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日の丸、新型バス初公開 国内外のバス17台集結し試乗会も 「第5回 バステクin首都圏」

2019年11月18日
編集部:平綿 裕一

2019年11月18日(月) 配信

日の丸自動車興業の新型ハーフルーフタイプの2階建てオープントップバス

 バス専門誌のぽると出版が主催する「第5回 バステクin首都圏」が11月18日、東京・葛飾区で開かれた。国内外から全17台のバスが集結。日の丸自動車興業が初公開となる新型バスを展示したほか、各社は試乗会や運転体験会を行った。さまざまな「バス体験」をしようと、バスマニアやバス事業者らが詰めかけた。

 バステクは、バス会社の経営者やドライバー、読者などに向け、新型バスや最新機器など集めた体験型イベントとなる。首都圏では5回目。関西での開催を含め今回で15回目を迎えた。当日は30社以上がバス関連の機器・システムのブースを出展、バスの屋外展示などをした。

会場のようす。会場は東京・葛飾の京成ドライビングスクール

 日の丸の新型バスは、ハーフルーフの2階建てオープントップバス(UNVI社製:スペイン)となる。ハーフルーフタイプは、2階席の半分(20席)が屋根付きの室内構造となっている。同構造は日本初導入。

 室内は冷暖房完備で、季節ごとの猛暑や寒さ、悪天候などに左右されずに乗車を楽しめることが強みだ。

車体前方の2階部分がハーフルーフ。室内構造で冷暖房を完備している

 全長は11㍍と従来の都市観光用のバスと比べ約1㍍短い。都市部の狭い道路などの運行を念頭に置き、小回りが効くようにした。

 今回が初のお披露目となった。会場に来ていた20代の男性(東京在住)は「(同バスは)規制などがあり国産では難しい車両。ただ2階から見る日本の景色は、外国から来た人たちも楽しませるはずだ。これからもっと普及するように期待したい」と思いを語った。

 イベントについては「初めて参加した。最新技術などに触れることができて楽しめた」と笑顔で話した。

試乗会には長蛇列も

 同バスは乗り降り自由な周遊型観光バス「スカイホップバス」として、11月末に運行開始する見込み。ハーフルーフとフループンの両タイプの計2台を導入する。

 ハーフルーフは実際に客がどの席に座るかなど分析し、今後の車両への導入の検証を行う。

 一方、客からは「1階でもいいから乗せてほしい」との声もあり、同バス導入後は1階での乗車もできるようにするという。

 同社は都市観光バスに力を入れる。2019年からの5カ年計画として、年4台(ハーフルーフとフルオープンを各2台)で計20台を導入する考え。

 「(スカイホップバスなどは)新しいコンテンツとして認知され始めているが、今後もさらに充実させていきたい」と同社の担当者は意気込む。

中国・アルファバス製の大型路線電気バス

 もう1台、日本初公開の新型バスがあった。中国・アルファバス製の大型路線電気バスだ。

 日本のバリアフリー法にも対応し、満充電で200キロ以上は走るという。今後、日本法人を設立し、日本市場に本格的に参入する見通しだ。

 試乗した人に話を聞くと「今日だけで何度も乗った。とても静かで驚いた」と性能に舌を巻いていた。

 なお、同イベントは2010年、バス専門誌「バスラマ」創刊20周年の記念事業の一環として始めた。

 今回は首都圏では初めての試みとして、関東運輸局による安全運転に関するワークショップセミナーも行った。

 主催したぽると出版の担当者は「バス事業者の方が多いが、バスマニアの方もいらっしゃる。試乗会やいろいろな展示なども楽しんでほしい」と述べた。

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