300人が叙勲受章称える 古窯HD社長の佐藤信幸氏祝賀会

2025年4月28日(月) 配信

佐藤信幸氏(左)と洋詩恵夫人

 2024年秋の叙勲で「旭日小綬章」を受章した、古窯ホールディングス社長の佐藤信幸氏を祝う祝賀会が4月4日(金)、日本の宿古窯「コンベンションホール紅の花」で、関係者300人が出席し、盛大に開かれた。東日本大震災時の全国旅館ホテルとの協力による被災者受け入れなどの地域奉仕活動や、多年にわたり、ホテル旅館業界の発展と組合活動の活性化に貢献した功績が評された。

 発起人を代表し、平井康博山形県観光物産協会長が「山形県の発展に貢献いただいた」と佐藤氏へ感謝を述べ、洋詩恵夫人への労も称えた。ご令孫からは佐藤夫妻へ花束が贈呈された。

 佐藤氏は出席者に対し「新型コロナが収束し、世界中から観光客が訪れ新しい観光時代に突入した。山形県の魅力を発信し経済効果を生まれるように取り組んでいきたい」と謝辞を述べた。

 来賓として吉村美栄子山形県知事や鈴木憲和衆議院議員(復興副大臣)、舟山康江参議院議員、遠藤利明衆議院議員(代理)、本保芳明国連世界観光機関駐日事務所所長(当時)、井上善博全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会会長が出席。それぞれの立場で、祝辞を述べた。

 鏡開きのあとは、徐銀樹京都商務旅館・東京国際飯店(台湾)総経理の乾杯の音頭で祝宴に入り、古窯、萬國屋の料理長による山形料理を堪能した。

ホーチミンと名古屋、福岡を結ぶ2路線を新規就航 ベトジェット

2025年4月28日(月) 配信

初就航便で名古屋へ到着した搭乗客を歓迎するベトジェットのリーダー

 ベトナムの格安航空会社(LCC)のベトジェットはこのほど、ベトナム最大の都市・ホーチミンと名古屋、福岡を結ぶ2つの路線を新規就航した。同社の日本とベトナムを結ぶ直行便は10路線となり、合計週138便が運航する。名古屋線は週4往復、福岡線は週3往復する。

 名古屋線の初便は4月24日に名古屋の中部国際空港に到着、福岡線は4月25日に就航した。両便の旅客機は日本の空港でウォーターサルート(水門礼)で歓迎し、搭乗客には記念品を贈呈した。

 同社は新規路線の就航を記念し、ベトナム行きが片道1万1690円からになるチケットプロモーションを展開する。12月31日までの毎週金曜日に開催され、搭乗期間も同日まで(祝祭日は除く)。同社公式サイトかモバイルアプリから予約できる。

【第5次観光立国推進基本計画】 ”地方誘客拡大”を重視 25年度末に5カ年計画策定へ

2025年4月28日(月)配信

 観光庁は4月25日(金)に開いた交通政策審議会観光分科会(第49回)で、第5次観光立国推進基本計画の策定に向けた初会合を開いた。3月18日(火)に開かれた観光立国推進閣僚会議での石破茂首相の指示を踏まえ、2030年の訪日外国人旅行者数6000万人、その消費額15兆円のほか、「地方創生2.0」の実現につながる施策の検討を進める。

 第5次観光立国推進基本計画は26~30年度の5カ年。現行の第4次計画の期間が25年度末までのため、新たな第5次計画を策定し、25年度末までの閣議決定を目指す。

 第4次計画では、訪日客数を19年水準超え(24年現在3687万人)、その消費額を5兆円(同8.1兆円)、国内旅行消費額を22兆円(同25.1兆円)などの目標を既に達成。一方、訪日客1人当たりの地方部宿泊数を2泊(同1.4泊)、日本人の地方部延べ宿泊者数を3.2億人泊(同3.0億人泊)など地方誘客が伸び悩んでいる。

