H.I.S.ホテルHD、たい焼き作り体験プラン 変なホテル浅草で発売中

2025年9月3日(水) 配信 

たい焼き作りのようす

 H.I.S.ホテルホールディングス(澤田秀雄社長、東京都港区)は8月29日(金)から、変なホテルプレミア東京 浅草田原町(東京都台東区)で日本の和菓子や文化を感じることができる宿泊プランを発売している。

 同プランでは、浅草たい焼き工房 求楽(東京都台東区)で約50分間、1人6個のたい焼き作りを体験する。生地の調理から行い、あんは粒あんやクリーム、キーマカレー、チーズなどから選ぶことができる。体験後は店内で食べることが可能になっている。

 宿泊する客室は、6月から販売している吉徳(山田德兵衞社長、東京都台東区)とコラボレーションした「侍ルーム」。1泊1部屋の料金は朝食付が2万7400 円から、素泊まりは2万3000 円から(いずれも税・サ込)。

「平和学習」は京都・舞鶴へ 舞鶴市が教育旅行に力 戦後80年、次世代による継承を

2025年9月3日(水) 配信

中高生の語り部たち。(左から)原田昊征さん、石角晴花さん、池田実奈さん、池田莉奈さん

 1945(昭和20)年8月の終戦から80年が経過した。戦争経験者が少なくなるなか、戦後、海外からの引揚者を受け入れた京都府北部の港町、舞鶴市(鴨田秋津市長)は、平和の尊さを訴えようと「次世代への継承から、次世代による継承へ」に取り組んでいる。舞鶴は旧ソ連で強制労働を強いられた「シベリア抑留者」の引揚者が多かったことから、市は1988年にこれらを伝える「舞鶴引揚記念館」を開館。2015年には収蔵資料570点がユネスコ「世界の記憶」(世界記憶遺産)に登録され、「平和学習」のために訪れる学校も増えてきた。同館を中心に、市が近年誘致に力を入れている教育旅行の素材を紹介する。 【飯塚 小牧】

同世代交流も可能「舞鶴引揚記念館」

「舞鶴引揚記念館」

 第2次世界大戦の終結に伴い、海外に残された日本人約660万人を帰国させる国の事業「引き揚げ」により、軍港だった舞鶴港をはじめ、全国18港が引揚港として指定された。

 このうち、舞鶴港だけが13年間全期にわたり受け入れを行い、引揚船346隻、全引揚者の約1割に及ぶ約66万人が帰国。市民は戦後で生活が苦しいなか、茶や芋を振舞うなど、手弁当で引揚者を歓迎したという。

 舞鶴の引揚者の約7割を占める約46万人がシベリア抑留者だが、戦後40年を過ぎたころにはその記憶も薄れ始める。危機感を覚えた体験者や関係者の要望で、史実を継承するための施設として、「舞鶴引揚記念館」が開館した。総工費約2億4千万円のうち、7400万円は体験者や市民からの寄付によるもの。2012年からは運営を指定管理から市の直営施設に変更し、学芸員を配置するなど展示の質の向上をはかっている。

 14~17年度には全面改装を行い、18年に「次世代体験型施設」としてグランドオープンした。市の直営後、初代館長に就き、現在は館長補佐を務める山下美晴氏は改装時の想いについて、「戦争の悲劇だけではなく、平和への願いや希望が持てる施設にしたかった」と語り、明るい施設づくりに努めた。「教育旅行でも観光でも来館のきっかけは何でもいい。入口を広げて、多くの人に訪れてもらうことが大切だ」と力を込める。

教育旅行では実際の防寒着などに触れられる

 教育旅行での館内の基本プログラムは90~120分で、見学前の講話や、実際に当時の防寒着を試着する体験、語り部による館内説明などを用意する。学芸員による事前学習「出張講座」も実施しており、希望があれば後学習やオンライン講座なども行う。

 また、同館の大きな特徴は「学生語り部」の存在だ。館内では「語り部養成講座」を修了した語り部が展示の案内をしてくれるが、一般のほかに、中学生から大学生の学生が語り部として活躍している。25年度は中学生22人、高校生16人、大学生8人の計46人が所属し、自らの言葉で歴史を伝えている。

