアント企業でのロールプレイ研修(ロープレ研修)でも紹介しました。「お待たせいたしました」という一言は簡単そうに思えますが、実際にやってもらうと、意外と自然に出てこないのです。現場で実践できるようにするには「やってみること」が必要です。

 そこでロープレ研修では、乗務員自身にもタクシーを待つ利用者役を体験してもらいました。そのなかで「ハザードランプだけでは、運転手が気づいたことが利用者には分かりづらい」といった気づきが生まれました。

 そこから、「歩道に立つ人に気づいたことを知らせるにはどうしたら良いか」という話になり、笑顔で会釈する、軽く手を挙げて合図するなど、具体的な行動案が出てきました。重要なのは、やれと言われたことをやるのではなく、自分たちが納得し、自ら生み出した行動であることです。そうしてこそ、現場で継続的に実践される行動になるのです。

 タクシー業務は基本的に単独で行うため、他の乗務員の接客を見る機会が少なく、学び合いの場が非常に重要なのです。あの雨の夜の「お待たせいたしました」という一言は、ただのサービスではなく、人の心を動かす接客の原点なのです。

 

コラムニスト紹介

西川丈次氏

西川丈次(にしかわ・じょうじ)=8年間の旅行会社での勤務後、船井総合研究所に入社。観光ビジネスチームのリーダー・チーフ観光コンサルタントとして活躍。ホスピタリティをテーマとした講演、執筆、ブログ、メルマガは好評で多くのファンを持つ。20年間の観光コンサルタント業で養われた専門性と異業種の成功事例を融合させ、観光業界の新しい在り方とネットワークづくりを追求し、株式会社観光ビジネスコンサルタンツを起業。同社、代表取締役社長。

 

【第50回旅館100選】福島県・磐梯熱海温泉 「ホテル華の湯」

2025年9月15日(月) 配信

趣あふれる岩に囲まれた「庭園露天風呂」

30種類の湯舎めぐりと選べる料理プランで華のあるおもてなし

 豊かな自然林と清流に囲まれ、やさしいおもてなしで出迎えてくれる「ホテル華の湯」。自慢は毎分472ℓもの湯量を誇る天然温泉で、1階の「庭園露天風呂」や最上階の「展望ひのき風呂」、貸切風呂など、30種類ものバラエティ豊かなお風呂が揃い、湯舎めぐりに心躍る。

「展望ひのき風呂」

 客室もニーズに合わせたさまざまなタイプがあり、心地良さを追求した本格派の和室を中心に、洋室や露天風呂付客室で、快適に過ごすことができる。

メインが選べる月替り会席一例
旬の食材を味わう個室会席膳一例

 食事は、メイン料理を肉料理か魚介料理か選べる月替り会席で堪能。専属の調理人がオープンキッチンで調理する彩り豊かな創作和食の数々を味わえる。また、「ビュッフェダイニング」では、目の前で出来立てを調理する地産地消、新鮮な福島の食材に特化したメニューを取り揃えている。

「ツアービュッフェ」には福島の美味が満載

「離れ松林亭」プレミアルームオープン

 「離れ松林亭」に2人だけの時間を過ごすプレミアルーム「連」と「理」がオープン。広々とした源泉掛け流し露天風呂を備え、食事はインルームダイニングでお部屋食を堪能。専用のプレミアラウンジでは、ドリンクやスイーツ、おつまみなどが用意され、ゆっくりとくつろげる。

 

交通:《車》磐越自動車道 磐梯熱海ICから磐梯熱海温泉方面へ4km、P400台(無料)
   《電車》JR磐越西線 磐梯熱海駅からタクシーで5分

チェックin15:00 out10:00
食事:《夕・朝食》ビュッフェダイニング、レストラン、料亭、料理茶屋、宴会場(プランにより部屋食)
部屋:全163室・784名(松風館88室、華風館70室、離れ松林亭5室)
風呂:展望ひのき癒しの湯(男女別入替制)、庭園露天風呂(男女別入替制、サウナ付)、貸切風呂2
泉質:単純泉
料金:1万7,750円〜5万5,150円《特別室》5万2,650円

〒963-1387 福島県郡山市熱海町熱海5-8-60
☎024(984)2222 FAX024(984)2408
http://www.hotelhananoyu.jp/
Wi-Fi:使用可 外国語対応:英

 

 

 ※この記事は、旅行新聞新社主催「第50回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に選出された施設で、書籍「2026年度版 プロが選んだ日本のホテル・旅館100選&日本の小宿(BEST100 HOTELS&RYOKANS IN JAPAN)」(自由国民社)に収録されている内容を紹介しています。