 今後、事業者や関係団体などを対象にしたヒアリングを進めていく。次回議論は6月予定。

大阪・関西万博で高知の食文化発信、土佐田舎寿司やカツオのたたきなど

2025年4月28日(月) 配信

土佐田舎寿司づくりを体験

 高知県は4月27日(日)、開催中の大阪・関西万博の大阪外食産業協会(ORA)パビリオン内の催事スペースで、土佐田舎寿司やカツオのたたきなどをPRするイベントを開いた。

 イベントは当日計3回行われ、約30人が参加。1回目には、イギリスやアメリカなどからの観光客10人が参加した。県の伝統的な食文化や農水産物を紹介する映像プレゼンテーションに続き、土佐田舎寿司づくりとオリジナルポン酢のブレンド体験に挑戦した。

 土佐田舎寿司は、山菜や野菜をネタに使うもので、みょうがやしいたけ、たけのこ、こんにゃくなどを、通常の寿司と同様、にぎり状にした酢飯の上にネタを乗せる。すし酢にはユズの果汁を使うなど、ベジタリアンの人でも食べることができるという。

 講師を務めた東京・銀座の県アンテナショップ「まるごと高知」内レストラン「TOSA DININGおきゃく」の料理長・山下裕司氏が、慣れない手付きの参加者を丁寧に指導。終始、笑顔と驚きが絶えない和やかな雰囲気に包まれた。

 完成した料理は、カツオのたたきと3種類の土佐酒とともに試食した。アメリカ・ニューヨークからの参加者は「とてもおいしい。見た目も華やかで楽しめる」と話していた。

 今回のイベントは、県が万博を通じて、高知ならではの地方の魅力を「スーパーローカル」というコンセプトで発信する取り組みの第1弾。昨年7月にオープンした関西アンテナショップ「SUPER LOCAL SHOPとさとさ」とも連動し、今後も継続的なPR展開を予定している。

土佐田舎寿司

舟下りの安全と昨夏豪雨からの復興を祈願 山形県・最上峡芭蕉ライン観光

2025年4月28日(月) 配信

戸沢学園の児童が「最上川舟唄」を披露

 最上峡芭蕉ライン観光(鈴木富士男社長、山形県・戸沢村)は2025年4月24日(木)、村内の戸沢藩船番所で「安全運航祈願祭」を開いた。自治体首長や観光関係者ら約100人が出席し、昨夏の豪雨被害からの復興と、今シーズンの安全運航を祈願した。

 24年7月末に山形県最上地方を襲った記録的な豪雨では、所有する舟16隻のうち11隻が流されたが、約1週間後には臨時の周遊コースで営業を再開。舟の回収・修理を行うとともに、古口―草薙間の安全確認を終えた同10月中旬から定期航路を再開し、通常営業に戻った。現在は8隻体制だが、今夏をめどに湊町・酒田で活躍する「酒田舞娘」の舞と食事が楽しめる「最上川花街舟」など、船上でさまざまな企画を楽しめる大型船が就航する。

 安全祭では、出羽三山神社の山伏による安全祈願神事に続き、村立・戸沢学園4年生が「最上川舟唄」を披露すると、参列者から大きな拍手が送られた。

大阪市内で現代アートの国際フェスティバル開催中 「Study:大阪関西国際芸術祭 2025」 万博に合わせ10月13日まで

2025年4月28日(月) 配信

船場エクセルビルでの記者会見

 大阪・関西万博の開催に合わせて2025年10月13日(月・祝)まで、大阪市内で現代アートの国際フェスティバル「Study:大阪関西国際芸術祭2025」が開かれている。 会場は、夢洲の万博会場をはじめ、安藤忠雄氏設計の大阪文化館・天保山、黒川紀章氏設計の大阪府立国際会議場(中之島)、さらに西成・船場エリア、万博記念公園にある国立民族学博物館など、大阪を象徴する各地で展開される。

 取り組みはStudy(実験・研究)として2022(令和4)年から小規模なプレ芸術祭として3回開催。本祭ともいえる今回は、一過性でなく、継承・発展する文化芸術イベントの創造を目指す。

