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五輪開催の年は訪日外客数が減少も ラグビーW杯は地方をアピール JNTOが会見

2019年4月24日
編集部:入江千恵子

2019年4月24日(水) 配信

プレゼンする金子正志企画総室長

 日本政府観光局(JNTO)は4月23日(火)、訪日外国人旅行者数の最新動向とラグビーワールドカップ、東京五輪開催に向けた取り組みについて会見を行った。金子正志企画総室長は、今年第1四半期の訪日外国人が前年同期比5.7%増だったことを受け、「かなり低い。数年前ほどの勢いがない」と指摘。さらに「オリンピック開催の年は混雑を警戒して、(外国からの)訪問客が減るというデータがある」と述べ、早期の対策の必要性を強調した。

 2020年に訪日外国人4千万人の目標についても、「オリンピックが開催されるから安心なのではなく、逆に難しい」と危機感を持って取り組む考えを示した。そのうえで「今年開催されるラグビーワールドカップは、地域に目が向けられる千載一遇のチャンス」と、期待を寄せた。

 ラグビーワールドカップは、今年9月20日(金)から11月2日(土)まで44日間の日程で行われ、開催会場は北海道から九州まで12都市・19自治体におよぶ。前回、英国で開催された大会のデータでは、観戦で訪れた外国人の平均滞在日数が23日と長く、今大会では世界各国のメディアが地方を訪れることに触れ、金子企画総室長は「地方をアピールする絶好のチャンス」と述べた。予想される訪日外国人は40万人で、とくにラグビーファンの多い欧米豪からの新規訪日客獲得にも期待をのぞかせた。

 さらに、五輪開催の年に訪日外国人が減少するのを防ぐ3つの対策として、①宿泊を東京周辺に誘導。公共交通を利用すれば、郊外からでも東京観光が楽しめる②地方分散をはかる。東京以外にも魅力的な観光地があることをアピールする③時期の分散をはかる。大会前後に行くメリットなどを現地の旅行会社から旅行者に伝えてもらう――ことを挙げ、五輪開催によって押し出された訪日外国人をどうやって取り戻すかが重要になってくるとした。

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