学生語り部による案内のようす

 長期休み期間中が中心となるが、教育旅行では学生語り部による館内の案内やワークショップ、リモート交流など同世代交流も対応可能だ。

 館内を案内してくれた語り部となって4年目、高校2年生の石角晴花さんは「少しでも平和に貢献できたら。同世代の人に話すことで、聞いた人が自分にとっての平和や、身近な幸せを考える機会になれば嬉しいです」と話していた。

近代史を体感  日本海側唯一の軍港

舞鶴赤れんがパーク1号棟の「赤れんが博物館」

 昭和以前に、舞鶴市はその稀有なリアス海岸の地形が見込まれ、1901(明治34)年に旧海軍の舞鶴鎮守府が置かれた。開庁以来、日本海側唯一の軍港都市として栄えてきた。

 鎮守府に合わせ、海軍倉庫として集中的に赤レンガ施設が建てられた。このエリアは「舞鶴赤れんがパーク」と呼ばれ、今でも12棟の赤レンガの建物が残されており、集積率は日本一。ほかの全国4カ所の鎮守府とともに日本遺産に認定されているほか、近代化遺産、国の重要文化財に指定されている赤レンガ倉庫もある。

 明治、大正の雰囲気が味わえる同エリアでは、さまざまな映画やドラマの撮影が行われており、ロケ地巡りを楽しむ人も多いという。

 現在、1~5まで番号がふられた棟はイベントホールや各種ショップなどが入居し、土産なども購入できる。

 このうち、1号棟は世界で唯一のレンガを専門とする博物館「赤れんが博物館」となっており、教育旅行にもおすすめ。「教科書にでてくるれんが」として、世界の遺跡で使われたレンガや、日本のレンガの歴史などが学べる。原爆ドームやアウシュビッツ強制収容所で使われた実際のレンガなど、貴重な展示も見ることができる。

海軍ゆかりの港めぐり

遊覧船から眺める迫力の護衛艦

 博物館の目の前には遊覧船の乗り場があり、「海軍ゆかりの港めぐり遊覧船」が運航されている。同クルーズでは、沿岸にある海上自衛隊舞鶴地方総監部の各種施設周辺を航路で巡る。その日により、艦艇の停泊状況は異なるが、運が良ければ人気の護衛艦などを間近で見ることができる。

 遊覧船のチケットは博物館内で購入できる。貸切運航も可能となっており、団体についての予約は海の京都DMOまたは舞鶴観光協会へ要相談。
新たなコンテンツ海上自衛隊と連携

 今年度から、舞鶴地方総監部の協力で、教育旅行で訪れる学校に対し、自衛隊の船内を公開するプログラムを開始した。自衛官が船内を案内してくれるもので、特別感があるのが魅力。今年度は2校の利用を予定する。

 舞鶴地方総監部は自衛隊の活動を広く発信するため定期的に一般向けのイベントを催しており、基地内や艦艇内を一般開放している。教育旅行の受け入れもその一環。

 舞鶴市産業振興部観光振興課の松岡恵美主幹は海上自衛隊との連携プログラムについて「年間10校の受け入れを目指したい」と意気込む。

 このほか、野原漁港での海洋プラスチック体験学習や干物作り体験、かまぼこづくり体験、地引網体験なども提供できる。松岡主幹は「オーダーメイド型で、要望によりさまざまな体験を用意できる。丁寧に対応するのが強み。舞鶴ならではのストーリーを感じてほしい」とアピールする。

 市内に大型の宿泊施設はないため、首都圏から京都への教育旅行2泊3日のうち、まずは日帰りで舞鶴に訪れてもらうことを狙う。

 群馬県からは、東京経由ではなく高崎から北陸新幹線を利用し、敦賀からバスに乗るという新たなルートも考えられるため、地域ごとに多様な選択肢を提案していく。

ランチは全国唯一の「あいがけカレー」で

「GOROSKYCAFEnanako」のカレー(手前があいがけカレー)

 舞鶴商工会議所は2017年から、舞鶴地方総監部と市と協力し、「まいづる海自カレー」を展開している。海上自衛隊では毎週金曜日の昼食にカレーが食べられていることにちなみ、市内の飲食店で舞鶴在籍の艦艇・部隊・学校が認定した16種類のカレーを販売している。各店舗がそれぞれ艦艇や部隊などの調理員から直接指導を受けており、店舗ごとに異なる種類を提供している。

