test

【上天草市複合型スポーツ&ヘルスツーリズム事業】健康意識高め 交流人口増やす「人間ドック+観光プラン」

2019年3月14日
編集部:増田 剛

2019年3月14日(木) 配信

上天草総合病院で人間ドックを体験

 熊本県上天草市(堀江隆臣市長)は住民の健康意識の向上と交流人口の増加を目指して、2017年度から民間活力開発機構(里敏行理事長)と協力して、「複合型スポーツ&ヘルスツーリズム事業」に取り組んでいる。美しい自然環境や、観光資源にも恵まれた同市は、「楽しく遊びながら健康づくり」をコンセプトに、「人間ドック+観光プラン」を用意。真珠加工体験や星空観察、グルメ、温泉など上天草市の魅力を堪能できる、さまざまな楽しみ方を提案している。

【増田 剛】

 

 多くの自治体は年少人口の減少と流出、老齢人口の増加による少子高齢化の進展などにより、医療費が拡大している。

 上天草市では、生活習慣病患者数の低減に向け、ウォーキングなど参加型イベントとコラボレーションして、特定健診の受診を促す取り組みも積極的に実施。年を重ねても、持病があっても重症化せずに、「生きがいをもって笑顔で暮らせるまちづくり」を進めている。

 健康福祉部健康づくり推進課が取り組む「『楽しく遊びながら健康づくり』は、住民にも浸透してきている」(同課)という。昨年度は「生活習慣病の方にも楽しめるように」と、料理研究家の渡辺あき子氏と協力して地元食材を使った低カロリーの健康食「ヘルSEAメニュー」を開発。地域住民に向けてメニューの普及や、市外の方が多く参加するウォーキングイベントでの試食提供を行った。

 これら取り組みを「交流人口の増加」にもつなげる試みも行われている。優れた観光資源と合わせて、県外客にも楽しみながら健康意識を高めてもらおうと実施している、市立上天草総合病院の「人間ドックプログラム」を通じた健康づくりもその1つだ。

胃内視鏡検査もプログラムの中に

 1月31日に、同プログラムを体験した。身体計測や血圧測定、血液検査、心電図・聴力・眼科検査、歯科検診と続く。レントゲン撮影、腹部超音波検査のあとには、胃カメラによる胃内視鏡検査も実施。検査結果を見ながら、医師による結果説明も行われる。食生活の改善や、適度な運動の必要性など適切なアドバイスがあり、健康への意識が高まった。

 健診後には、地元の新鮮な食材を使った豪華な昼食も提供された。

地元の新鮮な食材を使った豪華な昼食

上天草の魅力を体験

 四方を海で囲まれる同市は、イルカウォッチングやマリンスポーツをはじめ、多種多様な体験メニューをそろえている。また、日本有数の真珠の産地としても知られる。「天草パール・センター」(同市松島町)の手作り真珠工房「シーキャラット」では、ストラップやブレスレット、万華鏡づくりなどを体験できる。

真珠の加工体験ではブレスレットづくりに夢中
上質な真珠と天然石を自分で選べる

 今回は真珠とカラフルな天然石を組み合わせて、自分好みの世界に1つだけのオリジナルのブレスレットづくりに挑戦。女性に人気の体験プログラムだが、男性も夢中になって楽しめた。

 国の名勝にも指定され、その形状から“天草富士”とも呼ばれる「龍ヶ岳」(標高469・3㍍)の山頂には、プラネタリウムなどを備えたミューイ展望台がある。

 山頂付近の自然公園内には、ロッジやバンガローなどを備えたキャンプ場もあり、夜は星空観望としても最適。昼間は「八代海の多島美を一望できる」人気のスポットだ。

龍ヶ岳山頂から眺める八代海の多島美

いいね・フォローして最新記事をチェック

コメント受付中
この記事への意見や感想をどうぞ!

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE
TOP

旅行新聞ホームページ掲載の記事・写真などのコンテンツ、出版物等の著作物の無断転載を禁じます。