 万博会場では「Study:大阪関西国際芸術祭/EXPO PUBLIC ART」と題して、美術家・奥中章人氏の野外彫刻や壁画などが展示されている。メイン会場の大阪文化館・天保山ではチーフキュレーターにマキシミリアン・レッチェ氏を迎え、ドイツの研究機関と共に「リシェイプド・リアリティ:ハイパーリアリズム彫刻の50年」展を開催、ロン・ミュエク氏ら27組、39点の作品を展示している。

西成エリアでココルーム代表理事の上田假奈代さん(左から2人目)から説明を聞く

 うめきたエリアは「都市とアートの関係性」をテーマに、ビルや公共空間など街全体をミュージアムに見立て、アートの展示場にしている。釜ヶ崎などの西成エリアではNPOこえとことばとこころの部屋(ココルーム)、釜ヶ崎芸術大学、山王ハモニカ長屋などを会場に、新しい出会いと創造の場を生み出している。

 船場エリアは、1970(昭和45)年開催の大阪万博の前年に建てられ、現在はその役目を終えた船場エクセルビルが会場。「Re:Human―新しい人間の「条件」をテーマに、キューレーターの岸本光大氏を中心に100人以上の芸術家が参加している。中之島エリアでは、日韓合同のアートフェア「Study×PLAS:Asia Art Fair」が7月21日(月・祝)~23日(水)の3日間、グランキューブ大阪の大阪府立国際会議場で行われる。

 期間中、各展覧会場に1度ずつ入場できる「展覧会パスポート」は一般3500円、学生3000円。このほか単館チケットなども発売する。

旅行ライター&エディター 三堀 裕雄

山吹食堂、待望のランチ営業開始 発酵文化体験できる白馬の食の拠点

2025年4月27日(日) 配信

「白馬丸金旅館」内にある「山吹食堂」

 ズクトチエ(太田悟・和田寛共同代表、長野県・白馬村)が白馬で運営している「白馬八方 山吹食堂」は4月26日(土)から、ランチ営業を始めた。山吹味噌グループ(小山正取締役、長野県小諸市)がプロデュースをする飲食店で、日本独自の発酵文化を体験できる食の拠点として、オープンから人気を集めている。

 同店は泊食分離が進む白馬で、新たな選択肢を提供したいと昨年12月に「白馬丸金旅館」の食堂スペースを借りて開業した。信州味噌と地元野菜を使った「発酵×郷土」のメニューは国内外の客から高い評価を受け、オープンから3カ月で7500人を超える来店者があった。そのなかで、ランチ営業を求める声も高まったことから、今回待望のランチ営業を開始した。

 ランチメニューでは、白馬らしさを感じられる、はくばの豚と信州味噌の一品から、定食や丼もの、ラーメンなど多彩なものを用意する。

 店舗の所在地は長野県北安曇郡白馬村北城5039「白馬丸金旅館内」 で、八方バスターミナルから徒歩5分。定休日は火・水曜日(GWは営業)。座席数は104席。昼食の営業時間は午前11:30~午後2時(LOは1:30)、夕食は午後5~10時(LOは9:30)。

「JAL楽パック」が15周年 記念キャンペーンを実施中

2025年4月26日(土) 配信

「JAL楽パック15周年記念企画 第1弾 夏旅応援」

 日本航空(JAL)と楽天グループ、ジャルパックの3社はこのほど、旅行予約サービス「楽天トラベル」上で提供する国内パッケージツアー商品「JAL楽パック」の販売開始15周年を記念したキャンペーンを開始した。

 15周年の節目にちなみ、条件を満たした利用者を対象に、抽選で150人に1万5000円分の「楽天ポイント」をプレゼント。また、最大1万5000円分の「JAL楽パック15周年記念クーポン」を配布する。クーポンの配布開始は4月21日と5月12日の2回。