 これに加えて、今春から新たに「まいづる海保カレー」がスタートした。第八管区海上保安本部や海上保安学校の協力を得て実現したもので、4種類のカレーが市内の4つの飲食店で味わえる。海保カレーの開始に伴い、全国でも海自と海保がある舞鶴にしかない取り組みとして「あいがけカレー」を開発。海保カレー提供の4店舗で食べられる。あいがけカレーの価格は1500~2300円。

東京都内で9~11月のキャンペーン周知  岩手県

2025年9月3日(水) 配信

いわて銀河プラザでイベント開く

 岩手県は8月30(土)、31日(日)の2日間、東京・東銀座の同県のアンテナショップ「いわて銀河プラザ」で9~11月まで東日本旅客鉄道(JR東日本)とともに展開する秋季キャンペーン「秋は短し 旅せよ 岩手」の周知イベントを開いた。

 初日には酒造組合が岩手の酒蔵と酒蔵フェアの紹介、試飲販売、大船渡市が今春の山林火災からの復興PR、山田町が山田まつりやカキ小屋の紹介を、2日目には花巻市や遠野市が秋に開催するまつりの紹介、平泉町が岩手でラジオ番組も持つ中尊寺と毛越寺の2人の住職が観光法話を行った。

 また、両日ともオリジナルグッズをプレゼントするじゃんけん&クイズ大会も行われた。

 秋季キャンペーンは花巻まつりや遠野まつり、みやこ秋祭り、盛岡秋まつり、久慈まつり、山田祭りなど県内各地のまつりをメインに、みちのく潮風トレイルや紅葉、酒をキーワードに展開、JR東日本も各まつりに合わせて観光列車を運行する。

【第50回旅館100選】岩手県・松倉温泉 「悠の湯 風の季」

2025年9月3日(水) 配信

上品なしつらいのロビー

四季折々の自然のなかで、ゆったりとした季を過ごす

 季節のうつろいを美しく魅せてくれる花巻南温泉峡。なかでも「悠の湯 風の季」は、シックな空間が非日常のくつろぎへといざなってくれる宿だ。2022 年8 月に10 周年を迎え、ダイニング、客室、浴場をリニューアルした。

ダイニング「山の風」

 ダイニング「山の風」では、掘りごたつ席のほかテーブル・椅子席が新設。音と香りがダイレクトに伝わるオープンキッチンで、出来立てあつあつの料理を味わえる。

料理一例(イメージ)
露天風呂「かわみの湯」(女性)

 たっぷりの湯がたたえられた自慢のお風呂は、100%源泉掛け流しで、美肌効果が高いと評判。露天風呂「昇陽の湯」は、檜風呂に生まれ変わり、檜の香りに包まれながら癒しのひとときを過ごすことができる。

洋室スーペリアツイン

 客室は、ワンランク上の贅沢な空間が広がる「和風スーペリア」や「露天風呂付和風スイートルーム」のほか、新たに洋室スーペリアツインが誕生した。

おすすめのお土産「折りくず餅」


 白山水系の清らかな水で炊き上げた上質の葛で、ほんのり塩味のこしあんを挟んだ折りくず餅。暑い夏には、冷やすとより一層美味しくいただける。お土産にも人気の一品だ(12個入680円、21個入1,100円)。

 

交通:《車》東北自動車道花巻南ICから車で約15分、P80台(無料)
《電車》JR東北新幹線新花巻駅から車で約30分、または東北本線花巻駅から車で約20分
チェックin15:00 out10:00
食事:《夕・朝食》ダイニング
部屋:全50室(和室38室、露天風呂付客室2室、和風フロアツイン10室)
風呂:男女別大浴場各1、男女別露天風呂各1、男女別半露天風呂各1
泉質:アルカリ性単純泉
料金:1万2,000円~2万1,800円

〒025-0244 岩手県花巻市湯口松原36-3
☎0198(38)1125 FAX0198(38)1126
https://kazenotoki.jp/
Wi-Fi:一部使用可 外国語対応:韓

