2025年7月9日(水) 配信
鉄オタホテルマン2人が監修
リーガロイヤルホテル広島(室敏幸総支配人、広島県広島市)はこのほど、広島電鉄が運行する路面電車「駅前大橋ルート」の開通を記念して、路面電車の1日乗車券や、ホテルオリジナルの沿線観光マップなどが付いた宿泊プラン「鉄オタホテルマン監修!路面電車満喫ステイ2025」を売り出した。1日5室限定で、南側高層階の部屋からは線路を見下ろすことができる。
広島の路面電車は113年前の大正時代に誕生し、市民や観光客に親しまれている。「駅前大橋ルート」は8月3日(日)に開通する予定で、路面電車では日本で初めて高架を走り、駅ビル2階に乗り入れる。新ルートにより、広島駅から同ホテルへのアクセスは約4分短縮される。
広島駅ビル2階への乗り入れ(提供:広島電鉄)
今回はこの新ルート開通を記念し、毎日通勤で広電を利用する鉄道マニアのホテルマン2人が企画を監修した。同ホテルは5路線が交わる紙屋町交差点から徒歩3分の立地で、用意する部屋からは線路が眺望できる。
プランには、厳島神社がある宮島までの連絡船も利用できる、1日乗車乗船券や観光やグルメの情報を紹介するオリジナルの沿線マップが含まれているほか、土産として「ひろでんグッズ」や「トミカNo.66広島電鉄650形」も用意した。650形は1945年8月6日の原爆投下で被爆しながら、復旧して現在でも運行を続ける広島のシンボル。戦後80年を迎える今年、平和を願う気持ちを込めて選定したという。
また、同プランで宿泊した人のなかから、抽選で10人に広電の座席シートと同じ生地で作られた非売品のポーチをプレゼントする。
企画した2人は「広電には、語り尽くせないほどの魅力が詰まっています。一番の特徴は、日本の路面電車事業者の中で、保有車両数と年間輸送人員の両方で最多を誇り、旧型から最新型までが共存しているところです。また、全国の廃線となった路面電車の車両が広島に集結しているため、まるで“動く電車の博物館”のようです。車両ごとに異なるモーター音やブレーキ音に耳を傾けるだけでも、鉄道ファンとしてはワクワクが止まりません」と広電への想いをコメント。「私たちの電車愛が詰まったこの宿泊プランで、広電と広島の魅力を体感してください」とアピールしている。
同プランの宿泊期間は8月3日(日)~9月30日(火)まで。1泊朝食付きで、1室1人利用時2万2000円~。