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旧奈良監獄を生かす ミュージアムとして開館 星野リゾート

2026年5月31日
関西支社:塩野 俊誉

2026年5月31日(日) 配信

舎房一部を保存公開

 「奈良監獄ミュージアム by星野リゾート」(奈良県奈良市)が4月27日、オープンした。日本の近代化の象徴として築かれた「明治五大監獄」の中で唯一、全貌が残る「旧奈良監獄」をミュージアムとして保存活用したユニークな施設。星野リゾート(星野佳路代表)がミュージアム施設を手掛けるのは今回が初めて。

 コンセプトは「美しき監獄からの問いかけ」。監獄という特異な空間を通じて、日本の行刑の歴史と監獄という社会をひもときながら、来館者に「自由」を問いかける。

 旧奈良監獄は、近代化を目指す国の一大プロジェクトとして1908年に誕生。明治期に竣工された長崎監獄、金沢監獄、千葉監獄、鹿児島監獄とともに「明治五大監獄」と呼ばれた。1946年には「奈良少年刑務所」と改名。その後、歴史的価値と美しい建築意匠が評価され2017年、国の重要文化財に指定された。

 建物は、イギリス積みの赤レンガ壁と、中央の見張台から放射状に舎房が伸びる構造が特徴。5つある舎房のうち、中央に位置する全96室の独居房が連なる「第三寮」が保存エリアとして公開され、監視窓を備えた重厚な木製扉や堅牢な鍵など監獄の面影と空気感を直に感じることができる。

テーマ別の展示エリアも

 また、展示エリアは、奈良監獄の歴史と建築を紹介するA棟、受刑者の視点から刑務所の営みを紹介するB棟、かつての医務所をギャラリーとして活用し、アーティストや受刑者の作品を展示するC棟で構成。赤レンガをモチーフにしたカレーパンやご当地ソーダなどが味わえるカフェのほか、ポストカードや雑貨、アパレルなどのオリジナルアイテムをそろえたショップも備わる。

 開館時間は午前9時から午後5時まで(最終入館4時)。定休日なし(メンテナンス休館あり)。入館料は大人が日本在住者2500円、奈良県在住者2千円、海外在住者3500円。大学生・高校生は1500円、小・中学生は700円。来館時は公式サイトからの事前予約を推奨している。

 星野リゾートでは、旧監獄の舎房などを活用したラグジュアリーホテル「星のや奈良監獄」も6月25日に開業する。

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