 

 

 

 ※この記事は、旅行新聞新社主催「第50回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に選出された施設で、書籍「2026年度版 プロが選んだ日本のホテル・旅館100選&日本の小宿(BEST100 HOTELS&RYOKANS IN JAPAN)」(自由国民社)に収録されている内容を紹介しています。

温泉旅館「臥龍の郷」(岐阜県高山市) 破産手続き開始へ(帝国データバンク調べ)

2025年9月2日(火) 配信

 温泉旅館「臥龍の郷」(山本益巳代表、岐阜県高山市)は8月19日(火)、岐阜地裁高山支部から破産手続き開始決定を受けた。帝国データバンクによると、負債は約2億円。

 同社は2011(平成23)年9月に設立され、温泉旅館「臥龍の郷」を運営していた。手ごろな価格設定に国道41号線沿いの好立地もあり、名古屋方面から飛騨高山への観光客や、地元の個人顧客に広く利用され、2018年12月には賃借していた旅館緒土地・建物を約1億4000万円で購入していた。

 しかし、20年に入って新型コロナの影響で来客数が減少し、同年10月期の年間収入高は約1億円にとどまり、赤字を計上。コロナ禍収束後は売上が回復し、黒字転換していたものの近時は光熱費の高騰や、人手不足による人件費の上昇で販管費が重荷となっていた。「本店不動産の購入に伴う借入金の返済が不可能となったことから、2025年4月より休館。6月には旧本店不動産を売却していたが資金繰りが限界となり、実質的に事業を停止していた」(帝国データバンク)という。

温泉宿泊施設「湯屋天神」2026年春開業へ、島根県松江市中心部に(山陰中央テレビジョン)

2025年9月2日(火)配信

施設外観イメージ図

 山陰中央テレビジョン(田部長右衛門社長、島根県松江市)は8月27日(水)、2026年春に同市中心部の天神町商店街に開業する温泉施設「天然温泉 湯屋天神」のティザーサイトを公開した。

 湯屋天神は、「まちごと湯ったり、商店街にひたろう。」をコンセプトにした日帰りもできる天然温泉と本格サウナを備えた宿泊施設。客室はダブル8室、ツイン1室のほか、手軽に泊まれるドミトリー29床を備える。

 夕食の提供は行わず、利用者に商店街など周辺の飲食店を利用してもらうことで、地域の活性化をはかる。

 施設のロゴやスタッフが着用するオリジナル法被は、セレクトショップを運営するビームス(東京都渋谷区)の「BEAMS DIRECTORS BANK」チームが監修。デザインはアパレルブランド「A BATHING APE®」のグラフィックデザイナーを務めたハイロック氏が手掛けた。

 施設のシンボルとなるキャラクターも設定。名称は今後、山陰の子供たちを対象に公募する予定。

 【ティザーサイト】

https://yuyatenjin.com/

なぜ交通インフラのトイレは混むのか? 「第41回全国トイレシンポジウム」(11月10日)

2025年9月2日(火) 配信

 日本トイレ協会(山本耕平会長)は11月10日(月)、「第41回全国トイレシンポジウム」を開く。テーマは、「すべての人に優しい鉄道・空港・高速道路・道の駅などのトイレを考える」。

 基調講演に、国土交通省道路局の小山健一氏や、中央大学の秋山哲男氏を迎え、交通インフラにおけるトイレの課題を多角的に議論する。 

 なかでも、多くの人が日常的に不満を感じている「トイレの混雑・行列問題」に焦点を当てた企画セッションでは、SNSで話題のインフルエンサーらを交え、その解決策を徹底討論する。

 午後1時からのセッション1では、女性トイレに偏る行列や、多機能トイレの目的外利用、設備数のアンバランスなど、混雑の根本原因を多角的に分析する。

 午後2時からのセッション2では、原因分析を踏まえ、AIによる混雑予測、利用実態に即した最適な個室配置、誰もが使いやすいユニバーサルな設計など、ハード・ソフト両面からの具体的な解決策を探る。

