2025年12月15日(月) 配信

東横イン(黒田麻衣子社長、東京都大田区)はこのほど、KCJ GROUP(圓谷道成社長、東京都中央区)が運営する子供向けの職業体験施設「キッザニア」に出展し、KCJ GROUPは12月15日(火)、「キッザニア東京」(東京都江東区)に「ホテル」パビリオンをオープンした。16日(火)には「キッザニア甲子園」(兵庫県西宮市)、17日(水)には「キッザニア福岡」(福岡県福岡市)にオープン予定で、同一のスポンサー企業が連日となる同タイミングで国内全3施設にパビリオンをオープンするのは初めて。
KCJ GROUPが12月15日にキッザニア東京で開いたオープニングセレモニーで、東横インの黒田社長はホテルの仕事について、「一人ひとりのおもてなしの心がチームワークにより、最大化する。お客様や仲間の笑顔に触れられる素晴らしい仕事」と魅力を語り、それを子供たちに届けられることを喜んだ。
国内のキッザニアに「ホテル」パビリオンが登場するのは久しぶりだという。東横インからの引き合いもあり、このほど実現した。圓谷社長は「どの街へ行っても必ずある“ホテル”がキッザニアの街に加わったことを本当に嬉しく思う」と歓迎。自身のホテルでの宿泊体験なども紹介し、「子供たちにさまざまな気づきや学びを得てもらいたい」と語った。
セレモニーにはホテル評論家の瀧澤信秋氏も登場した。年間300泊以上ホテルを利用する瀧澤氏は昨今の人手不足によりさまざまな自動化が進むことに対し、「少し違和感を覚える。ホテルの魅力はゲストやスタッフの“人”が作るもの」とコメント。今回のパビリオンでは、おもてなしは「人を思いやる心」と学べることから、「ホテルパビリオンでの人と人との触れ合いを持ち帰り、家や学校で思いやりの心を発揮してほしい」と期待した。
□「ホテル」パビリオンで3つの体験

今回の「ホテル」パビリオンで体験できるのは東京と福岡がフロント業務などを担う「ホテリエ」と客室清掃を行う「メイクスタッフ」、朝食の準備を行う「パントリースタッフ」の3つ。甲子園は「ホテリエ」と「メイクスタッフ」の2種類となる。いずれも所要時間は30分で、もらえるお給料は「10キッゾ」。
東京のオープニング日には、メディア向けに子供たちが体験するようすが公開された。体験は、まず指南役のスーパーバイザーがホテルスタッフの立ち振る舞いを指導。「東横イン」スタッフの心得が書かれた「いつも明るい笑顔と元気で大きな声のあいさつをします」などが書かれた「クレド」も配布され、導入部分の説明が行われた。

「ホテリエ」は受付のチェックイン業務などを体験し、「パントリースタッフ」は朝食会場の準備などを行った。「メイクスタッフ」は、ベッドやバスルームなどを備えた客室を再現した空間で、チェックアウト後の清掃やシーツを整える「キャラメル折り」などベッドメイクを体験した。

体験を終えた子供たちは「楽しかったけど、(ホテル業務は)大変そう」「お客様にどう喜んでもらえるか考えるのが難しかった」「ベッドメイクが楽しかった」などと感想を述べた。