 キャンペーンにはエントリーが必要。ポイント抽選は6月2日までに予約を行い、対象の期間に帰着した利用者が対象。旅行対象期間は7月1日~10月31日帰着分まで。

クルーズの最新情報を旅行会社に発信 JATAが第2回ワークショップ開く

2025年4月25日(金) 配信

ワークショップ会場のようす

 日本旅行業協会(JATA)のアウトバウンド推進協議会(JOTC)クルーズ旅行推進部会(部会長=松浦賢太郎クルーズのゆたか倶楽部社長)は4月24日(木)、東京都内で「第2回JATAクルーズB2Bワークショップ」を開いた。国内外の船会社らが出展し、旅行商品として昨今注目を集めるクルーズ旅行の最新情報を旅行会社に紹介した。また、チャンネル登録者数15・6万人とクルーズユーチューバーとして人気を誇る「YKK ゆかこ」さんをゲストに招き、トークセッションを実施した。

 2回目の開催となる今年度は船社や販売代理店のGSP・PSA、旅行会社約20社がブースを設け、参加した旅行会社ら47社・団体が1部と2部に分かれて各テーブルを回って商談を行った。冒頭のあいさつで、クルーズ旅行推進部会の松浦会長は昨年度のクルーズ人口が22万人だったことに触れ、「今夏は飛鳥Ⅲの就航があり、2028年にはオリエンタルランドがディズニークルーズ船を国内市場に投入する。5年以内に日本のクルーズ人口は5倍の100万人規模になると予測される」と展望した。

 一方、現在JATAの会員会社でもクルーズを扱っている会社は数パーセントにとどまっている現状がある。「こんなに魅力のある商品があるのに販売しないのはもったいない」とし、「今回は2種3種の会社も参加する予定だ。旅行業全体でクルーズ商品の販売拡大と市場の活性化を行い、ワークショップが新たなビジネスマッチングの場となれば」と述べた。

 また、海外旅行推進部の稲田正彦部長は「海外旅行者数が回復しても、今後は旅行会社が扱える人数の割合は減るだろう。そのなかで、クルーズのような販売者のノウハウがダイレクトに消費者に伝わるものがないと、旅行会社が生き残る道はない」と言及。ワークショップの開催で1社でもクルーズを販売する会社が増えることを期待するとしたうえで、参加会社に「クルーズへの理解を深めて、日本のクルーズ人口の拡大に寄与してほしい」と呼び掛けた。

松浦部会長(左)とYKK ゆかこさん

 1部と2部の間にはトークセッションの時間を設け、松浦部会長司会のもと、インフルエンサーによるクルーズ特化型トラベルメディア「クルーズイズム」のメンバー・YKK ゆかこさんが登壇した。ゆかこさんはアメリカに在住していた2019年に初めてクルーズの動画を出し、今では30本以上のクルーズ関連動画を公開しているという。「当時、日本語でのクルーズ情報があまりネット上になかった。初めてロイヤルカリビアンに乗船し、世界が開けた気がした。『こんな旅行形態があるんだ』と感動した気持ちを伝えたいと動画配信を始めた。自分ではクルーズインフルエンサーの第一人者だと思っている」と紹介した。

 ゆかこさんは「今では多くのインフルエンサーの方がクルーズ情報を発信している。今後、船会社や旅行会社の方がインフルエンサーを起用して魅力を伝えたいと思ったときに何か参考になれば」とし、寄せられた質問に赤裸々に答えた。

九州産交ランドマーク、子供向けGWフェス バスに絵を描く企画など実施

2025年4月25日(金) 配信 

イベントのポスター

 九州産交ランドマーク(渡邉晋司社長、熊本県熊本市)は5月3日(土)~6日(火)、サクラマチ クマモト(熊本県熊本市)の館内と花畑広場でバスの車体に絵を描ける企画や、ご当地のゆるキャラとのグリーティングなどを行う子供向けイベント「やんちゃ&おちゃめフェス」 を開く。

 同イベントでは、先着で100人が幸せをテーマに路線バスの車体に絵を描くことができる。完成したバスは後日、熊本市内を走行する。同社は「子供にとって自分の描いたバスが街を走る、ここでしか体験できない特別な思い出になる」とアピールしている。

 このほか、産太くんやジェフリー、鹿王、なんかんとっぱ丸などと触れ合うことができるイベントを開催。2025年は昭和100年に当たることを記念し、竹馬やけん玉、輪投げなどを楽しめる昭和のあそび体験も実施する。