 開催日時は11月10日午前10時~午後4時。

 会場は、機械振興会館地下2階多目的ホール(東京都港区芝公園3-5-8)。

 参加形式は、会場参加(定員240人/事前申込制)、オンライン視聴(人数制限なし/事前申込制)。参加費無料。

 参加申込サイト:https://eventregist.com/e/sympo41

 問い合わせ=第41回全国トイレシンポジウム実行委員会事務局 Eメール sympo41@j-toilet.com

【第50回旅館100選】岩手県・鶯宿温泉 「ホテル森の風 鶯宿」

2025年9月2日(火) 配信

露天風呂付客室の露天風呂

秀峰岩手山を望む北東北のガーデンリゾートで伝統ある名湯を堪能

 傷ついたウグイスが患部を湯に浸して治したと伝えられている、鶯宿温泉。450 年以上もの歴史を誇るこの温泉を代表するのが「ホテル森の風鶯宿」だ。

 館内は、近代的な設備を整えながらも随所に自然を感じさせる造り。露天風呂付客室や貸切風呂などを備え、プライベートな空間で自分だけの湯浴みが満喫できる。

露天風呂付客室一例

 夕食はご予約制でゆっくりと個室で楽しむこともできる。地元岩手の旬の素材をふんだんに使用した和食膳や創作和食、創作会席、炉端会席を用意してくれる。

「フラワー&ガーデン森の風」

 このほか、宿泊すると無料で入園できる日本最大級のガーデニング公園「フラワー&ガーデン森の風」では彩り豊かな植物に日本の四季が感じられる。夜はイルミネーションを楽しめ、安心して宿泊できるホテルだ。

「イルミネーションガーデン」
民謡ショー

季節のイベントいろいろ

 当館では、1 年を通して季節ごとにさまざまなイベントを開催している。夏は「夏のイワナつかみ体験」や星空観察」、「小さな花火大会」、「ホタル観賞会」、冬は「ソリすべり」や「かまくら体験」など、岩手大自然に囲まれた「ホテル森の風鶯宿」ならではの体験を満喫したい。

 

交通:《車》東北自動車道盛岡ICから国道46号を経由し20km、P200台(無料) 《電車》JR東北新幹線・東北本線盛岡駅から無料シャトルバス(定時運行・   要予約)で45分
チェックin15:00 out11:00
食事:《夕食》レストラン、宴会場 《朝食》和朝食またはバイキング
部屋:全221室(和室100室、洋室98室、和洋室2室、特別室4室、露天風呂付客室17室)
風呂:和・洋大浴場各1(男女日替わり)、露天風呂、サウナ
泉質:アルカリ性単純泉
料金:1万9,250円~10万3,400円(消費税・サービス料込、入湯税150円別)

〒020-0574 岩手県岩手郡雫石町鶯宿10-64-1
☎0120(489)166 FAX019(695)3330
https://www.morinokaze.com/
Wi-Fi:使用可 外国語対応:フロントにてiPad通訳

 

 

 ※この記事は、旅行新聞新社主催「第50回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に選出された施設で、書籍「2026年度版 プロが選んだ日本のホテル・旅館100選&日本の小宿(BEST100 HOTELS&RYOKANS IN JAPAN)」(自由国民社)に収録されている内容を紹介しています。

「観光人文学への遡航(63)」 新たなる高等教育の多様化への要請

2025年9月2日(火) 配信

 終戦後の教育改革は、学校体系のメインストリームとして6・3・3・4制の単線型教育制度を導入すること、(旧制)専門学校と師範学校を大学に統合することという大きな路線変更に注力した一方、各種学校に関しては、まったく手つかずのまま、傍系という位置づけは変わらず、学校体系には組み込まれなかった。

 1971年6月、中央教育審議会は「今後における学校教育の総合的な拡充整備のための基本的施策について」を答申した。この答申は「46答申」と呼ばれ、明治初年と第2次世界大戦後に行われた教育改革に次ぐ「第三の教育改革」と位置付けられ、学校教育全般にわたる包括的な改革整備の施策を提言している。

 答申の背景としては、戦後の社会の急速な経済発展に伴う変化が、学校教育に多くの新しい課題を投げ掛けていたことであり、高等学校や大学への進学率の上昇に伴って、教育の多様化が求められはじめ、単一的な学校教育の見直しが求められるようになったことである。 

 このような動きは既に1955年ごろから始まり、中央教育審議会は、63年に「大学教育の改善について」の答申において、産業・経済及び科学技術の発展や、高等教育の対象が選ばれた少数者から能力・適性等において幅のある階層へと変わったことに対応し、高等教育も多様化を進めるとともに、高等教育の計画的整備をはかる必要があることを提言している。

 また66年には、「後期中等教育の拡充整備について」の答申を行い、高等学校進学率の上昇に伴い、生徒の能力や将来の進路に応じた教育が行われるよう教育内容を多様化する必要があることなどを提言していた。これらの先行した答申に基づいて46答申は包括的な教育の改革を求めた。

 戦後、とくに66年度からの大学入学志願者の大幅な増加に伴う高等教育への期待は、大学の大衆化を加速させた。それぞれの大学は定員を増加し、規模を拡大し続けたが、運営は旧態依然としたままであり、学生運動で学生たちが求めていた大学の変革への要請は、あながち的外れなものとして片づけられないものでもあった。

 そのなかで、46答申においては、これまでの高等教育に対する考え方や制度的枠組みが、高等教育の大衆化と学術研究の高度化の要請、高等教育の内容に対する専門化と総合化の要請など高等教育の機能の全体にわたる新たな要請に対応できなくなったことを指摘した。  

 これらの新たな要請に対する新しい解決策として、高等教育の多様化、高等教育の開放、高等教育機関の規模と管理・運営体制の合理化、教員の人事制度、処遇の改善、私立の高等教育機関に対する国の財政援助の充実および高等教育計画の樹立等全般にわたる改革が提案された。

 

島川 崇 氏

神奈川大学国際日本学部・教授 島川 崇 氏

1970年愛媛県松山市生まれ。国際基督教大学卒。日本航空株式会社、財団法人松下政経塾、ロンドンメトロポリタン大学院MBA(Tourism & Hospitality)修了。韓国観光公社ソウル本社日本部客員研究員、株式会社日本総合研究所、東北福祉大学総合マネジメント学部、東洋大学国際観光学部国際観光学科長・教授を経て、神奈川大学国際日本学部教授。教員の傍ら、PHP総合研究所リサーチフェロー、藤沢市観光アドバイザー等を歴任。東京工業大学大学院情報理工学研究科博士後期課程満期退学。

ネットシスジャパン、宿泊施設のIT支援 一気通貫の活動本格化

2025年9月2日(火)配信

スマホで館内状況が閲覧できる「Core Guide」のデモ画面

 宿泊施設向けITソリューションを開発・提供するネットシスジャパン(徳正賢社長、東京都中央区)は、人手不足で悩む宿泊業界、新規で宿泊施設の事業運営に挑戦する企業や個人を支援する総合的なソリューションを提供している。2025年4月に企画提案から導入、運用サポートまで一気通貫で提供する「トータルソリューション課」を新設。現在、本格的に活動を開始している。

 同社の製品は、客室のテレビから館内や観光名所の案内、浴場やレストランの混雑状況、コインランドリーの利用状況を発信するTVソリューション「Core TV」。同様のサービスを宿泊客のスマートフォンから閲覧でき、AIチャットボットや通話機能、最大100カ国語の言語に対応したスマホソリューション「Core Guide」を提供。

自動チェックイン機「Core Touch」

 また、自動チェックイン機「Core Touch」は、ホテルのブランドや立地に合わせて自立型、卓上型、タッチパネルPC型と複数のタイプを用意する。ホテル管理システムのPMS「Core Cast」では、400以上のメニューから要望に対応し、予約登録やチェックイン・アウトの確認、顧客管理から経営状況の分析まで一括で管理できる。

 このほか多岐にわたるサービスを提供。大手ホテルチェーンをはじめ1850以上の宿泊施設と取引、導入実績を誇り、一気通貫のサポート体制で運営業務の効率化と、快適な宿泊環境の実現による宿泊客の満足度向上を支援している。

 同社担当者によると、今後は各製品のログデータを獲得し、解析可能なツールの開発を進める方針だ。将来的には各製品の利用データから経営状況や宿泊客の利用傾向を分析し、施設経営全体のコンサルティング事業が行えるよう業務を推進する認識を示した。